「はぁ…べるさん、聞いてよ……!」
私ーななっし〜は、今日もまた陽キャ・さぁーもんに喋りかけられたことを、親友のべるに話した。
「ふ〜ん??良かったじゃん!!」
べるはなぜかテンションが上がっていた。
な、何か思ってた反応と違うんだけどっ…?
「ななっし〜に春が来ちゃったか〜!置いていかれちゃったよ~私!!」
「ちょ、ちょっと?何で春が来た(恋愛をしている)って話になってんの?!」
「えっ?だって、いつもさもさんから話しかけられるんでしょ?そして、頭を撫でられる!!ほーら!!」
「はっ!?いや、違うよ!!頭を撫でられたんじゃなくて、クシャクシャにしてきたんだよ!?」
「んっ?」
べるは何が違うの?と言うように首を曲げた。
「……まぁ、…そんな話をするぐらいだから…」
べるはさっきのテンションとは打って変わって急に声のボリュームを下げた。
(も、もしかしてやっと、さぁーもんがやだってわかってくれた?)
「、、 告白、したいんだよね?」
「えっ、はっ?」
べるは静かに丁寧に言ったが、私は心底がっかりというか、悲しいというか、呆れていた。
「べるさん、私が告白なんてしたいわけないじゃー」
「告白って言ったのだ!?」
突然私たちの会話に何者かが割り込んできた。
誰かと見ると赤髪で大きな狼の耳が特徴的なうるさい陽キャだった……。
「えっ?」
「えっと……?」
「おどろくもね、おどろくも、そう思ってたんだ!!」
『おどろくもそう思ってた』?
はっ…!!も、もしかして……?
嘘告とか合コンとか何かそう言うやつに巻き込もうとしてる!?
こわ!?でも、それしかないよね!?陽キャが告白って単語に食いついてくるのって!!
「あのさ、ななっし〜さん、べるさん……!」
ビクッ
私は体を震わせた
そして少し沈黙が流れて、もじもじと陽キャは
「おどろくね、、ニグさんに告白したいんだ……!」
予想外のことを口にした。
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