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監禁要素あり
地雷さんは回れ右
kr視点
チャリッ…
静かに響く音で俺は目が覚めた
kr「ん?ここは…どこ?」
辺りを見回しても特に見覚えのない景色。自分の手には手錠が付いている。簡単には取れそうにない。
あまりにも異質な状況に、感じたことのない不安を覚えた。
kr「と、とりあえず状況を整理するか…」
まず、この部屋は全く光がない。そう、窓がないのだ。代わりにあるのは通気口と目の前の扉。この部屋にはそれくらいしかない。
次に、俺の状況について。俺には手錠が付いてる。おまけに、首輪までついており鎖のせいで身動きが取れない。
何か役立ちそうな道具はないか探してみたが、特に見つからなかった。
kr「この状況を見るに…監禁だよな。」
俺はそう思った。にわかには信じがたいが、確実に監禁だろう。
でも一体誰が?何のために?
そう、誘拐ではなく監禁なのだ。誘拐なら目隠しをするなり、犯人が目の前にいて何か俺に対してアクションを起こしていてもおかしくない。
しかし、(今のところ)何もしてこないというならば監禁の方がこの状況に合っているだろう。(手錠もあるし)
ちなみに、なんで俺がこんなに冷静になっているのか?疑問に思う人もいるだろう。普通は混乱して、パニックになっていてもおかしくない状況だ。
理由は簡単。俺が“男”だからだ!!!
一応、身長は人並みにあるが、髪の長さが少し長めの容姿をしている。だから、監禁犯はおそらく俺を女性と見間違えて監禁したんだろう。
つまり、俺が男と分かれば変なことはしてこないはず。(多分)残念だったな犯人よ。今だけは同情してやる。フハハハハ
でも、犯人が身近な人物なら話は変わってくるな。例えば、俺の身の回りの人が俺のことを好きすぎて、監禁したとか。
一応その線も考えたが
俺、ワイテルズメンバー以外ほぼ話さないんだわ。なら、大丈夫かと謎理論を自分の中で唱えたところで扉が開いた。
ガチャッ…
sm 「あっ、なんだ起きてるんじゃん。」
kr「!?」
sm「なんだよ。そんなにびっくりして。」
俺は驚きのあまり声が出なかった。だって、俺の親友が目の前の扉からいきなり現れたからだ。なんで、スマイルがこんなところに?
普通に考えればコイツが犯人だ。しかし、コイツは他人に興味がなさすぎる。流石に、犯人な訳ないか?
ワンチャン俺のことを助けに来た可能性もあるしな。よし、コイツの話を聞こう。
kr「…。あのさ、スマイル」
sm「…なんだよ。」
kr「ここどこか。分かる?俺急にここに連れて来られたんだよね。」
sm「あー。ここ?そりゃー俺の家だよ。」
kr「え?」
sm「まさかお前気づかなかったのか?」
kr「気づくわけないだろ。バカ!」
sm「ふふっ。そんなところも可愛いな。」
え??いやコイツ何言ってんの?俺のこと可愛いって。
嫌な予感がする。もしかして、コイツが俺のことを監禁したんじゃないかって。
嫌だ。
そんな現実は嫌だ。
認めたくない。
わからない。まだドッキリの可能性もある。
でも、本当だったら?俺は怖くてそれ以上考えられなかった。
sm「あ、きりやん。」
kr「何?」
sm「言ってなかったけどお前にはさ、これからずっとここで暮らしてもらうから。よろしくな。」
kr「え?」
kr「お前…マジで、何言ってんの?」
sm「あぁ。そうだが?」
sm「大丈夫、俺がお前を外の虫から守ってやるってことだよ。」
sm「きりやん。お前を不安な思いにはさせない。」
sm「ずっと一緒にいような♡」
あっ…これ…ガチな奴だ。
だってコイツ目がガチでやばいやつの目をしてる。
そう気づいた瞬間、一気に恐怖が襲ってくる。
どうしよう?
一体どうすれば、この状況から抜け出せる?
考えろ。考えろ。考えろ!
sm「何別のこと考えてんの?」
kr「ス、スマイル?」
sm「いつもそうやってこっちを見てくれないよね。」
sm「だから…」
チュッ
kr「え?」
キスされた。急に。
本当に急に。
俺は頭が真っ白になった。
kr「え?え?え?」
kr「////…」
sm「へぇ…。可愛いじゃん。」
sm「今日のところはこれで許してやるけど、明日は覚悟しとけよ?」
はぁ。
まじで、あいつの考えが読めない…。
続く