ー別の日の帰宅中ー太宰「はぁ〜…また中也説教受けてる…懲りないなぁ〜…」
ザッザッ…
太宰「ん?」
不良A「やぁ兄ちゃ〜ん」
太宰「…なんですか」
不良B「ちょっと用があって〜?」
太宰「だからなんですかって聞いてるんですけど」
不良A「いやぁ〜」
不良A「お前さぁ、あのチビ赤髪とつるんでんだろ?」
太宰「……チビ赤髪?」
(太宰の目が一瞬だけ笑っていない)
不良B「そうそう、中原とかいうヤツ!昨日、うちの仲間ボコしたんだよなぁ〜?」
不良A「おかげでみんな病院だぜ? 責任取ってもらわねぇとなぁ〜」ニヤニヤ
太宰「……なるほどねぇ。で、責任って、どう取れば?」
不良B「金でも身体でもいいんだぜ?」ニヤッ
太宰「(あーあ、もう完全に悪役ムーブだなぁ…)」ボソッ
不良A「ん?」
太宰「いや、なんでもないよ。……あ、中也来る前に済ませたいんだけど」
不良B「済ませる?」
太宰「うん、君たちの方が“怪我する前に”帰ってくれたら助かるなって」
不良A「ハァ!?なにイキってんだコラ!」
(ドンッ!胸ぐらを掴まれる)
太宰「やれやれ……」
その瞬間――
ドンッ!!!💥💥💥
(横から飛び蹴り!!)
中也「太宰から手ぇ離せ、このクソガキどもがァァァ!!!!💢💥💥」
不良A「うわっ!?な、なんだ!?!?」
太宰「おぉ〜、今日も登場が派手だね中也〜♡」
中也「てめぇ何のんきに見てんだ!!!」
(中也、次々と不良をぶっ飛ばす)
パンッ!ドゴッ!ガンッ!!
不良B「ま、待て!降参!!降参だってぇ!!」
中也「俺のダチに手ぇ出すってのは……こういうことだッッッ!!!!」💥💥
(地面にめり込むような音)
太宰「……ふふ、これが中也の“正当防衛”かぁ」
中也「お前も余裕こいてねぇで逃げろや!」
太宰「だって僕、君が来るって分かってたもん♡」
中也「信用されてんだかナメられてんだか分かんねぇ!!💢」
先生「中原ぁぁぁ!!!!職員室で“もう喧嘩しません”って言ったばっかだろうがぁぁぁ!!!!」
中也「いや〜今回はマジで俺悪くねぇっす」
先生「ほぉ〜?じゃあその地面に転がってる連中は何だ!!」
(不良たちが星を飛ばしながらバタバタ倒れている)🌟🌟
中也「…正当防衛っす、太宰が絡まれてて、だから俺がこう、パァーンって」
先生「“パァーン”じゃねぇ!!!!!」💢💢
太宰「先生、実際ほんとに正当防衛なんですよ〜。僕、襲われてたんです♡」
先生「太宰、お前が庇っても無駄だ!!」
中也「太宰、もっと本気で言ってくれよ」
太宰「え〜だって君、めっちゃ楽しそうに蹴ってたもん」
中也「だって“ムカついた”んだよ」
先生「ムカついたで済むかぁぁぁ!!!」💢💢💢
中也「いや、マジで太宰襲われてたんすよ?そんで“やるならやってみろ”って顔してたから…つい」
太宰「うん、“つい”のレベルで三人飛ばしたのすごいよね〜」
先生「褒めるな太宰ぁ!!!」💥
(職員室の窓から外の騒ぎを見ていた教師陣もざわざわ)
教師A「また中原か…」
教師B「なんかもう、風紀委員より治安維持してる気がする…」
教師C「いや、破壊してる側だろ」
中也「ほら先生、こうして街の平和を守ってるわけで――」
先生「守るな壊すなや!!!」
太宰「まぁまぁ先生、彼の言ってることも一理ありますよ。
“暴力でなく、暴力を止める暴力”っていうんです」
先生「ややこしい理屈こねんな太宰!!」
中也「俺、別に暴力好きじゃねぇっすよ。ただ“太宰が傷つけられるの”はムカつく」
(真顔でボソッ)
太宰「……中也ぁ……♡」キラキラ✨
先生「惚気んな校門前でぇぇぇぇぇぇ!!!!」
中也「じゃ、反省文っすね?」
先生「当然だ!!」
中也「“太宰を守るために戦いました。気持ちは反省してません”って書いてもいいっすか」
先生「ダメに決まってんだろ!!!」
(太宰は横でケラケラ笑いながら)
太宰「中也ってさぁ……ほんと僕のヒーローだね♡」
中也「バカ言ってねぇで、俺の反省文代筆しろ」
太宰「はいはい、“愛のために戦った”でいい?」
先生「やめろぉぉぉぉ!!!!!」
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