テラーノベル
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ずっとずっと前から好きな人がいた。
でも自分の夢にまっすぐ進んでいく貴方が
眩しくて、眩しすぎたから
言えずに蓋をした高校の3年間。
でも今ならまた会えたなら
今度こそ貴方に伝えたい。
はぁーーーー、
いや、社会人つら
え?こんなに辛いの?理想と全然違う…
時計はもう夜の11時を迎えようとしている
周りの人は仕事をこなしてしまったようで
気づくと誰もいなくなって
真っ暗な夜を煮詰めたかのような
静かなオフィス。
出そう、
え?何が出そうって?あれだよ、
「お」「ば」「け」
なんて心のなかで呟いてると
何か背筋が凍っていくのを感じた。
そこから私は超光速で仕事を終わらせた。
帰宅中あまりにも集中していたからか
LIN◯を見ると何件か溜まっていた。
ものすごい数
それもそのはず
高校仲間で同窓会をやるらしい
日程はもう既に決まっていて友達も行くらしいので、あいつに会えるかもという淡い期待を胸に私も行きますってスタンプを返した
当日 友達と合流し、会場に向かった
会場に着くともう始まっていたようで学年の中心人物だった日向の周りに人が群がっていて私の初恋だった、影山君がいた。
今ではプロのバレー選手として頑張っているみたい。もう遠い人になってしまっていた。
けれど昔みたいにバカやってんのが
少し涙が出そうになった。
その少し後ぐらいに影山君の左手の薬指に気が付いた。
そっかぁ結婚したのか、
影山君達の話の聞き耳立ててると
昨日プロロポーズしたらしくてまだ仲のいい人にしか言ってないらしい。そんな中同窓会につけてきちゃうのが影山君らしいって笑えない位にはまだ私の初恋は終わって無かったらしい。私の表情に気が付いたのが友達が
生ビールを追加してくれた。そしてあんたの恋する顔は結構可愛いかったんじゃない、
って、漫画みたいなセリフに笑ってしまった
彼女なりのフォローが心に染みた。ありがと
って、本人に言うのはなんか照れくさくて
から◯げクン帰りに奢るねって
これが感謝ってうちらのお約束。
ずっと好きだった影山君を落とせたのは
ちょーぜつ美人なアナウンサーか女優さんとかじゃないと許せないみたいに思うけど
きっと影山君の事だから中身もめちゃめちゃいい人なんだろうなとか友達との2軒目で語り尽くす。あぁ、また涙腺やば、
その後記憶が薄くなって気づいたら
ホテルに窓からは朝の光がカーテンから漏れていた友達が連れてってくれたみたい
そしてスマホを見ると日向からLIN◯が
「今度は2人で…」
このルートはありですか?!?!
爆速で友達にLIN◯したとさ、
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