コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
.
「ごめん…青さん..」
と、照れくさくお礼を言うと、その子はにっこりと笑ってくれた。
「気にしないで〜、早く元気になってね」
と優しく言ってくれる。その言葉に少し安心し、気持ちが軽くなった気がした。その瞬間、少しだけ気が楽になり、再びゆっくりと深呼吸をして、少しでも体調を戻すようにと心の中で決意した。
“ キーンコーンカーンコーン ゞ ”
しばらくベッドで休憩していると、突然チャイムが鳴り響いた。おそらく何限目か分からないが授業が始まったのだろう。まだ少し体はだるくて重い感じが残っているけれど、もう大丈夫だろうと思ってベッドからゆっくり起き上がろうとすると、頭の中にいくつかの考えが浮かび上がった。 どのぐらい寝てたんだろう..? と、時計を確認する暇もなく、ただただチャイムの音に反応して時間の感覚が鈍っていることに気づく。そして、少し焦りながらも、 さっき授業に行けばよかったかな… という思いが頭をよぎる。さっき同級生が来てくれた時に、授業を受けていればよかったのだろうかと思うと、少し後悔の気持ちも湧いてくる。でも、同時に身体の不調を無視して授業に行ったとしても、きっと集中できなかっただろうし、結果的には自分の体調が最優先だったのだと、少し自分を納得させるような気持ちもあった。それでも、クラスメイトや先生に迷惑をかけてしまったんじゃないかという気持ちが、胸にちょっとだけ重くのしかかる。 まぁ、今は体調を戻すことが先だよね と自分に言い聞かせながら、少しずつ立ち上がる。どこかまだ身体が完全に回復したわけではないけれど、このまま休んでいても仕方ないと、気持ちを切り替えて足を踏み出してみた。
「うん、やっぱりだるいな〜ぁ」
.