こんにちは
Sm→shk
軽いシャケモブ要素有り、ちょっと暗いかも?
突然だが俺には好きな人がいる。
それはシャークんという男だ。
まぁ、シャークんは至ってノーマル、もちろん女性の恋人もできる。
そして今、好きな男に惚気けられている。
「〜でさー」
あぁ、できることなら聞きたくない
でも好きな人と会話していたいと思うのは普通ではないだろうか
いつの間にかシャークんの惚気も終わって別れた。
『はぁ……ぁ?』
あの女は…シャークんの彼女だった気がする、散々写真を見せられたんだ見間違えるはずがない。
隣にいるのは…ガタイのいいイケメンだった。
腕を組んでラブラブして歩いている、俺はスマホを出してカメラを向けた。
そして2人かキスをした瞬間、
パシャッ
あぁ、やってしまった、証拠を手に入れてしまった…最悪だ。
ガチャリ
さてこの写真をどうしようか、俺から送るのは…俺の気持ち的に厳しい、それなら…
こいつに頼むしかない、共通の友達に頼めば1発だ。
しかもこいつは口が軽い、もし上手くいったら別れてくれるかな、なんて…、最低だな。
シャークんが別れた。
相当辛いのかずっと泣いてる、可哀想だけどどうしてだろう、嬉しいのは。
シャークんを励ますとシャークんは
「ありがとう…やっぱスマイルは優しいな」
とか言ってきた、優しい?俺は優しくないよ。
ごめんなシャークん。
諦めるべきだろうか、このままシャークんの傷ついた心に付け入ることが出来たら…もしかしたら…いや、そんなことはありえないだろう、シャークんはあくまでノーマルだから。
ピロン
誰だろうか
…シャークんだ
シャークん「スマイル、今暇?」
『うん』
シャークん「少し散歩したいんだけど付き合ってくんね」
『わかった、元気になったのか?』
シャークん「大丈夫」
シャークんと会うために少しだけ清潔に身なりを綺麗にする、これじゃまるで恋する乙女だ。
「よっ」
シャークんの声だ
「さて、行くか?」
『あぁ』
シャークんとしばらく歩いて、着いたのは海だった。
海の音がする。
みんなもう夕方だからか帰っていった、2人きりで何も喋らず海を眺める。
静かで雑音が少ないせいだろうか、自分の心音がよく聞こえて少し恥ずかしい。
ざり、ざり、
「なぁスマイル」
『ん?』
「一緒に溺れてくれないか」
『え』
「…すまん、変なこと言った」
『………いいよ、溺れに行くか』
死ぬかもしれない、そう思うと怖いけどなんだかシャークんとなら大丈夫な気がして。
シャークんが溺れたいなら俺も溺れたかった。
シャークんの手を掴んで海へ向かう。
普段ならこんな事しないし、シャークんは本当は止めて欲しかったのかなとも思う、でも俺はシャークんと一緒に溺れることを選んだ。
ちゃぷ、ちゃぷ
水が冷たい、少しづつ深い所まで手を繋いで入っていく、腰辺りまで水が浸かる。
俺は振り返ってシャークんを見た。
シャークんは俺の顔を見つめた、ゆらゆら瞳が揺れてシャークんの瞳から涙がこぼれそうだった。
あぁ、この涙の原因も俺じゃないのかな
俺を見てほしい
今だけでも
今だけでも、
俺は薄ら笑いを浮かべて
ざぶんっ
シャークんの手を引っ張って俺は先に海水の中へ入った
冷たい
海水に入る瞬間シャークんは苦しそうな驚いたような顔をしてこちらを見ていた気がした。
ざばぁっ
『げほっ、ぅ゛っ…げほ』
「はぁっ、はぁっ…」
「っごめん、スマイル…やっぱり俺…」
「俺…スマイルと生きたい、死なないでくれ」
『は、ぁ…』
シャークんの瞳には俺が写っていた
『くしゅっ…寒っ』
「当たり前だろ笑、こんな季節に海に入ったんだから」
『ぁ゛〜風邪ひきそう』
「www」
「…なぁ」
『ん゛?』
「俺ん家、くる?」
『…うん』
スマイルが死ぬかもって思ってやっと恋心自覚した系シャークん、この後シャークんの家に行ってお泊まりして、まだ温まり切ってないスマイルを温めるために一緒のベットで寝る。
シャークんはさりげなくアピールする系男子だと思ってるし好きな子イタズラしたりとかしちゃうと思う、ここのスマイルは乙女だからずっとシャークんに振り回されてる、でも自覚したシャークんを振り回すのはスマイルだと思う
ここの2人は人前だといつも通りなくせに2人きりだとちょっと甘い空気だすし無自覚にイチャつくタイプ、スマイルの隣にいつもいるシャークんね…
ちょっと小話だけど最初はシャークんが見たのはスマイルの顔、つまりガワだけで友人への距離感で全く自覚していない、最後の方のやつはスマイルを内面込みでちゃんと見てスマイルへの感情を自覚した表現をしたかった
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