消えたいって、こういうことなんだろか。
日向ぼっこが気持ちいい午前9時。
私は布団から出られないでいた。
昨日の夜に叱られた怒鳴り声を思い出して
涙が出そうになるのをぐっと堪えて
私は布団から出られないでいた。
不思議なものだ。
優しい言葉をかけられても、
怖い言葉をかけられても
「おやつでも食べない?」と
手を引っ張られても
涙しか出てこない。
何もする気が起きない。
私はダメなやつなのかもしれない。
大好きな本も、歌も、ピアノの音も
触れれば自分が壊れちゃいそうで
声を出すことすら、苦しくて
誰かに助けてほしいのに、
助けてほしくなくて。
自己嫌悪しかできないこの時間が
たまらなく心地いい。
消えたいってこういうことなのかもしれない。
久しぶりに、消えたいと思った。
ああ、消えたい。
眠るように消えてしまいたい。
3年前みたいにカッターを持つ
勇気がまた戻ってこないかな。
それを必死に引き留めていた友人は
なんて名前だったっけ。
コメント
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投稿ありがとうございます! エアコンからの温度差に風邪ひきそうになりました…笑 何と言うか、私には言葉で表せない独特な世界観で、3行目ぐらいから、凄く惹き込まれました。 これから主人公ちゃんの考えがどう変わっていくのか、はたまた変わらないのか…続きが楽しみです!