テラーノベル
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買い物を済すませたあとだった。帰ろうと思って傘かさを差して歩いていた。
ベンチに一人、不思議ふしぎな子が座っていた。
「なんでここにいるの?」
思わず声をかけてしまった。
「え」
その子は話しかけられたことにびっくりして固まったようだった。
「あ、急に話しかけてごめんね…あたしはナギサ!あなたは?」
「わたしは…ヒイロ」
ヒイロ…覚えた。儚はかない雰囲気ふんいきの子だった。半透明はんとうめいで動くたびに揺れる髪。今まで見たことない…
「こんな雨の中どうしてここにいるの?」
そう尋たずねたら彼女は困った表情で笑った。
「帰るところが…ないって言ったら正解かな…」
そっ…か…
「そんなところにいたら風邪かぜひいちゃうよ。あたしのところに来ない?」
彼女は少しびっくりしたようで髪がプルンと揺れた
「え?いいの…?」
「全然いいよ!でも騒がしいけど大丈夫…?」
「大丈夫。わざわざ誘ってもらったから文句は言わないよ」
「じゃあ行こう!こっちだよ!」
彼女の手を引っばって帰っていった…
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