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「何をしているのだ?」
麗しい声が耳を通る
見るとそこには右頬に傷がある貴殿がいた
壬氏だった
「おやあ、月の君….これはただの悪戯に過ぎませんので」
慌ただしく雀は言う
「とりあえず雀は下がれ」
「御意」
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「以上で報告は終わりです」
「そうか、ご苦労だったな」
「いえ」
「その、猫猫」
「なんでしょう」
大体質問の予想はわかる
「なぜ猫のようになっている、?」
やっぱりだ
「色々ありまして」
色々あったといってもまた何度かしつこく聞いてくるだけなのだ
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本当は知らない薬草を見つけて何度か試し
最後は美味しく頂いた、なんて言えるわけないと
壬氏の顔は感ずいていた
もともと愛動物を扱うような目がいつもより強いのだが---
「かわいいな…」
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(!?)
何故か鼓動を刻んだ
ゾワッとする
辞めてくれその様な発言は
胸が痛くなるのだ
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頭に感覚がある
見れば警戒心がないあまり壬氏が頭を撫でていた
何処で覚えたのだろうか
毛毛で慣れているのだろうか
ひとまず触れないで欲しい
「猫の本能もあるのだな」
「何をしているんですか……」
「わからないのか?」
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分かっている
たまに見たことがあった
猫を撫でると気持ちがよさそうにゴロゴロと声を鳴らしていた
どんな感覚なんだろうと気になっていたのだが
今分かることになった