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凛くん…辛すぎる😭
4.初めて感じた気持ち
「凛ちゃん、無理してない?」
潔の名前がかかれた病室名前で取手を握りしめて俺を向く蜂楽。
俺は静かに頷くとゆっくりと扉が開いた。
「蜂楽ッ!と、…凛…くん?」
誰かから聞いたのだろうか、名前を呼ぶ潔。
でも今まで君付けなんかした事はない。
初めてあった日でも。
「潔、この人はね…」
「糸師凛。お前とはそこまで面識はなかった。高校の後輩で部活が一緒だった。そこまで深い思い出もない。」
口から次々に言葉が出てきた。
吐きそうなほどの気持ち悪さに耐える。
蜂楽がこちらを向きながら口を空けていた。
何も言うな、蜂楽廻。俺はもう…。
「ってことだから潔、無理に思い出さなくてもいいんだよ。ね、凛。」
「おい、凪ッ!まだ出るなって…」
振り返るとそこには凪と凪の腕を掴む御影の姿があった。
「…は?」
「でしょ、凛。俺は同情なんかしない、面倒くさいし、俺には関係ないし。」
「凪っち…!」
「諦めて嘘つく奴になんか負けたくない。」
凪は真っ直ぐに俺に言葉を突き刺した。
痛いほどに真ん中へと刺さった視線。
潔は黙ってこちらの様子をじっと見ていた。