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【王の気持ち】
あの日以降から最愛の人との間にできた愛息子のころんの姿が消えた。
どこに行ったのかも、検討がつかない。そのため一人の騎士にころんたちが住んでいた村に確認に向かわせた。しかし数日後に見た報告書にはころんはいなかった。村の誰もが見ていないと証言したと言う。
「報告ありがとう。もう、下がっていい」
私の言葉とともに騎士は下がる。
「……一体どこに行ってしまったんだ」
私は藍黒に銀色に光る月を眺める。それへ彼女の好きな夜空。
そして、私は書斎の机にしまっていた一枚の写真を取り出す。それはかつての幸せだった頃の思い出。
(あんな女などに操られることがなければ、私はあの子の信用も信頼も失っていなかったんだろう)
あの頃の自分をいつも恥、そして恨んできた。
い今となって現王妃のことなど愛のひと欠けらもない。その者との間にできた子達はあ愛してはいるが、心の底から愛を注いだのは最愛との子だけだ。
「どうか神よ。ころんを連れ去らないでくれ……私とイザベルの子を──」
月輝く夜空に祈る。
どうか、愛する息子を連れ去らないでくれ。宝物を、私の息子を──。
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深夜投稿失礼しました。
陛下sideとなっています。突然お思いついたので内容はちゃんとはまとめていません。すみません🙇♀️ こ暇つぶしご覧下さい。