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𝓝𝓾𝓶𝓫𝓮𝓻 𝓸𝓯 𝓬𝓱𝓪𝓻𝓪𝓬𝓽𝓮𝓿𝓼 ▹▸ 1407 .
※ この小説はフィクションです。
本人様とは関係ございません。
紫 × 桃 の 恋愛 あり 。
雨音 が
やけ に 重く 部屋 に 響いて いた 。
僕 は 窓辺に 立ち
曇った ガラス を 指 で なぞる 。
紫) … ない ちゃん 、
名前 を 呼べば
返事 が 返って くる 気 が して 。
一年前 の 今日
ないちゃん は 亡くなった 。
事故だった と 皆 は 言う 。
もう 戻らない。 とも 。
だけど 僕 に とって
それ は 事実 では なく
ただ 聞かされた 話 で しか なかった 。
ソファ には
ないちゃん が 気 に 入っていた
クッション 。
キッチン に は
二人分 の マグカップ 。
夜 に なれば
隣 に 座って いる 気配 さえ する 。
紫) 寒い って 言うてた やろ ?
紫) せやから、 毛布 出してん [ 優 笑
誰も いない 部屋 で 僕 は 笑った 。
そこ に ないちゃん が いる みたい に 。
―― 本当 は 分かって いる 。
もう いない こと も
二度 と 会えない こと も 。
それでも 受け止めて しまったら 。
この空間 から
ないちゃん が
完全 に 消えて しまう 気 が して 。
その日 の 夜 僕 は 夢 を 見た 。
柔らかな 光 の 中
ないちゃん が 立って いた 。
生きていた 頃 と 変わらない
少し 困った ような 笑顔 で 。
桃) しょうちゃん [ 優 笑
呼ばれた 瞬間 胸 が 締めつけられる 。
紫) …ないちゃん [ 涙 目
声 が 震える 。
桃) まだ 俺 に 縛られてるん だね
僕 は 全力 で 首 を 振り
縋る よう に その手 を 取った 。
紫) 居なくなったって 認められへんくって
桃) しょうちゃん
ないちゃん は 優しく 微笑み
手 を 握り返してくれた 。
桃) 俺 は もう 大丈夫 だから
桃) だけど ……
桃) 初兎ちゃん の 時間 が
桃) 止まった まま なのが 辛いよ
紫) …… 僕 どうしたらええんやろ ? [ 泣
桃) 想ってくれる だけ で 嬉しいよ [ 笑
そう 言って ないちゃん は 一歩 下がる 。
桃) でも 生きて 。俺 の いない 世界 で
光 が 少し ずつ 薄れて いく 。
僕 は 必死 に 手 を 伸ばした 。
紫) ないちゃん … 愛しとるで 、
ないちゃん は 静か に 頷き 、
最後 に 唇 が 動いた 。
だけど 今 の 僕 には 聞こえなかった 。
―― 目 が 覚める と 朝 だった 。
胸 は 苦しい のに 不思議 と 温かい 。
僕 は マグカップ を 一つ だけ 取り出し
息 を 吐く 。
紫) 行ってきます 。 ないちゃん
窓 の 外 、 雨 は 止んで いた 。
それでも ないちゃん が 消える事 は 無い
ただ 前 に 進む ため の 場所 へ ――
静か に 想い出 に なった だけ だった 。
紫 × 桃 は 儚い系 が 好きなんです 🫶🏻💗
同士 いたら コメント で … … 😏︎👍🏻