阿部はいじめっ子。向井はいじめられて嬉しい子。
互いに素の部分はグループでは見せないけれど、相性が良い。
で、付き合って1年が過ぎた。
向井は阿部に開発され、普通に愛し合っても快感が得られない身体になってしまった。
阿部は、そんな向井が可愛くて堪らない。
向井ー俺をこんな身体にしたん、亮平くんやんか。
阿部ー康二は元々、素質があったんだよ、俺は開花する手伝いをしただけ。
向井ーもう、他の誰とも出来へん。亮平くんしかあかん。
阿部ー誰かとする気?許さないけど。
向井ーこんな俺に飽きへん?ずっと好きでいてくれる?
阿部ー飽きない、俺が開発して相性いいんだもん。
向井は、一時、悩んだのだ。
普通じゃ満足出来ない身体。
いじめられて快感を感じ嬉しい身体。身体を繋げるようになって、どんどん酷くて恥ずかしいことをして欲しい。
そんな自分が嫌だった。だけど
阿部に愛されると身体が悦ぶ。
快感を感じて満足する。阿部が作った身体だが、おもちゃのように飽きてポイと捨てられないか心配になる。
いっぱい泣いて、阿部にそう言ったことがある。
阿部が、逆にこんな意地悪して、いじめっ子の自分を向井が嫌いにならないか心配になると言う。
互いに、人とは違うけれど、2人が納得していれば、人に言って回るわけじゃないし、いいじゃないかとなった。
阿部ー康二。
向井ーん?
阿部ー翔太のこと好きなの?
向井ーへっ?
阿部ーユニット曲嬉しそうだし、抱きついてたし。「好き好きキャラ」じゃなくて、ホントに好きなんじゃないの?
向井ー亮平くん、ヤキモチ?
阿部ー泣かすよ?
向井ーふふふ。
阿部に開発された身体は、阿部の言葉で下腹部がじんわり熱くなる。
向井は、期待してしまう。
阿部は、どうやって虐めてやろうか考え楽しくなる。
向井ー俺らのユニット曲ええやろ?
阿部ーバラード過ぎなくていいね。
向井ー目一杯イチャイチャしとる。
阿部ー俺に見せるためわざと?
向井ーさてね〜。
阿部ーよほど泣きたいみたい。しばらく会ってなかったから、寂しかった?
向井ーお互い、ユニット曲のMV撮りや、録音やら忙しかったし。仕方ないけど、寂しかった。
阿部ーたっぷり虐めてあげる。
向井は身体が震えた。
怖いのではない嬉しいのだ。
名古屋が終わって、次の福岡まで時間がある。阿部が向井を誘った。
阿部ー札幌も、名古屋も楽しかった〜。
向井ーん、楽しかった〜。めめとさっくんのユニット曲楽しいし、ええな。
阿部ークセになるよね。
向井ー亮平くんらのユニット曲、しっとりして大人な雰囲気やな。
都会の夜の一コマみたいや。
阿部ー康二たちは聴かせるね〜。
向井ーええやろ?
阿部ーまだ「好き好きキャラ」やってるの?
向井ーふふふ、どうかなぁ〜。
阿部ーずいぶん、虐めて欲しいみたい。
向井ーあ、晩ご飯作るわ。
阿部ー何作ってくれる?
向井ーご当地もん、食べたやろ?やから、お好み焼きにした。
阿部ー美味しそう。
向井は阿部と久しぶりに食事をするからか、身体が熱い。
食事の後を期待しているからだろうか?
笑い、楽しく食事をした。
次の福岡も楽しみだと言いながら、アルバム曲を聴いている。
皆んなの評価では、阿部は「可愛い」「優しい」と言われるだろう。
だが、向井しか知らない顔がある。
そんな阿部から離れられない向井。もちろん、離れる気はない。
阿部ーお風呂入ってくる?
向井ーふっかさんのドラマ観たい。
阿部ー時間稼ぎしてもいいけど、いっぱい泣くよ?
向井ーお風呂入ってくる。
阿部ー綺麗にしておいでね。
向井ー亮平くんが洗うてくれたらええやん。
阿部ーそうだなぁ、一緒に入ろうか?
向井ーええの?
阿部ー綺麗にしてあげる。
一緒に風呂に入ったことは数えるくらい。向井が恥ずかしいと言うからだ。だが、そんなのはずっと前のこと。今は洗っているところを見られたり、阿部の手で洗われるのが嬉しい。
阿部ー俺が普通に洗うと思ってないよね?
向井ー身体を洗うのに、普通やない洗い方あるん?
阿部ーふふふ、楽しみだね。
向井ーお、俺、1人で入ってこよか?
阿部ー何で?洗ってあげるってば。
向井ーなんか、怖いけど・・。
口ではそう言うけど、身体は期待している。さっきからザワザワするのだ。
このザワザワは、阿部にいじめられないと治らない。
だが、声が反響するから、阿部はあまり好まない。
風呂に2人で入った。
阿部は鼻歌交じりに、ボディソープを手に取り、向井の両手を壁に付くように言う。
ボディソープの指が、向井の後ろに入って来る。
かき回す、向井は腰が揺れる。
阿部ー康二、声出したらだめだからね。
向井ー何で?出てしまうわ。
阿部ーいやらしい声が響くよ?あっ、それが好き?
向井ー何でやねん、我慢する。
阿部ーいいところ、触ってあげる。
阿部の指が前立腺を探す。
向井は、腰を揺らしながら声を我慢している。
阿部の指が、前立腺を見つけた。集中的にそこをいじる。
向井ーふっ・・んっ・・。
抑えた声がする。
阿部は向井の前に手を回し、向井自身を握る。
向井の腰の揺れが大きくなってきた。息も荒くなっている。
向井ー亮平・・くん・・あかん。
前の根元を強く握り、イクことが出来ない。
阿部は前立腺を刺激する。
イキたいのに、阻まれる。
涙が出てしまう。阿部に訴える。
向井ーイカせてぇ・・。
阿部ーだめ。
向井ー亮平・・くん・・頼むから・・。
阿部ーふふふ、もう前はカチカチ。
向井ー出したい・・はぁ・・。
阿部ーだめだよ、我慢して?
向井ーんっ・・嫌や・・んっ・・。
阿部ーそう言ってるけど、腰振ってる。
向井ーあかん・・声出る・・。
阿部ーだめ。
向井ーんっ・・んっ・・。
阿部ー可愛い。
向井ーたす・・けて・・あかん。
阿部ー気持ちいいでしょ?
向井ーん・・ええけど・・もう・・。
阿部ーもうちょっと、頑張って。
向井ーはぁ・・ええわ・・堪らん。
阿部ーふふふ、イキたい?
向井ーもっとして・・ゾクゾクする・・。
阿部ー前、弾けそうだよ?
向井ーいやや、はぁ・・気持ちええわ。
阿部が向井から指を抜き、前にシャワーをかけて弾けさせた。
向井は身体の奥から快感を感じるように、されてしまった。
だから、今は辛いだけ。
向井ー亮平くん!いやや。
阿部ー続きはベッドでね?
向井ーちゃんとしてくれる?
阿部ーもちろん、俺も康二が欲しいし。
向井ーザワザワが治らん。
ベッドに2人で倒れ込む。
激しいキス。夢中で応える向井。
阿部が言う。
阿部ー康二、ベッドのここ持って?離しちゃだめ。離したら俺は帰るからね。
向井ー何で?ここ持っとったらええの?
阿部ー絶対、離しちゃだめ。
簡単だと思った。
ベッドヘッドを待つだけでいいのだから。
しかし、熱い時間が経つにつれ、身体が動かせないのが辛い。
向井ー触ってええ?
阿部ーだめ。
向井ーはぁ・・前も触って!
阿部ーいや。
向井ーまた、イッて・・しまう。
阿部ー触られずイケるでしょ?
向井ーほんなら・・なめて。
阿部ーいや。挿れるよ?
向井ーはぁはぁ・・あっ・・あっ・・。
阿部ー康二の、お腹に付きそう。
腰を振り、快感の中、前を触ってもらえない。
でも向井は触られなくてもイケる。
そう思っていたのに、阿部が根元を強く掴み、弾けることが出来ない。快感を放出するところがない。身体はザワザワしたまま。
向井ーたすけ・・て。
阿部ー気持ちいい?
向井ーんっ・・すごい・・気持ちええ。
阿部ー凄く締まる。気持ちいい。
向井ー亮平くん・・ええの?
阿部ーん、凄く締まる、気持ちいい。
苦しめるだけが阿部は好きじゃない。ちゃんと向井にいい思いをしてもらう。
阿部ー前、離すよ?
向井ーんっ・・あぁ・・でる・・いっぱいでる・・。
阿部ーほんと、いっぱい出てる。
向井ー胸、かじって?
阿部ーキツく?
向井ーん。キツくかじって。
キツくかじるほど、後ろが締まる。
阿部は唸る。
向井を抱き起こし、胸をかじる。
自分から腰を振り、阿部は思わずイキそうになる。
阿部ー康二・・いい・・。
向井ーあぁ・・たまらん・・
阿部ー康二・・康二・・?
向井ー・・。
阿部ーイッちゃった。
阿部も向井の中に放ち、2人で倒れ込む。
向井は意識が飛んでいる。
身体を綺麗にして、服を着せる。
阿部はキッチンで水を飲む。
寝室から、阿部を呼ぶ声が聞こえてくる。水を持って向井のもとに行く。
阿部ーはい、お水。
向井ーありがとう。
阿部ー今日も、可愛かった。
向井ー気持ち良かった。
阿部ーふふふ。
阿部は向井の胸をキツくつまみながら、キスをする。
向井は腰が抜けてることに気がつく。
向井ー腰、抜けた。
阿部ー良かったね、気持ちいいでしょ?
向井ーふわふわする。
阿部ー次はもっと色んな話しようね。
向井ーん、あかん、眠い。
阿部ー寝ようか?
向井ー・・おやす・・み・・。
阿部ーふふふ、おやすみ。
朝になって、向井は自分が阿部に抱きしめられているのが嬉しい。
そっと阿部の頬にキスして起きる。
完
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