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紫 × 桃
紫 × 桃だけど2人の絡みありません
攻め受けとかないです
地雷さん 🔙 推奨 .
「 ぁ 、 紫 、 おはよ ー 」
「 赤じゃん 、 おはよ 、 」
「 … っ 、」
ある朝 、 俺は靴箱の裏で紫と赤の様子を眺めていた 。
紫に話し掛けたい 、 けど … なんとなく気恥ずかしくて 。
「 あ 、 そ ー だ 、 赤 」
「 ん ー 、 どした 、 」
「 これ … ~ … 」
「 … ~ … ? 」
「 ~ ~ … 」
少し距離が離れているせいで 、 会話が聞こえにくい 。
ただ 、 紫が赤に手紙のようなものを渡したのが見えた 。
「 っ … !! … ラブレタ ー … ? 」
咄嗟にその単語が浮かんでしまう 。
「 いやいや 、 まさか … 」
俺はぶん ヾ と首を振ってそんなはずない 、 と自分に言い聞かせる 。
そして 、 そのまま教室へ向かう 。
「 はぁ … 」
鞄を机の上に置いて 、 大きな溜息をつく 。
「 そんなに大きい溜息ついてどうしたん 、 笑 」
突然 、 後ろから話し掛けられて俺は肩をびく 、 と震わせる 。
「 ぉわ っ 、 … 赤ちゃんか … 」
「 おはよ 、 笑 」
「 … おはよ 、 」
「 なんでそんな嫌そうなんだよ 、 笑 」
「 … 別に … 」
先程の靴箱での光景が頭に浮かんで 、 少し素っ気なくなってしまう 。
「 そいや 、 さっき靴箱で紫に会ったんだんだけどさ ー 、 」
「 … うん 、 」
「 … これ 、 貰ってさ 、 」
赤ちゃんが先程紫に渡されたであろう手紙を 、 俺に見せてくる 。
「 なにこれ 、 ラブレタ ー ? 」
「 … そうだけど 、 」
「 おめでと 、 赤ちゃん っ !! 」
俺は無理矢理口の端を上げて赤ちゃんに微笑みかける 。
そして ____
「 … ん 、 」
「 え … ? 」
赤ちゃんが手紙を差し出してくる 。
「 おめでと 、 桃 」
そう言って 、 赤ちゃんは顔に笑みを浮かべた 。