__ピピピピッ♪ピピピピッ♪
目覚ましアラームの音が1LDKの部屋に鳴り響く。
時刻はAM7:02 天気は快晴。
アルアントと言う大都会の一角に住むとある男は、アラームの音に気づく事なく熟睡中であった。
目が覚めたのでスマホを弄る。現在時刻はPM2:43だ。
「グッ…………」
頭が割れるように痛い。昨日のことがよく思い出せない。
通知欄を見てみると、通知が何十件も溜まっていた。
「えぇ、オレなんかしたっけか?モテ期到来?」
*MesseIのGroupchatを開いてみると、そこには予想外の文章が並んでいた。
*この物語の世界のメッセージアプリ
[昨日のセイル先輩、バカおもろかったです笑笑]
[拡散しようぜこれ]
[またバカな事やってぇ…]
[日頃の行い]
[すまんマジで記憶ない。何?」
[え、マジで覚えてない系?]
[yes。]
[動画送るか?]
[いや、セイルん家行って飲みながら直接見せん?]
[あ〜w(察)ありよりのあり。www]
[おれも行くか〜]
[今日予定あって行けないわごめん]
[一回勝手に話進めんのやめない?]
[おい誰か返事しろや!!]
虚しくも既読スルーであった。
冷や汗が背筋を這うのが分かった。
アルアントと言う大都会に住むとある男、闇角セイルはベッドの上で頭を抱えた。
「え…なんか終わったくさくない?」