テラーノベル
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⚠️attention
・女研BLです
・誤字あり駄作
・界隈処女作
・ドームで女研が初ドームライブ(ゲーム実況)するというとんでも設定
・卒業された方がガッツリ出てきます
・しろニキデキてます
↑↑↑
読んだ上で承知の方はどぞ
大学を中退してしまうくらい、YouTubeにかけた。元々あまり得意ではなかった飲み会の場などでのお話も、自分にできると言い聞かせて半ば無理矢理、積極的に前に出た。そこからさまざまなチャンスをもらって、だんだん知名度も上がっていった。それに伴い心が空っぽになっていく感覚を覚える。思考が働かず、ただ脳が空回りしていくだけのようで。何かがせり上がってくるのを必死に抑えてガタがきても笑みの仮面をかぶり続けた。
一人の時は何度も吐いて、何度も熱を出して、身体の崩壊を対価にして得られたものが女子研究大学だった。
もちろん課題も山積みではあったが今までのYouTube活動としては大成功で、チャンネル登録者数も視聴回数も増加し続け、やっとの思いで得られたものが今日のライブだ。絶対に成功させなければならない。
しかし、どれだけの努力をしても、天気と体調なんてものは変えることなんてできない。
俺は喘息を持っている。生まれつきではなく、大学を辞めてYouTube活動に本腰を入れてから現れた後天性のもの。
医者に相談したがそう簡単には治らないし根本的に治す薬もなく、ただ緩和させることしかできない。
薬はもらっているが、自分の全てをかけてここまでのし上がって来たのにこんな理由で休みたくなんてない。とニキのプライドが休むことを許さず、ライブ当日に何度も打ち合わせを行い無理をしないという約束の元ステージに立つことを許可された。
「ッは、ヒュッ、ゲホッ…….くッそが」
舞台下の奈落の壁際に座り込む。薬は常備してあるので使えるのだが、1度使うと2時間ほど間隔をあけてなければならない。ライブ中の突然の発作に備えるために今は使わないという選択を取った。
こんな理由で中止したくない。俺だけ休むという手もあるが、自分で言うのもあれだがこれでも俺のことを見にきたファンも一定数いる。その為に遠くから来てくれた子たちの思いを無駄になんてしたくなかった。
だけど喘息は事情を聞いてはくれなくて。舞台に立てないほどでは無いが、このまま立てば確実に悪化するだろう。
「大丈夫だよ」
「じゅはちぃ、ケホッゲホッ、ヒュ、ごめ…..」
「ニキニキ、落ち着いて呼吸しよ」
「うぅぅぅぅ、ゲホッ、ゼーゼーッ、ひゅッ」
18号がやさしく背中をさすり頭を撫でる。苦しい中でも18号の手が気持ちよくて無意識に猫のように擦り寄った。
重くて苦しくて辛くて、止めたいのに涙が止まらない。
「ニキニキ、泣いたらせっかくのメイクが落ちちゃうよ。大丈夫、私たちはずっとここにいるよ」
涙が出てしまったことで先程まで落ち着いてきた呼吸がまたおかしくなった。重度ではないとはいえ酸素がうまく吸えない状態が続くことによりだんだん目の前が霞んできた。そろそろやばいと判断し、吸入器を使おうかとぼやけた頭に考えがよぎったとき
「ニキ」
しろせんせーがニキの前に座り込む。見上げるとしろせんせーと目が合った。思考もまともにできなくて、カラコンの入った灰色っぽい青っぽい彼の瞳をぼんやりと見つめる。
おかしいと判断したのか、しろせんせーはニキの頬に触れ、顎に手を添えてくいッと上にあげた。
「ッは、ヒュー、ぼ、びぃ?」
上にあげることで心做しか息が苦しく感じた。だけど、何故か少しずつ、本当に少しずつ、落ち着きを取り戻して言った。
「おまえはだれや」
「…….にき」
「おまえはそんな咳ごときで負ける人間か?」
「…….ちが、ゲホッ……ぅ」
「せやな、ならやることはひとつ。その呼吸おちつかせろ」
すごく命令口調なのに、心が落ち着きを取り戻していく。数秒もするとニキの喉から喘鳴は聞こえなくなり、乾いた咳のみになった。しかし完全に治った訳ではない。恐らくこれから軽い症状がダラダラと続くだろう。
「ケホッ、ケホッ、っは、ぼび…….」
「よぉできたな、これならステージ立てるやろ。できるな?」
ウンウンと縦に首を振ったニキの額に口付けをし、頭を撫でてからスタッフと会話をし始めたしろせんせー。
こんな人前でやられると思わなくてカァッと顔が紅く染まる。
「どさくさに紛れてイチャイチャすんなリア充りぃちょさんぷんぷん丸」
「なんか、ニキくん人妻みたいだったよ」
「しろニキ補給あざすこれで今日頑張れるわ」
「ニキニキが落ち着いたようで良かったよー。無理しないでね?」
ケホンと咳をひとつこぼす。
「もちろん」
皆の予想通り、ライブの終わる時間が迫るにつれニキの体調も悪化の一方辿っていた。幸い、ニキが喋っていない時にピンマイクを切ってくれたり、定期的に水をもらったりと周りのフォローも相まってファンの子たちには気づかれることはなかった。最後の方は少し顔に出ていたかもしれないが、みんなが出しゃばったり会話を盛り上げてくれたおかげで視線がこちらへ向くことはなかった。
「カヒュッ」
「ニキニキッ!!!!!」
ライブが終わって足場が下がり、閉まった瞬間、今まで耐えていたものが全て溢れ出したかのように呼吸が狂った。ドームでの披露は声を出し騒ぎまくるためただでさえ呼吸が早くなるのに、そこに喘息の症状が追加されたらもうお手上げだ。
「ゴホッゴホッ、ぅあ、ヒュッ、ゴホッゴホッゴホッ、は….ッヒュ」
「ニキくん!!!」
「ごめん、りぃちょはニキのバッグから常備薬とタオル持ってきて。ポーチにはいってる!キャメさんはあったかい飲み物!!!まちことじゅうはちはスタッフに事情話して医務室のベット空けてもらうのとかいろいろ手配をお願い!」
ニキの喘息発作を何度も見たことのあるしろせんせーが周りに的確な指示を出す。やけに周囲がうるさいことから、スタッフ方でも動いてくれているらしい。
ニキの背中をさすり、衣装の裏ポケットから吸入器を探す。右のポケット、左のポケット、衣装をぱんぱんと触れてみても吸入器らしき膨らみがなかった。
「ニキ!おまえ吸入器どこやったん」
「ヒュッ、ゴホッゴホッ、ゼーッ、ッぁ、わかんな、、ゴホッゴホッゴホッ」
「バカか!!」
ゼーッといった喘鳴が大きくなっていく。目の焦点も合わず、手の震えも大きくなる一方。落ち着かせようにもやることなすこと全て空回りするように良くならず、生理的な涙と腹部のあたりが不規則に上下する。足にも力が入らず倒れ込んでしまい、本格的に危機的状況が迫る。仮にこの状態で吸入器を使ったとしても効果がないどころか薬を吸う事もできない。
手遅れになる前に荒治療ではあるが仕方なく最終手段だ。焦りながらもニキを地面に座らせ、顎に手を当て上を向かせ目を見つめる。必死に呼吸をしようとぱくぱくさせる姿はまるで鯉のようだった。なんて本人に言ったら確実に殴られるだろう。心の中で笑みを零し、震えるその口に口付けをする。
「せんせー、薬とタオルもってき….おぅ、」
「りぃちょくんどうした…….Wow」
「医務室あいてるからいつでもはいれ…るぅぅぅぅぅわああああああああ(死)」
「まちこー?!」
ニキの元へ戻ると、なんとしろせんせーとニキニキがちゅっちゅしてるじゃぁありませんか。しかもディープな方を。りぃちょは苦笑いをしながら目を逸らし、キャメロンは顔を紅く染め手で顔を被った。
まちこりーたは走って戻るや否や大声を上げて固まり、18号はピクリとも動かないまちこりーたを見ておどおどしている。
「ッあ、ふ、ゴホッゴホ__んッぅ、やぁ」
「ニキ、まだだめ」
「んぅ、ゼッ___んふっ♡ぁ、ふ」
ニキがしろせんせーの襟元をつかみ、仰け反るような形になっても角度を変えてまた口付けをする。
くちゅくちゅと生々しい響きがいつまで響いたのだろう。唇を離した途端、力が抜けたのかしろせんせーの胸元に倒れた。ニキの呼吸落ち着いて降り甘い呼吸が響き、一周まわって逆に悪化してるのではないかとも思えてきた。
「りいちょ、薬は?」
「あ、えっとね常備薬と吸入器両方入ってたからどっちも持ってきたよ。タオルも置いておくね」
「ナイス、ありがと。あのバカ、楽屋に忘れやがったな」
しろせんせーの腕の中で縮こまり、息を乱す彼に吸入器をあてる。特に問題なく吸う行為をしているのでまた症状が出ることは無いだろう。汗ばんだ彼の額にタオルを押し当て吸い取り、頬をスルリと一撫で。虚ろな目で意識があるのか分からない彼を抱き上げる。
「医務室行こか。ニキ、手に温かいもの持っておき。キャメロンー」
「はいよ、少しぬるいだろうけど、多分丁度良くなったんじゃないかな」
キャメロンが渡してきた飲み物をニキは震える手で受け取った。一応意識はあるみたいで皆が安堵の息をこぼした。
吸入器の件といい無理しないという約束の件といい、怒りたいことはたくさんあったのだが、しろせんせーの中で幸せそうに眠る彼を見ていると何も言えなくなってしまった。
「………えっ、と…スミマセンデシタ」
温かいはちみつレモンを両手に持ち医務室のベッドに腰掛けているニキ。その右側には女研メンバーが集まっておりさっきから視線がとても痛い。
「ニキニキ〜〜????あなた何やらかしたかわかってるよね?????」
「ハイスミマセンデシタ」
「無理しない前提でステージ立つの許したんだよ。ニキくんさっきまでどうなったかわかってるの?」
「喘息でたおれました……….タブン」
「みんなニキニキのこと心配してたんだよ。心配するこっちの身にもなってほしいな」
「ハイ、反省してマス」
「まぁ、無事で良かったよ」
キャメロンにぐしゃぐしゃと頭を撫でられる。心配してると言いながらも彼の顔は安堵の表情が見えていた。
「ところでニキくん、症状出たときさ、せんせーが何したか覚えてる?」
「え、ぼびぃが?」
霞んだ記憶を無理矢理思い出す。
ステージか降りた瞬間呼吸おかしくなって、倒れたときにぼびぃの匂いがして、なんかオレの顔ペタペタ触ってて、その後顎に手が触れたように感じて、それで、それで……
カァァァッ
「ぅ、あ、えっ…..とぉ、うぅぅぅ」
「あら、思い出したみたい」
「まぁ別に2人が付き合ってるのはみんな知ってるからいいんだけど、スタッフの前でやるのはねぇ」
「私はおいしかったのでモーマンタイ」
「あはは……….」
「ぼぉぉぉびぃぃぃーーー!!!!ケホッ、ゲホッ」
「ごめんて、俺もあの時は焦ってて。ほらまだ本調子じゃないんだから喉酷使しないの」
「ぶぅ」
せんせーに頭を撫でられて何も言えなくなってしまい押し黙る。たしかに悪化してしまったのは俺のせいだけども、大勢の前でそんなことしなくてもいいのに………もぅ
「ぼびぃのばーか」
コメント
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おお、界隈処女作でこのクオリティはすごい…!ドームライブっていう大舞台で、ニキの喘息発作と周りのフォローがリアルで苦しさが伝わってきた。しろせんせーの「まだだめ」からの口付けシーン、焦りと信頼が混ざっててめちゃくちゃ刺さったわ。最後の「ぼびぃのばーか」で全部許しちゃうニキが可愛すぎる。続き読みたい🔥