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CIAM
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#naet
ゆの。元さくさくぱんだ
100
風花
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オムライスは美味しかった。
美味しくて、食べすぎちゃって…
シヴァさんがせっかくお風呂誘ってくれたのに断ってしまった。
「あーあ…もうやだよぉ」
ゴロリとベットに寝転がって反省した。
お腹出てるから今日は一人で入りますって…次もう誘ってくれなさそう。
オムライスも、最初から一緒に作りたかった。これは連絡しなかったるなが悪いのだけど。
「その後もほとんど、シヴァさんが作ってくれたしなぁ」
元々料理が得意なシヴァさんだもの、その差は見なくてもわかる。
もたもたしていると、横から何度か助けてくれた。嬉しい…嬉しいのだけど
「もっと、ちゃんと、できるようにならなきゃぁ」
シヴァさんは、るなには勿体無いんじゃないかな、と思うぐらいの彼氏だよ。
もともと、付き合えると思っていなかったから、こっそりシヴァさんが彼氏だったら〜なんて妄想して遊んでいたけれど。
あの妄想以上に、現実は優しい。
優しすぎる
周りに言ったら、贅沢な悩みだって怒られちゃうけれど。
「もうちょっと、るなを信じてくれたらいいんだけど」
帰り道のこともそうだ。
確かに危ないのはわかっていて、連絡したら必ず迎えにいくって言うはず。
とにかく忙しい彼の時間を奪いたくない。
かと言っていいですよと断っても、絶対迎えにきてくれるんだよね。
もちろん嬉しいし、 それが不満って訳じゃないけど…でも…
「もっとわがまま言って欲しいんだよな〜」
ころん、とベットの上で寝返りを打った。
どこにいても大好きな人の香りがするのは嬉しい。安心する。
近くにあったクッションを抱きしめ、顔を埋めた。幸せ…
「それ、気に入った?」
「しっばさん!!」
「すげー寝やすいよ」
ふと現れた影に驚いていたら、シヴァさんがるなを覗き込んでいた。
るながぎゅーしてたのは、最近シヴァさんの買ったお気に入りの枕みたい。
なんだっけ…ヒロさんの枕??だっけ??
「ヒロくん…?あぁ、”ひつじのいらない枕”っていうの」
伝えたら、笑われちゃった。
「へ、へぇ…あの、しばさん」
「ん?」
名前を呼んだら、ニコって。
優しく垂れた目尻に濡れた髪が、なんだかいつもと雰囲気が違くてかっこいい。
心臓が、きゅってなった。
「よかった、起きてて」
そう言って、シヴァさんはるなの隣に座った。
ペットボトルのキャップを開ける音が、豪快に聞こえる。
そう言えば全然、お水飲んでなかった。
(喉かわいたナー…)
るなもお水取りに行こうかな。
起き上がると、それに気づいたシヴァさんが水を渡してくれた。
「これあげるよ」
「いいですよ、あの、あっちにありますよね?るなとってきます」
お水を取りに行こうと、立ち上がる。けれど手首を掴まれ元に戻されてしまった。
「あれ?」
まるで逃すまい、とするように
急にお腹に大きな手が回ってくる。
「しばさん?」
「俺のあげるから」
「…でも…」
再び立ちあがろうとすると、もう一度力が込められる。
(あっ…)
シヴァさんがどんな表情してるのかは、わからないけれど。
背中から、微かな甘い空気に気づいた。
「はいどうぞ」
観念してお水を受け取る。
一口飲んで喉を潤した。
「あの、シヴァさん飲んで」
「ん」
水を渡しただけなのに
さっきよりも体がくっついだ気がする。
るなはいつのまにか大きな体の中に収まっていた。
行って欲しくないから、言いくるめられた…んだよね?
シヴァさんの手から、優しさが滲み出てる。
いつもならこんなふうにきたりはしないのだけど。
この感じ、もしかして。
意識した途端、カッと体が熱くなる。
甘い空気にのまれてしまいそう。
まだ心の準備ができてない
「あ、あした!あしたやっと一日お休みですね!!」
「だなー、映画楽しみだね」
「で、ですね!」
明日はやっと一日休みで、二人で出かけられることになった。映画を観に行こうね、と約束してある。
「なんだかんだ言って、るなさんと映画初めて…?」
「あ、そうかも知れません」
「そっか、まだ行ってないとこあったんだな」
付き合ってからいろんなところ行ってたけど、映画は初めてだ。
会話を続けようと、後ろを振り向くと
近距離にシヴァさんと目があった。
「あの…んっ」
待ち構えていたように、さっと唇を奪われてしまった。
「るなさん」
名前を呼ばれてすぐ、二度目の口付けをされる。
「あ、ん…」
触れ合う唇が熱すぎる。
さっきより、ふたりの密着度が上がった。
どうしよう。唇だけじゃない。
全身の熱という熱が上がってくる。
(…!)
腰に回っていた手が、るなのお腹をそっと撫でた。その瞬間
「っあ、だめ!しばさん」
「ごめんっ」
咄嗟に声が出てしまって、シヴァさんが勢いよく体を離した。
キスを拒否されたと勘違いしてしまったみたい。
「お、おっきい声出してごめんなさい」
お腹が出てるから、触って欲しくなくて意味なのに。
さっきまで上がりきった熱が、ゆっくりと下がっていく。
「いや、るなさんの気持ちも考えずにほんとごめん」
気まずい雰囲気がふたりに襲いかかった。
少し焦っているシヴァさんの表情に、ズキリと胸が痛んだ。
誤解させてしまった。
ドキドキするのをなんとか堪えて、また近づこうとしたけど---
「無理しなくていいよ」
やんわりと、距離を取られた。
あぁ、完全に誤解されている。
「違います、そうじゃなくて」
シヴァさんの目にははるなが、一生懸命フォローしようとしてるように写っているのかな。
違うのに、そうじゃないのに。
焦れば焦るほど上手くいかない。
「俺は少し仕事残ってるから、部屋行ってくるね」
るなの側で、シヴァさんは立ち上がった。
「シヴァさん」
「怖い思いさせて、ごめんな」
いつもよりうんっと穏やかな口調だった。
そして大きな手で優しく撫でてくれた。
「羊のいらない枕、使ってみ」
最後はニッと口角を上げて、部屋から出ていった。
シン、と部屋が静まり返る。
どうして。
どうしてちゃんと言えなかったんだろう。
嫌だったんじゃない。
むしろ、嬉しかったのに。
シヴァさんに触れられて、心臓が壊れそうなくらい嬉しかったのに。
ただ、お腹を触られたことも、もう少し違う伝え方をすればよかった。
こんな自分じゃ、嫌われるんじゃないかって。
だから――。
「……違うのに」
ぽろりと涙が落ちた。
コメント
8件
番外編のお話 1.2.3が見れないんですけど 非公開にしてたりしますかね!?
ちょっとすれ違っててつらすぎです😭沢山更新ありがとうございます‼️更新もっと早く気づきたかったです😭
すれ違い回しんどいですがドチャクソ甘くしたいので今は耐え忍ぶ(しんどい):(´◦ω◦`):