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川田家では香山ミキちゃんと香山マキちゃんがオシャレな服を着て準備をしたランドセルを背負って、静岡県にある静岡市清水入江小学校にやって来ました。二人は今日はとても元気ですね!するとちびまる子ちゃんの主人公、さくらまる子ちゃんと穂波たまえちゃんことたまちゃんに気がついたミキちゃんとマキちゃんは挨拶をしました。
ミキちゃん「まる子ちゃん、たまえちゃん、おはよう!」
マキちゃん「おはよう!」
さくらまる子ちゃん「おはよう。ミキちゃん、マキちゃん、今日も元気だね」
ミキちゃん「ありがとう!」
マキちゃん「私たち、入江小学校とても楽しみでたまらないの!」
たまちゃん「へえ、そうなんだね!」
ミキちゃん「そうそう。たくさんお友達できたばかりだし、戸川先生面倒見が良くて優しいし、私たちとても嬉しいの!」
まる子ちゃん「二人とも戸川先生好きになったんだね!」
マキちゃん「うん!まる子ちゃん、たまちゃん、一緒に学校行こうよ!」
まる子ちゃん、たまちゃん「うん!」
双子の姉妹はまる子ちゃんとたまちゃんと入江小学校三年四組の教室へ行きました。
教室へ着き、扉を開けると、クラスメイトがおしゃべりをしています。ミキちゃんとマキちゃんは席に座り、筆箱や、教科書やノートを出しました。
丸尾末尾君「香山ミキさん、香山マキさん、もう大切なもの出してるなんてズバリ真面目でしょう!」
マキちゃん「ありがとう、丸尾君!」
丸尾君「あなたたちのお父さまとお母さまは仕事で忙しいようで?」
マキちゃん「うん!私たちのパパは音楽の指揮者をしているの。ママはファッションデザイナーをしていて、家にいないときは、川田さん家に引き取ってもらってるんだ」
ミキちゃん「うんうん!パパ代わりを務めている川田守さんはともえ川をとても綺麗にしてくれてる守り神なの。川田さんのお母さんは川田さんに頭を痛めている苦労人で、厳しい人だけど本当は優しいんだ!」
丸尾君「そうなんですか!あなたたちのお姉さま、香山リカさんは?」
マキちゃん「お姉ちゃんは、川田さんの娘の幸子お姉ちゃんと同じクラスメイトだし、川田さんとこで時々川田さんのお手伝いしてるの!」
ミキちゃん「そうそう!リカお姉ちゃんは幸子お姉ちゃんと大親友だからね」
まる子ちゃん「へえ!いいね!」
たまちゃん「ミキちゃんとマキちゃんはいつも一緒にいるからだもんね」
ミキちゃんとマキちゃんは頷きました。
授業の開始ベルが鳴り、みんなは席に着きました。担任の戸川先生がやって来ました。戸川先生が挨拶するとみんなも立ち上がって元気よく挨拶をします。
ミキちゃんとマキちゃんは黒板に書いたのを写したり、勉強したり先生の言う事をちゃんと聞いています。
次は体育です。体操服に着替えたミキちゃんは同じ体操服に着替えたマキちゃんに言いました。
ミキちゃん「マキちゃん、行こうか」
マキちゃん「う、うん」
体育の先生を図々しく思っており頭が上がらないマキちゃんは苦笑いしながら頷きました。それとは別に運動はかなり得意で気にしていません。プールで泳いだり、走ったり、馬跳びなどですね。
体育では、グラウンドでのまる子ちゃんの嫌いな走る練習です!体育の先生はみんなに迷惑がられているようなうるさく情熱的で言っています。
体育の先生「いいか、お前たち!走ることは、体を柔らかくして、健康のために走るものだ!香山マキ、見本を見せてもらいなさい」
マキちゃん「はい!」
マキちゃんは自信満々に体育の先生に勝ちたいと企みながら、走ると言う気持ちを込めてランニングを見せました。
みんなはあまりの上手さに驚きました。
浜崎のりたか(はまじ)君「香山マキすごいな!」
藤木茂君「確かに香山マキちゃんは運動力激しいね」
富田太郎(ブー太郎)君「おいらもマキを見習うブー」
浜崎のりたか事はまじ君も最年長でひきょうで泣き虫で暗い性格の藤木茂君や富田太郎事ブー太郎君もみんなも驚いています。
体育の先生「はい、よくできました!」
マキちゃん「ありがとうございます!」
マキちゃんはうるさい声に少し耳を塞ぎながら笑いました。走るのが全然得意ではありませんし、勉強も苦手なまる子ちゃんは走ってみると体育の先生に怒鳴られました。
体育の先生「さくら、全然走ってもいないぞ!香山マキを見習いなさいo(`ω´ )o」
まる子ちゃん「は、はい!すみません!」
ミキちゃんはランニングは大成功であり、他のみんなも走りました。馬跳びなど授業を楽しみました。体育の授業が終わりを告げる金が鳴りました。
体育の先生「では、これで終わりにしましょう!礼!」
みんな「ありがとうございました!」
マキちゃんとミキちゃんとみんなは教室に戻り私服に着替えました。
休み時間が来ると、ミキちゃんとマキちゃんは『インセクトランド』の絵本を読んでいます。すると朝に弱くても小さな犬を飼っていて早起きを克服した様子の西村たかし君が声をかけました。
西村たかし君「香山、『インセクトランド』の絵本読んでるの?」
ミキちゃん「うん!私は『テントウムシのミア、プレゼントだいさくせん』を読んでるんだ」
マキちゃん「私はね『ハチのテオ、おてつだいのレシピ』。マメコバチはね、ミツバチより小さいハチの子だよ。テオ君歌がとても上手でね、ダンスも料理も上手なんだって!」
たかし君「へえ、ミキちゃんは、テントウムシのミアちゃんという子が好きなんだね」
ミキちゃん「うん!ミアちゃんはナナホシテントウの女の子で、お空を気にしている自由な女の子!とっても可愛いんだもん」
たかし君「へえそうなんだ!マキちゃんはマメコバチのテオ君という男の子が好きなんだね」
マキちゃん「うん!私たち、『インセクトランド』の友達憧れちゃうな」
ミキちゃんとマキちゃんはうっとりしながら乙女っぽく微笑みました。
次の授業はまる子ちゃんの大好きな国語です。
戸川先生がやって来て、みんなは先生の言う事ちゃんと聞いて授業を続けました。
給食の日がやって来ました。当番のマキちゃんとミキちゃんはパンを一個ずつ皿に入れて、牛乳を一個ずつお盆に乗せておかずも茶碗に乗せ、デザートも皿に乗せてお盆に乗せました。後はみんなは給食を持って、自分の席の机に乗せました。後はミキちゃんとマキちゃんの給食も自分の席に持って行って、机の上に置きました。
みんな「いただきます!」
みんなは給食をお腹いっぱい食べました。
給食の後、みんなは「ごちそうさまでした!」と声を揃えて言いました。給食の後はミキちゃんとマキちゃんが片付けて、給食のおばちゃんたちのところへ出して行きました。給食のおばちゃんたちは鍋を確かめると残さずに食べた事を理解しました。
ミキちゃんとマキちゃんは教室の扉を開けると、黒板消しがマキちゃんの頭に落ちてきてマキちゃんの頭は白チョークの粉だらけになってしまいました!その前で関口しんじ君と佐々木君が笑っていました。
ミキちゃん「関口君、佐々木君!マキちゃんになんてことをしたのさ⁉︎」
関口しんじ君「別に。香山マキがあまりにも可愛いからな」
ミキちゃん「そんな理由だけで⁉︎」
佐々木君「それからな、こいつが運動力良かったのを見て、カンニングしたに違いないと思ったんだぜ」
マキちゃん「私はカンニングなんかしていないよ!」
関口君「嘘をつくな!大野と杉山を見てカンニングしただろ⁉︎」
マキちゃん「大野君と杉山君は関係ないよ。大野君と杉山君は勉強もできるし、成績はとても良いんだからと言って私がカンニングなんてするわけない!羨ましくもないよ!二人は私たちのかっこいい友達だもん!それはあんたたちがカンニングしたと勝手に決めつけて嘘をついているんじゃないかな?」
関口君、佐々木君「何を!」
怒った関口君は佐々木君とマキちゃんを踏みつけました。マキちゃんが悲鳴をあげ、ミキちゃんは助けを呼びました。
ミキちゃん「誰か!誰かマキちゃんを助けて!」
大野けんいち君と杉山さとし君はミキちゃんの大きな声に駆け込みました。
杉山さとし君「おいどうしたミキ?」
ミキちゃん「大野君杉山君!マキちゃんが大変なことにされちゃったの!」
大野君と杉山君は見下ろすと白いチョークの粉だらけな頭とボロボロになって倒れているマキちゃんが!
大野君「マキ!」
杉山君「大丈夫か?」
マキちゃんは顔を上げてしくしく泣いています。顔の頬も汚れています。
マキちゃん「もういいよ。どうせ私がいるから関口君と佐々木くんが私をいじめるんだよね」
ミキちゃん「マキちゃん、違うよ。マキちゃんは悪くないよ」
マキちゃん「ううん、私分かったの。全て私が邪魔な存在だからこんなことになるんだ!」
マキちゃんは怒ったようにランドセルを持って教室を出て行きました。
大野君「マキ、待てよ!」
杉山君「マキ!ミキ、マキの事をみんなで考えるぞ!関口、佐々木、お前たちは反省してから考えろ!」
関口君「あのな、俺たち、マキが嫌いだからいじめてるわけじゃねえよ」
佐々木君「そうだよ、前は遅刻ばかりしていたたかしにいじめたこともあった!俺たちはマキが大好きだからいじめただけだよ!確かに俺たちはマキに意地悪して悪かったかもしれねえよ。だが、マキがあまりにも運動力が良くて、先生に褒められてヤキモチ妬いて羨ましかっただけなんだ」
ミキちゃん「え?羨ましかった?」
関口君は顔を赤く染めて頷きました。
関口君「お、おう。そうだ。俺たち、体育の先生がマキばかり褒めていたのを見て悔しかったんだよ!俺たちみんなも褒められたかったのに!」
ミキちゃん「なんだ!そんな事なら、いじめやイタズラしなくてもいいのに」
佐々木君「だってよ、取られたら悔しいだろう?」
みんながざわざわ話していると戸川先生がやって来ました。
戸川先生「皆さん、どうしました?」
ミキちゃん「先生、私のマキちゃんが関口君と佐々木君のいじめのせいでランドセルを持って学校を飛び出しちゃったんです」
戸川先生「マキさんが?」
大野君「はい!僕たち、いじめを止めようとした途端、マキが自分の服がボロボロになったり、マキの頭がチョークの粉だらけになったのをミキが助けを呼んでくれたんです!」
杉山君「大野君の言う通りです!マキは、こんな酷い姿で泣き出してマキがいるから関口と佐々木にいじめられると言って学校を逃げるように飛び出してしまったんです!大野、俺たちみんなと力合わせてマキを捜すぞ」
大野君が頷くと、関口君が佐々木君と共に戸川先生に謝罪をしました。
関口君「戸川先生、お許しください!俺と佐々木が悪かったんです!俺たちがあいつに妬いてイタズラと酷いいじめを」
佐々木君「戸川先生、許してください!」
戸川先生「そうだったんですね。関口君、佐々木君、マキさんが無事に見つかったら、素直に謝ってくださいね」
関口君、佐々木君「はい!もちろんです!」
その言葉を聞いたまる子ちゃんとたまちゃんとみんなは集まってきて驚きました。
まる子ちゃん「え⁉︎マキちゃんが学校を飛び出したの⁉︎」
たまちゃん「どういう事?」
関口君「みんな、俺たちが悪いんだ!あいつの頭を黒板消しのチョークの粉だらけになったりあいつの服を踏みつけてしまったんだ!」
佐々木君「ああ、そうだ!」
たかし君「関口君、佐々木君、君たちどうして?」
関口君「たかし、俺たち体育の授業で、マキばかり褒めていたのがとても悔しくてたまらなかったんだ」
佐々木君「ああ、だからカンニングしたと思い込んで言ってしまったんだ!」
たかし君「カンニング⁉︎マキちゃんはカンニングなんてするわけないよ。マキちゃんはミキちゃんと『インセクトランド』の絵本読んだ時僕に先に見せてくれたんだよ!双子が新入生として宝塚やインセクトランドの事沢山話したの覚えてるでしょ?それに、みんな言ってたよ、マキちゃんは運動力激しくて君たちみたいに悪い事一つもしないとても可愛くて優しい友達だって。マキちゃんに謝った方がいいよ」
関口君「たかし、お前の言う通りだよ!みんなでマキを捜そう!俺も母ちゃんにマキをいじめてしまったことを打ち明けよう!」
佐々木君「俺も家族にその事を言うしかないぞ!」
関口君「そしてその次にマキを俺たちみんなと家族と探してほしいと頼もう!」
みんな「おー!」
街ではマキちゃんが走っていると、手足が長い元タカラジェンヌらしき女性がマキちゃんが逃げていっているのが見かけて声をかけようとしました。
元タカラジェンヌらしき女性「ねえ君・・・」
マキちゃんは振り向きもせず泣き声あげて走って逃げてしまいました。
元タカラジェンヌらしき女性「あれ?あの子は香山マキちゃんだよね?でもなぜ泣いているのかな?何か困った事あるのかな」
元タカラジェンヌらしき女性はマキちゃんを見送ると。
みんな「マキちゃーん(マキー)!」
元タカラジェンヌらしき女性が振り向くと静岡市清水入江小学校の生徒たちと戸川先生でした。
戸川先生「あのすみませんが、私の生徒見ませんでしたか?香山マキさんっていう女の子なんですが・・・あなたは!」
元タカラジェンヌらしき女性「あ、私は元宝塚歌劇団宙組で星組男役スター七海ひろきですが」
ミキちゃん「七海ひろきさん、大変なんです!私の妹でまる子ちゃんたちの友達の香山マキちゃんが友達にいじめられたせいで学校にいなくなっちゃったんです!」
七海ひろきさん「香山マキちゃんは、さっき向こうに行ってたよ。あの子、とても悲しそうに泣き声あげててね。みんな、マキちゃんがどうかしたの?」
戸川先生「それが、関口君と佐々木君にイタズラされたりいじめられて学校から逃げ出してしまいまして」
花輪和彦君「関口君と佐々木君はマキ君に謝ると言ってましたベイビー」
七海ひろきさん「そうだったんだね。マキちゃんかわいそうに。よし、私も一緒に探すよ!」
まる子ちゃん「え?いいんですか?」
七海ひろきさん「もちろん!私も香山さん一家から現役時代とても応援してくれたの。今度は私とみんなと一緒にマキちゃんを捜してもらう番だからね!」
たまちゃん「七海さん優しいですね。では、一緒にマキちゃんを探しましょう?」
七海さんは微笑んで頷いて、マキちゃんを探しに行きました。
夕方になった公園でマキちゃんは泣き疲れた顔でしょんぼりしていました。そこへ小学六年生の短い髪を二つ結っている女の子がマキちゃんを見てやって来ました。
声「マキちゃん?」
マキちゃん「え?あ、まる子ちゃんのお姉ちゃん!」
マキちゃんが振り向くと、まる子ちゃんの姉さくらさきこが立っていました。
さきこちゃん「マキちゃん、どうしたのこんなところで?」
マキちゃん「私、関口君と佐々木君にカンニングしたといじめられたの。私の事どうでもいいと思っていじめたりイタズラしちゃったんだよね!」
さきこちゃん「あらそんな事ないわよ」
マキちゃん「さきこお姉ちゃん?」
さきこちゃん「関口君と佐々木君は、確かに意地悪でイタズラ好きだけど、本当はマキちゃんのこと大好きだからいじめちゃったんじゃないかしら」
マキちゃん「でも私には、大好きだからこそいじめたなんて初めて聞いたし分からなかった!」
さきこちゃん「ふーん。あそうだ、ねえこの絵本」
さきこちゃんが絵本を差し出しました。
マキちゃん「これは!」
さきこちゃん「『ハチのテオ、おてつだいのレシピ』!3年4組の教室に行ってみたら、『インセクトランド』の絵本がマキちゃんの席に置いてたから私が持ってきてあげたわ」
マキちゃん「さきこお姉ちゃん、ありがとう」
マキちゃんは再び泣きながらその絵本を受け取りました。
マキちゃん「私、関口君と佐々木君のいじめといたずらに我慢に耐えられなくて、それで早く諦めてほしいと思ったのにそれをやめてくれなかったのがとても悔しかったの(ToT)」
さきこちゃんはマキちゃんを抱きしめました。
さきこちゃん「大丈夫よ。大丈夫。関口君と佐々木君はマキちゃんに悪気があったわけじゃないと思うの。私の妹まる子は悪いところたくさんあるけど、本当は友達思いな優しいマキちゃんの友達なの。まる子の友達の家族のみんなも私のお母さんやお父さんやおじいちゃんやおばあちゃんも、川田さんの家族もマキちゃんの事探しているはずだよ」
マキちゃん「え?そうなの?」
さきこちゃんは頷きました。するとまる子のお父さんさくらヒロシがやって来ました。
さくらヒロシさん「あ、マキちゃんがいた!みんな、マキちゃんがいたぞ!」
ほっとしたヒロシさんの呼び声にまる子ちゃんのお母さんさくらすみれや、おじいちゃんのさくら友蔵、おばあちゃんのさくらこたけ、たまちゃんのお父さんやお母さんなど、沢山のマキちゃんたちのご近所の親たちが子供たちとやって来ました。
マキちゃん「まる子ちゃん、みんな!」
ヒロシさん「マキちゃん、無事で良かったぞ」
さくらすみれさん「マキちゃん、いじめられて辛かったわよね?」
マキちゃん「はい、まる子ちゃんのお母さん( ; ; )」
たまちゃん「マキちゃん、無事で良かった!」
まる子ちゃん「マキちゃん、とても寂しかったよ」
マキちゃん「まる子ちゃん、たまちゃんごめんね」
関口君「マキ!心配したぞ」
マキちゃん「関口君、佐々木君?」
佐々木君「マキ、いじめたりイタズラしてしまってごめんな」
関口君「俺たちの事大嫌いか?」
マキちゃん「ううん、大嫌いになんかなるわけないよ!関口君と佐々木君にいじめられたりイタズラしたりした後に、大嫌いなんて言ってはいけないと分かってたの。私も関口君と佐々木君の事とても大切で大好きな友達だもん!」
マキちゃんの言葉に関口君と佐々木君は嬉しくなりました。体育の先生が嬉し泣きで走ってきました!
体育の先生「マキ!無事だったんだな^_^(´༎ຶོρ༎ຶོ`)」
マキちゃん「先生!」
体育の先生はマキちゃんを抱きしめました。
マキちゃん「先生、苦ちいでちゅ」
体育の先生「あ、やば!」
体育の先生はかなりキツく抱きしめたのを気付きマキちゃんの頭を今度は優しく撫でましたよ。
関口君「ほらマキ、お前を捜しに協力してくれた人を紹介するぞ。元宝塚歌劇団の七海ひろきさんだ」
関口君が紹介をしてマキちゃんが見つめると元タカラジェンヌの七海ひろきさんが立っているではありませんか!
マキちゃん「七海ひろきさん?」
七海ひろきさん「無事で良かった、香山マキちゃん」
マキちゃん「七海様、一緒に捜してくれてありがとうございました」
マキちゃんはあまりの嬉しさに、絵本を持ったまま七海ひろきさんのところへやって来ましたよ。
七海ひろきさん「マキちゃん、この絵本まさか!」
マキちゃん「はい!『ハチのテオ、おてつだいのレシピ』です!『インセクトランド』の。七海さん知ってるんですか?」
七海ひろきさん「知らないわけがないよ。私、ミニアニメ『インセクトランド』でマメコバチのテオ役を演じているんだよ?」
マキちゃん「そうなんですか!とても最高です!」
ミキちゃん「マキちゃん、テオ君に会えて良かったね」
マキちゃん「うん!ミキちゃん!」
七海ひろきさん「あ、そうだ。いいこと考えた!」
たまちゃん「七海さんどうしました?」
七海ひろきさんはマキちゃんに自分と絵本読み聞かせして欲しいと頼みました。
マキちゃん「うん!分かりましたよ」
七海ひろきさんは嬉しそうに笑いました。
マキちゃんと七海ひろきさんは『インセクトランド』の『ハチのテオ、おてつだいのレシピ』をみんなに読み聞かせる事にしました。
マキちゃん「『ここは こん虫たちのくに、インセクトランド。ふわふわとした、小さなからだが、あたたかい おひさまに てらされています』」
みんなは小さく拍手をしました。
マキちゃん「『ある日、マメコバチのテオは、たくさんのにもつをはこんでから、お花の 中で きゅうけいを していました。』」
七海ひろきさん「『そろそろ おいしい フルーツが できる きせつだなぁ』」
マキちゃん「『と、えみを うかべながら、ウトウト。
すると、とつぜん、どすーん!と 大きな音が するではありませんか。』」
みんなは驚きました。
マキちゃん「『テオは、あわてて 目を さまし、お花の そとを見てみると、大きな フルーツが ひとつ、テオのすむ 木の 下に おちていたのです。』」
七海ひろきさん「『うわぁ!なんてビッグな フルーツ!』」
マキちゃん「『テオは しばらく その くだものの まわりを とびながら、』」
七海ひろきさん「『いったい どんな あじが するんだろう。みんなにも わけてあげたいなぁ。』」
マキちゃん「『と おもいました。』」
七海ひろきさん&みんな「『ブン ブン ブーン!』」
マキちゃん「『とくいな ダンスを おどり、うたを うたいます。』」
七海ひろきさん「『そうさ!こんなに 大きいんだもの。みんなが よろこぶ はちみつタルトを つくろう!でも、どうやって つくればいいって いうのさ、オーマイガッ!』」
マキちゃん「『そこへ、モンシロチョウのエデンがとおりかかりました』」
七海ひろきさん「『ねえ、エデン。ぼく、はちみつタルトをつくりたいんだけど、どうしたら いいと おもう?』」
マキちゃん「『そうねぇ。木の みを つかうのは どうかしら?あさつゆの しずくと まぜて、フルーツを のせるの。きっと うまく いくわ!』」
七海ひろきさん「『でもさ、木の みはかたいし、フルーツは こんなに 大きいんだよ?ぼくひとりじゃ・・・・・・』」
マキちゃん「『それなら、森の みんなの 力を
かりてみるのは どうかしら?』」
七海ひろきさん「『わぉ!ナイス アイディア!エデン、サンキュー!』」
ハキリアリのマキシーム役を務めるのはたかし君です。たかし君が前に来ました。
マキちゃん「『テオは さっそく、タルトの ざいりょうに なりそうなものを、森に ひろいに いきました。であったのは、ハキリアリの マキシームです。』」
マキちゃんはマキシーム役のたかし君を指しました。
七海ひろきさん「『ねぇ、マキシーム。いっしょに ぼくと 木の みを ひろってくれないかな?きみは とっても はたらきものだから、きみとなら ぼくも がんばって さがせると おもうんだ!』」
マキちゃん「『マキシームは、はっぱを きるのに いそがしい日でしたが、テオを てつだってあげることに しました。』」
たかし君「『これ、なにに つかうの?』」
たかし君は緊張しながらも大きな声で読みましたよ。
七海ひろきさん「『みんなに しあわせを おすそわけするためさ!』」
マキちゃん「『木の みを もって、つぎに むかったのは、オオクワガタの ラファエルの おうちです。』」
オオクワガタのラファエル役を演じるのは、小杉君です。
七海ひろきさん「『ねえ、ラファエル、ちょっと てつだってくれないかな?この 木の みをね、きみの アゴで こまかく くだいてほしいんだ。ぼくには とても できないことだけど、 きみの アゴは 大きくて とても つよいから、きみなら できるんじゃ ないかと おもったんだ!』」
マキちゃん「『ラファエルは はりきって いいました。』」
マキちゃんは小杉君に合図をしました。
小杉君「『おやすい ごようだ!おいらの アゴで、 ガッシャン ガッシャン ガシャリンコ! こなごなに してやるぜい!』」
七海ひろきさん「『サンキュー、ラファエル、とっても たすかるよ!』」
マキちゃん「『つぎは、 ハナカマキリの シャルロットに あいに いきました。』」
ハナカマキリのシャルロット役を表情のみで演じるのは、お金持ちの家に住むお嬢様城ヶ崎姫子ちゃんです。城ヶ崎さんはマキちゃんが手作りのピンクのカマを手に持っていますね。
七海ひろきさん「『プリーズ、シャルロット、おねがいが あるんだ。ぼくの おうちに ある フルーツを、きみの カマで 小さく きってもらえないかな? とても 大きいんだけど、きみの とくべつな まえあしなら、きっと できると おもうんだ!』」
マキちゃん「『シャルロットは、目を まるく して おどろきましたが、 テオの キラキラスマイルを 見て、すぐに きょうりょくすることに しました。』」
シャルロット役の城ヶ崎さんは目を丸くして驚く演技を見せました。
マキちゃん「『テオは、おともだちに てつだってもらって そろえた ざいりょうを もちかえりました。マキシームと ひろって、ラファエルが、こなごなに してくれた 木の みの こなに あさつゆの しずくを まぜて、こねこね。つぎに、シャルロットが こまかく きってくれた フルーツをもりつけます。いっしょうけんめい レシピを かんがえて だいじな ノートに メモを しながら つくりました。』さあ、みんな、今テオが作っているのは、はちみつタルトというスイーツを作っています。ご存知の通り、マメコバチは日本に住む、ミツバチより小さなハチで、私たち人間を助けてくれる昆虫で、フサフサとしたゴールドの毛が体に付けていますよ。はちみつタルト、火は必要ありませんので親たちと作ってみてくださいね。では、続きを読みますよ!」
七海ひろきさん&みんな「『ブン ブン ブーン!』」
マキちゃん「『テオは だいすきな はちみつを たーっぷりと タルトに かけました。』」
七海ひろきさん「『さあ、はちみつタルトの できあがりだよ!』」
マキちゃん「『あたりいちめんに あまーい かおりが ただよいます。』」
マキちゃんが左のはちみつの部分のゆびでこすると、はちみつのにおいがまる子ちゃんたちみんなに漂ってきました。
みんな「いいにおいだな・・・」
マキちゃん「『そんな あまい かおりに、インセクトランドの 虫たちが あつまってきました。 つぎつぎに タルトを 口にして、おおもりあがり!』」
小杉君「『テオの はちみつタルト、せかいで いちばん おいしいな!』」
七海ひろきさん&みんな「『ブン ブン ブブン!』」
マキちゃん「『テオは くるりと ターンをきめて いいました。』」
七海ひろきさん「『メルシー!みんなが てつだってくれた おかげさ!しあわせを おとどけできて とっても うれしいよ!』」
マキちゃん「『みんなは、おいしい おやつを かこんで、たのしい ひとときを すごしました。』」
七海ひろきさん&マキちゃん「おしまい!」
『ハチのテオ、おてつだいのレシピ』の読み聞かせが終わり、みんなは喜びの声をあげて拍手喝采です!
マキちゃん「七海さん、私と読み聞かせできてとても楽しかったです!ありがとうございました!」
小杉君、たかし君、城ヶ崎さん「ありがとうございました!」
七海ひろきさん「私だけの力じゃないよ。エデンの役とナレーションを担当したマキちゃんや、ラファエル役やシャルロット役やマキシーム役を担当した君たちと力を合わせて読んだから私もとても嬉しかった!」
城ヶ崎さんとマキちゃんと小杉君とたかし君は興奮したようにとても喜びました。
マキちゃん「では、テオの友達役を演じた私の友達をご紹介します!どうぞ‼︎」
たかし君「ハキリアリのマキシーム君を担当しました西村たかしです!」
小杉君「オオクワガタのラファエル役を担当しました小杉太です!」
城ヶ崎さん「ハナカマキリのシャルロットちゃん役を担当しました、城ヶ崎姫子です!」
三人が自己紹介をすると、みんなは拍手!七海ひろきさんも拍手喝采です!
その後、体育の先生はマキちゃんから理由を聞いてもらい、叱られる準備が出来た関口君と佐々木君にこびっとく叱り、二人をお家へ帰らせるのでした。
ミキちゃんとマキちゃんは体育の先生に川田さん家に送ってくれました。
体育の先生「川田さん、香山のミキマキを送って来ましたよ!」
川田さんと彼の奥さんと娘幸子が玄関にやって来ました。
川田さん妻「ミキちゃん、マキちゃん、どこに行ってたの⁉︎」
体育の先生「お母さん、双子を怒らせないでください。関口しんじと佐々木がマキをいじめたのが悪かったんですよ。なんか、職員室でも泣き声が聞こえていましたから香山マキに何かあったんではないかと先生たちと気づいていましたから。それで、授業を中止にして、ミキたちとマキを探していたんですから」
幸子ちゃん「マキちゃん・・・かわいそうに」
ミキちゃん「ごめんなさい。マキちゃんをほっとけなくて」
マキちゃん「ごめんなさい(ToT)」
体育の先生「マキ、泣くな( T_T)\(^-^ )川田さんのご夫人に怒られると思ってるんだよな・・・?」
マキちゃんは泣く泣く頷きました。
川田さん「マキちゃん、そういう事だったな。マキちゃん、今日は遅いし、早くお風呂にお入り」
マキちゃん「はい。先生、送ってくださりありがとうございました」
マキちゃんは涙を隠しながら風呂に入りに走り去っていきました。
体育の先生「ミキ、マキをよろしくな」
ミキちゃん「先生、任せてください!私マキちゃんの味方ですから!」
ミキちゃんはやる気満々です!
体育の先生が帰っていくと、川田さんの妻がミキちゃんに呼び止められました。
川田さんの妻「ミキちゃん、マキちゃんを呼んできなさい」
ミキちゃん「え?マキちゃんはお風呂入ってる中でしょう?入浴中に上がるのは恥ずかしいでしょ?」
川田さんの妻「それは恥ずかしいわよ。でも、マキちゃんがいじめのせいで逃げた罰だからきちんと叱らないといけないの!」
幸子ちゃん「お母さん、それは良くないわよ。悪気があったわけじゃなかったって先生から聞いたでしょう?」
川田さん「そうだよ。あの子は自分自身を守るためだったんだから」
ミキちゃん「それに、マキちゃんは関口君と佐々木君にいじめられたから誰かに庇って欲しかったんじゃないかな」
川田さんの妻「そうなの?」
みんなが頷き、妻は頭を抱えました。
お風呂上がったマキちゃんは、学校でのいじられた事言いたくないなと思い、髪を乾かさずに悲しくなっていました。すると誰かがマキちゃんの髪を乾かしてくれています。マキちゃんは振り向くと川田さんでした。
川田さん「マキちゃん、学校本当は無理して行かせたくなかったのではないのか?」
マキちゃん「お父さん、何故分かったの?」
川田さん「僕の妻に怒られたくないため。自分の気持ちを分かってほしかったためじゃないか?」
マキちゃん「うん。ごめんねお父さん。学校とても楽しいけど、関口君と佐々木君に仕掛けられた黒板消しが落ちてきて私の頭を汚されたから、私早くいじめやめてほしくてその事で学校から逃げ出していじめから解放したかったんだ」
川田さん「いじめから解放したい・・・か」
マキちゃん「だって、「激情ーホセとカルメンー」に登場するヒロインジプシーの踊り子カルメンさんみたいに誰にも縛られずに自由に生きているからね。私、カルメンの生き方に憧れているんだもん!」
マキちゃんは宝塚の公演を思い出して言いました。
川田さんは驚きながらも笑い、ドライヤーで乾かしたマキちゃんの髪を綺麗にしてくれました。
そして、マキちゃんはみんなと夕飯を食べました。
お腹いっぱいになったマキちゃんは、歯磨きをし終わると目がトロンとしています。たくさん泣いたり走ったりしたせいでしょうね。パジャマに着替えたマキちゃんは布団の中で気持ちよさそうに眠りましたよ。
「いじめられたマキちゃん行方不明⁉︎の巻」
終わり。