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付き合って…1ヶ月が経った。
あっという間だったなぁ。
楽しかったなぁ。
このまま…付き合ってみようかな?
そう思っていた。
「俺たち、お試しで1ヶ月経ったけどさ…
どうしたい?俺はもちろん。このまま付き合いたい。気持ちは変わらないから。周りになんて言われようと…。」
放課後の誰もいない図書室。
「あ、あたし。この1ヶ月とても楽しかった。幸輝くん、ホントにあたしの事大切にしてくれて、嬉しかった。優しい幸輝くんに、どんどん惹かれて行った。だから…これからもお願いします。」
幸輝くんが。ガッツポーズをした。
「じゃあ。明日からは、お試しじゃなくてホントに彼氏彼女ってことでいい?」
「うん//」
「よっしゃぁぁぁあ!もう俺、我慢しないよ?お試しだからと思って色々我慢してたけど!」
そうだよね。だって、キスだってまだ
ちゃんとしてない。
幸輝くんは、ホントに大事にあたしの事を
思ってくれていた。
「奈月…」
幸輝くんに名前を呼ばれ、顔をあげる。
少しずつ近づく幸輝くんの顔…。
あたしは、自然と目を閉じた。
暖かくて柔らかいものが唇に触れた。
トクン…。
ココロのどこかで。音がした気がした。
唇がそっと…離れると同時に目を開けた。
「嫌がらないで受け入れてくれてありがとう」
そう、幸輝くんは言った。
「嫌がるわけ…。」
「もっかいする?」
コクン…。静かにあたしは頷いた。
その後、何度も唇を重ねた。
優しい優しい、幸輝くんとのキス。
図書室の窓からは、夕陽だけが
あたしたちを照らしていた…。