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部屋へ着くと2人は既に起きていた
傑くん)いつの間に…いっててて…
悟くん)あんな風に抱き着いたまま寝たから…いてぇ…つーか俺らガキかよ…
霖)おはよぉ2人とも
しれっと顔を出すと2人は「うわぁ!?」と声を出して驚いた
霖)あらヤダごめんなさい驚かしちゃった?
霖)そうだ、お茶入れたんだ飲む?
悟くん)飲むけど…んでいんだよ
霖)だってここ私達の部屋の寝室だよ?
傑くん)えぇ!?
霖)いいのよ別に笑ほら、体起こして?
手を出して起こさせようとしたらグイッと悟くんに引っ張られた
霖)はにゃ!?
霖)ちょ、さ、悟くんちゃんとして!
悟くん)ちゃんとしてる
霖)ちゃんとしてるなら起きなきゃ!
と、言うが抱き締めるばかりで一向に離れようとしない
霖)ちょっと!君達を過去に送らなきゃいけないし…こんな事してる暇は無いの!
そう伝えると悟くんは「嫌だ…」と、呟いた
霖)や、ヤダじゃないの!君達を帰さないとどっちみち色々と大変になるの!
悟くん)大変な事って?どうせパラドクスとかそういう話だろ?
霖)んなっ…
悟くん)別に……そんなの気にしたって何にもならねぇだろ
悟くんは少ししょげた声を出して呟いた
霖)んなっ……
霖)い、いくら君でも怒るよ!
悟くん)お前が怒ったって怖くねぇし
霖)あのねぇ!
怒ろうと少し声をあげた時
悟)霖、落ち着け
気づいたら後ろから悟さんが抱き着いてきた
霖)さ、さとる…さん……
悟)霖、大丈夫だよ、僕達はここに居るよ、安心して
霖)ご、ごめんなさい…私とした事が…子供に怒っちゃうなんて…大人気なかったです…
悟)大丈夫だよ、怒るななんて無理だから、無理に完璧にならなくていいよごめんね、僕達が不甲斐ないばかりに…
霖)!!(最愛の人を謝らせてしまった…)
悟)霖、今は僕が謝らせてくれ
霖)さとる…さん……
悟)ごめんね、過去の僕霖は今疲れてるんだ君を傷つけないような言葉を選びたかったんだろうけど、出来なかったみたいなんだ…少し、霖を寝かせてやってくれない?
悟くん)…あぁ……
悟くんはベットから降りて悟さんは私を寝かせてくれた
悟)霖、僕達は何時でも君の思うままに…
私はそこで意識が途絶えた
悟サイド)
(顔色が悪い…多分色んなことを頑張って来たんだろうね…ごめんね、気づけなくて)
そっと頬を撫でると気が落ち着いたのか僕の手に吸い付くかのようにそっと…近づいた
悟)さて、君たちはちょっとこっちで話そうか
そう言うと2人は頷いて僕の後ろを着いてきた
リビング
悟)霖が怖がらせてごめんね、霖とどんな話してたか教えてくれる?
2人は少し黙ってから学生時代の僕が口を開いた
悟くん)…俺はあいつのそばに居たと思ったんだ、だから…そばにいさせてほしい…元の場所に戻りたくねぇって伝えたんだ…そした、怒らせちまって…
悟)…つまりは、霖の事が好きだから…ここに居たいって伝えたら…怒られた…と
悟くん)…俺、嫌われたんだな……
悟)たとえ過去でも霖が僕の事嫌うはずないだろ?
悟)僕なら僕らしく自信もって暴れたらいいだろ?
悟くん)!!
悟)傑、君もだ
傑くん)え?
悟)君もどうせ霖の優しさに心を許しただろ?霖なら許してくれるさ、あの子は…愛されるのが凄い好きだからね!
2人は少しだけ目を潤ませていた…なんだか少し新鮮だな
悟)霖が起きたら…好きなだけ自分が愛していることを伝えろ
悟)沢山…な、伝えたら伝えたぶん霖は顔を真っ赤にするからな
悟)襲うなよ?
そう伝えて僕は部屋から出た
霖サイド)
体が重い……頭くらくらする…
目を開けたらサングラスをかけている悟くんが顔を覗かせた
悟くん)よっ、起きたか
霖)……さとる……くん…?
悟くん)あぁ、お前大丈夫か?すげぇ辛そうだぞ?
霖)ご、ごめん……ちょっと、体が…変で……
体を起こそうとしたらあまりの頭の痛さに顔を顰めた
悟くん)!!絶対風邪ひいただろ!傑!直ぐに水と薬!あとここにいる硝子を連れてこい!
傑くん)わ、分かった!
霖)だ、大丈夫…だよ、起きれる…から
悟くん)絶対平気じゃないだろ!いいから寝てろ!
悟くんに寝かせられた
霖)ご、ごめん…
悟くん)未来の俺から聞いたんだ…色々頑張ったって…多分その疲労が今響いたんだろ
悟くんが私の頭をわしゃわしゃと撫でた
悟くん)な、なぁ…霖……
霖)…ん……?
悟くん)そ、その……やっぱり、まだ…嫌か…?俺も傑も
あ…少ししょげた…流石にちょっと…で、でも過去に返さないといけないから…
霖)さとる…くん……
悟くん)!!わ、悪い…風邪の時にこんな話して…傑が硝子連れて来る前に寝たらどうだ?
…今は……少し、甘えていいかな……
霖)…さとる……くん
悟くん)んだよ
霖)…今は……あまえていい…かな?
悟くんサイド)
顔が真っ赤で熱で目が潤んでる…霖……いや、辛いんだよな…
悟くん)おう…俺はそばに居る、だから寝てくれ
霖)ごめんね……めいわく…かけちゃって…ありがと…
笑うと涙が頬を伝った…
悟くん)霖、おやすみ
頭を撫でると霖は安心したのかゆっくり眠った
悟くん)ッ…(んでこんな苦労しなきゃいけねぇんだよ…)
霖)スゥ…スゥ…
悟くん)…霖……ごめん、でも…好きになったら…忘れられないんだ…お前の優しさを…
3時間後
霖)んぅ……(頭痛い…体…重い…)
ゆっくり体を起こすと…そこには傑くんと悟くんが居た
霖)(寝ちゃってる…これは…薬?)
小さなタンスの上には薬が置いてあった
薬の入った袋の下に手紙があったその手紙には「霖へ なんか懐かしい傑が来て「霖が風邪をひいて寝込んでる!」って急に言ってきたから症状が分からないから解熱剤と一通りの症状の薬を出しておく」と、書かれてあった
霖)…そっか、2人共ありがとう
私はそっと起こさないようにベットから降りて水を入れて薬を飲んだ
霖)うぅ…(起きるべきじゃなかったかな…まだ、フラフラする…)
足元が覚束無い、目の前がぐにゃぐにゃする…
霖)(もう…むり……)
視界が真っ暗になった
悠仁サイド)
悠仁)あっぶねぇ…何とか倒れずに済んだ…
俺はたまたま先生たちの部屋に来ていたんだ、何回か声を掛けても全く返事が無くて勝手に入ったら霖が倒れかけていたんだ
悠仁)あっつ…マジか熱出してんのか…ソファーで取り敢えず寝かせたらいいか…
失礼しますよ…と、思いながらしれっとお姫様抱っこをして、ソファーに寝かせる
悠仁)食欲あっかな…(何もないよりはマシか…)
俺はお粥と簡単にカットフルーツを作った
悠仁)あとは…水かポカリ…あっかな……
俺は霖が寝ている間に色々準備をした
悠仁)あ、家入さんに話した方がいいかな…まぁいっか!
(ちゃんと医師に話をしましょうね)
霖)ん……ぅ(冷たい…いい匂いがする……)
悠仁)!!霖!
霖)ゆう…じ?
悠仁)良かったぁ…腹減ってるか?お粥作ったんだよ
霖)ごめん…ありがと、でも……どうしてここに…?
悠仁)あ〜、暇だから来たんだよ、そしたら霖が倒れそうになってたからそのまま助けて飯作って…あとは冷えピタも
霖)そっか…悠仁ありがとう…
悠仁)いいよいいよ!笑そうだ、霖飯食う前に熱測れるか?
霖)うん……ありがと
悠仁から体温計を受け取って熱を測る
悠仁)よーし、その間に飯とデザートな!
霖)ありがとう…悠仁
悠仁)そうだ、薬あっか?あんならどこにあるか教えて欲しいんだけど
霖)ん〜…と、寝室…分かるかな……?
悠仁)あいよ!
霖サイド)
あれ…悠仁ってあの人達…知って_
悠仁)うわぁぁぁぁぁ!?
霖)あ……
悠仁)ふ、不審者!先生達の不審者だ!
悠仁が走って戻ってきた
悠仁)り、りん!先生たちの不審者が!
霖)えっと…あの二人は…過去の先生達…だよ
悟くん)霖!おいお前!りんはどこなんだ…よ……?
霖)さ、さとる…くん……
霖)あ……(もう、むり…)バタッ
悟くん)りん!
悠仁)りん!
余りの熱から私はまた倒れてしまった