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3 - 第3話終話

♥

41

2023年12月19日

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「何をしているのだ?」

麗しい声が耳を通る

見るとそこには右頬に傷がある貴殿がいた

壬氏だった

「おやあ、月の君….これはただの悪戯に過ぎませんので」

慌ただしく雀は言う

「とりあえず雀は下がれ」

「御意」

-------

「以上で報告は終わりです」

「そうか、ご苦労だったな」

「いえ」

「その、猫猫」

「なんでしょう」

大体質問の予想はわかる

「なぜ猫のようになっている、?」

やっぱりだ

「色々ありまして」

色々あったといってもまた何度かしつこく聞いてくるだけなのだ

---------

本当は知らない薬草を見つけて何度か試し

最後は美味しく頂いた、なんて言えるわけないと

壬氏の顔は感ずいていた

もともと愛動物を扱うような目がいつもより強いのだが---

「かわいいな…」

---------

(!?)

何故か鼓動を刻んだ

ゾワッとする

辞めてくれその様な発言は

胸が痛くなるのだ

---------

頭に感覚がある

見れば警戒心がないあまり壬氏が頭を撫でていた

何処で覚えたのだろうか

毛毛で慣れているのだろうか

ひとまず触れないで欲しい

「猫の本能もあるのだな」

「何をしているんですか……」

「わからないのか?」

-----------

分かっている

たまに見たことがあった

猫を撫でると気持ちがよさそうにゴロゴロと声を鳴らしていた

どんな感覚なんだろうと気になっていたのだが

今分かることになった

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