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前回に引き続き...
・papers,please の審査員としてのぐちつぼ
・うろ覚えで書いているため、parpers,please の本家設定とはズレているところがあるかもしれません
・自己満。
・前振りが思いつかな過ぎたのでもうロスサントスに居ます。良かったね
喧噪。それはあの国とはまた違った…違う?違うか。
爆発音の銃声、頻度こそ違うがここまでは一緒
違うのは、聞きなれない甲高い音が鳴り響いていること。
サイレンのようだが…自分が知っている者とはどうやら何かが違う。急ぎのサイレン。
ここの国境は誰が見てるのだろうか?きっと銃器が持ち込まれていても入れるような国だ。実際、あの理から外れた俺は麻酔銃を今、隠し持っている。
持ってくる人間の人柄がいいのか…はたまたここでは使うのが当たり前なのか。
まぁ、きっと後者だろう。だってさっきは海の方から爆発音が聞こえてきたのだから。
名刺を見ながら、街を歩く。
季節はちょうど冬と呼ばれる時期になっていて雪がちらついている。
自分の姿はいくらか珍しいのか、街の住民に声をよく掛けられた。「その服何処で勝買ったの」とか「ギャングの人?」とか。全く質問の意図が分からず、この街に始めて来たことを告げればなぜか小さな店舗に連れていかれた。そこをその人は「コンビニ」だと言っていた。次に、そのコンビニで無線と小さなタイヤの付いた板…を渡された。名前は確か「スケートボード」この街で車やら自転車やらが無い人にとっては重要らしい。
さも当たり前かのように、次々と渡される知っているものと知らないもの。必要だと感じるものと感じないもの。買ってくれた市民の人は何処かへ行ってしまった。とはいえ見慣れないものもあったのでしばらくコンビニで商品を見て居れば……急ブレーキの音。コンビニに誰かが駆け込む音。一瞬の事だったからすぐに見れなかった。やっと音の方を見ればそこには見慣れた銃口が。たった今、犯罪に巻き込まれてしまったのだろう。しかし、それはあの小さな仕事場で起こるテロなんかに比べれば、取るに足らないことだった。
さも業務的に、手袋をして銃を持つ。動揺した犯人の顔、声。次の瞬間には麻酔針は撃ち込まれていて、その場にどさりと崩れ落ちた。
これで終わりかと思いきや、まだまだ続きがあるらしい。辻に聞こえてきたのは、サイレンの音。威嚇の声。
所謂警察がコンビニの中に入れば、そこにはきっちりとした服を身にまとい白い手袋をはめ、銃を持っている初めて見る顔が。そして、その足元に倒れている犯人らしき人が。
実質被害がないコンビニ強盗として、町中では割と早く話題になった。
数十分後。まさしく牢獄といえるコンクリ固めの“サムイ”場所で、なんとも相対的な二人が面と向かっていた。正確には、警察の業務を犯人が目の前で見ているいつもの光景に過ぎないのだが、それはそれは面白いくらいに相対的なものだから辺りは少し異質ともいえる空気が漂っていた。
「…ア、ーンで?名前は?」
操作を終えたのか見慣れない分厚い液晶画面から顔を上げ、その瞳を覆うサングラス越しにそう問われた。目の前にいるのはとてもきれいに焼けた褐色肌にアロハシャツ。目が少し痛くなるようなオレンジのシャツまで着ている始末。それに対し檻の中にいるのは…日に当たっていないのか、少し不健康そうにも見える白い肌に整った服。少し細かく言えば、ワイシャツを着て第一ボタンまできっちり留められている。
「ぐちつぼです。」
記憶にある名前を述べる、きっと、きっとこの名前だったはず。心なしか、相手の警察から動揺に近い何かを感じ取った。この単語に身に覚えがあるのだろうか。まぁ、どうだっていいだろう。
「ぐちつぼ、か。おっけー登録しといたぜ。アンタなんで捕まったかわかるか?」
「…麻酔銃?」
「正解。ガンライセンスもってねぇと所持しちゃダメなんだわ。今器用な奴らがお前の持ってた銃を登録してるから待っとけ。ちなみに銃返されないからな。何日だっけな…一か月?わかんねぇわ。日にち経ったらまた来いよ。そしたらガンライセンスと銃がお前の手にあるからな」
「…成程、わかりました」
「あーそういや切符切ってないな俺。えーと?銃刀法違反ね…殺人未遂はこれ、、、ややこしいな。お前は眠らせただけだもんな?」
「そうですね。麻酔銃を撃ちました。殺してないですよ」
「殺してなくても未遂だからなぁ罪状。ちょっと俺だけでは判断できねぇわ。」
「殺してないというか…眠らせただけですね」
「あー…?ウン。まぁ切符は今回切らないけど一度経験ってことも含めて一旦プリズン行くか!」
「プリズン?」
「あぁそうだプリズン。ここよりももっとデカい牢屋。ん-まぁ15分でいいか。なにか言い残すことは?」
「……?」
ぶつん。確かな音こそなってないが、そのような音がしてもおかしくないくらいに急に目の前が暗くなった。次の瞬間、目の前には先ほどいた場所よりももっと“サムイ”場所にいた。ここがきっと、噂のプリズンという場所なのだろう。
一旦〆。遅れてすみません…!