「赤くん!!!」
僕は手をめいいっぱい伸ばした。
思いは届いたはずなのに、結果はいつも残酷なものだった。
『俺の為に死ねる人には同じ愛情をあげるよ。』
『だから、俺は青ちゃんの為に死ねる。』
その言葉を何回聞いただろうか。
青赤
死 傷 意味深 表現
誤字 脱字 キャラ崩壊 あったら、謝
純粋 地雷さんはバック推奨。
こういう系統のお話書くの初めてなので、暖かく見守ってください。
💙「はあぁ、…」
大きな溜め息が出る
ここでは、いつもの優等生の僕を捨てる。
❤️「大きな溜め息だね~笑」
❤️「優等生お疲れ様っ!」
そんな僕の言って欲しい言葉をかけてくれるこの美少年は、赤。
赤くんとはここの海沿いで3年前に知り合ったんだ。
💙「ほんとに疲れた゛ぁ゛ぁ゛」
❤️「汚い叫び声、笑」
💙「ひどぉ、笑」
💙「もっと言っ…」
❤️「あほかっ!」
頭を叩かれた。
赤くん自身は、強く叩いてるつもりだろうけど、めっちゃ弱い。
しかも赤くんより身長が高い僕の頭を叩くためにわざわざ背伸びしてる。
行動全てが可愛い。
💙「でも今日は最悪の時間割だったんだよ〜、」
❤️「汚い叫び声がでるくらいの時間割とは?」
💙「1時間目が僕の嫌いな国語!」
❤️「国語、前からずっと苦手だよね 笑」
💙「ほんと、主人公の気持ちなんてわかるわけないっちゅーの!」
❤️「でもテストは〜?」
💙「96点。」
❤️「苦手って嘘つくのそろそろ辞めたら?笑」
💙「いやいや、今回の最低点よ?これ?」
❤️「はぁ、天才むかつく〜」
💙「天才じゃねーから!努力家だから!」
💙「僕の血のにじむような努力を天才で片付けr」
❤️「はいはいそうですねー」
❤️「そして時間割がどうだったんですかー」
💙「…笑 はいはい」
💙「で、2時間目が体育だったの」
❤️「あれ?体育得意って言ってたよね?」
💙「うん。ばか得意。」
💙「でもそれがさ?」
❤️「うん?」
💙「国語になったの!!」
💙「もぉぉー!!!」
❤️「それはそれは、災難だね 笑」
💙「でしょ?もうほんとに最悪〜!!」
ずっと笑顔で僕の話を聞いてくれる赤。
学校の友達とはまた違った安心感が得られる。
💙「それも最悪なんだけどさ〜?」
❤️「うん?」
💙「最近家でやってるゲームがほんとにクリア出来ないの〜!」
❤️「バトルゲーム…だっけ?」
❤️「青ちゃん、バトルゲーム得意だったよね?」
💙「いや、普通のは得意なんだよ?」
💙「でも今やってるのは なんというか、概念と戦うみたいな、なんか敵がぼんやりしてるんだよねぇ、」
❤️「え〜!何そのゲーム!」
❤️「多分俺じゃクリア出来ないね 笑」
💙「わかんないよ〜?」
💙「案外赤くんの方ができちゃったりして! 笑」
❤️「そんな話あるか〜? 笑」
💙「…ないかも。」
❤️「このやろ〜!! 笑」
でも、ほんとに赤くんならクリアできそうな気がするのは何故だろう、?
💙「あ。」
❤️「え?なになに?」
そんなことより、今日は大事な話をするって赤くんに昨日言ってたっけ。
この様子じゃ、赤くんも忘れてるね 笑
💙「今日、赤くんに大事な話があるって言ってなかったっけ?」
❤️「…?」
ほら忘れてる。
そのぽかんとした顔も可愛いから写真撮っていいかな?
…この言葉を口にしたら、赤くんから叩かれるんだろうね。
💙「忘れてるんかい 笑」
❤️「ごめん、笑」
❤️「昨日の記憶、何故か曖昧なんだよね」
💙「えぇ、それ大丈夫そ?」
❤️「ん〜、まぁ大丈夫っしょ!」
❤️「俺が物忘れ酷いのは青ちゃんがいちばん知ってるでしょ?」
💙「まぁね!」
💙「でもなんかあったら病院いきなね〜」
❤️「…うん。ありがと、!」
赤くんの言葉が一瞬詰まったのを僕は見逃さなかった。
赤くんは この地域、というか自分の家の周り以外の場所を知らなそうなんだよね。
病院の場所、知らないのかな。
ゲームにも疎いし、なんか家が大変そうだ。
赤くんは滅多に自分の話をしないから、3年一緒にいても分からないことの方が多かったりする。
💙「…」
赤くんを見つめる。
横顔が海沿いに映える。
もういっそ僕が写真家になろうかな。
❤️「…?」
こっちに気づいて赤くんが見つめ返した。
正面から見ても、やっぱ可愛いんだよね。
男の子なのか正直本当に疑う。
💙「…笑 かわいっ、」
❤️「…へ?」
💙「…ん?」
❤️「…今、なんて、?」
💙「え?かわいいって…」
💙「…は!」
赤くんが顔を真っ赤にする。
そうだった、心の中では何十回何百回と思ったことだけど、言葉にするのは初めてだったか。
❤️「…青ちゃんらしくないね、」
💙「そうかなぁ、笑」
💙「てか、大事な話っていうのはこういうこと、!」
💙「赤くんが好きなの。」
長い沈黙が続く。
その中でも赤くんはあたふたしてたり、急に深呼吸したり、可愛かった。
❤️「…俺と付き合って欲しいってこと、?」
💙「うん。そゆこと。」
❤️「…」
即答した僕にびっくりしたのか、固まってしまった。
でも なにか、考え事をしているようだ。
❤️「……じゃあさ、」
💙「うん?」
❤️「青ちゃんにひとつだけ質問してもいいかな、?」
💙「質問?いいよ?」
❤️「青ちゃんは、俺の為に死ねる?」
赤くんはどこか遠くを見ているような目で僕に質問をしてきた。
僕は即答で答えが浮かんだが、なぜだかそれを遮る何かがあった。
💙「……質問の意図を教えて欲しいかも、?」
❤️「そんなに簡単には教えてあげないかな〜、」
❤️「青ちゃんの回答次第で教えてあげる。」
そう言ってる赤くんの顔は、今までにないくらい真剣なものだった。
💙「…死ねるよ。赤くんの為ならね。」
💙「でも、もし死ぬってなったら、その時は一緒に死んで欲しい。」
質問を投げかけられた時にいちばん最初に浮かんだ答えをそのまま伝えた。
伝えてしまうと、何かを後悔しそうな そんな予感がしたけど、そんなの関係無しに言った。
❤️「そっかぁ、青ちゃんらしいといえば青ちゃんらしいね。」
💙「…で、質問の意図は?」
❤️「…笑」
意味深な笑みをする赤くん。
今から、大事な話がされそうだ。
❤️「俺は、俺の為に死ねる人には同じ愛情をあげるよ。」
❤️「だから、俺は死ねるって言ってくれた青ちゃんの為に死ねる。」
どこかで聞いた事のあるような、そんな言葉が僕の頭の中で駆け巡る。
💙「…それって…..」
❤️「…お願いします、!」
そう言って、僕の手を取ってくれた。
💙「やった、!」
💙「これからもよろしくね、!!」
❤️「…うんっ」
嬉しさで、僕は赤くんを抱き締める。
初めて抱き締めた赤くんの身体は、今すぐにでも折れそうなくらい細かった。
君を一生守ると約束するよ。
❤️「…ねぇ、青ちゃん?」
💙「ん?なぁに?」
❤️「一緒に死んでくれない?」
💙「…え?」
赤くんは、僕を見つめて言った。
いや、その目は、僕の後ろにある海を捉えていた。
💙「…いつ?」
半信半疑で聞いてみる。
❤️「今日。今、だよ?」
❤️「…青ちゃん、俺の為なら一緒に死んでくれるんでしょ?」
💙「そうっ…だけど、」
💙「…なんでっ?」
❤️「理由なんてないよ、」
❤️「もう信じられる人が居ないから、最期に青ちゃんを信じてみたいと思って。」
❤️「しかも、付き合った記念日が、後世にずっと残る命日と同じなんて幸せじゃない?」
まるで、用意していた台詞のようにつらつらと言葉を並べていく。
💙「でも…もっと赤くんと行きたいところ沢山あるよ… !?」
❤️「…そうだね。俺もいっぱいたくさんのところ行きたいよ。」
💙「じゃあ、なんでっ、」
❤️「さっきも理由話したでしょ?」
❤️「信じられる人が、もういないんだって。」
💙「そんなの、僕がたくさん信じられる人を作るって!」
伝えたい言葉が入り交じって文がぐちゃぐちゃになる。
❤️「そんなに死にたくない理由を重ねるんだ。」
❤️「青ちゃんは、俺と一緒に今死んでくれないんだね。」
💙「違っ、」
❤️「ううん、ありがとう。」
❤️「最後に付き合ってくれて、!」
❤️「もう大丈夫……!!」
僕の横を通り抜けて、海に飛び込んでいく。
💙「赤くん!!!」
めいいっぱい伸ばした手は、小さくて華奢な手と強く繋がった。
でも、
水面に移る僕たちの姿がどんどん近くに迫ってくる。
水の中でも、君は綺麗だった。
「青ちゃんならそうしてくれると思った!」
「大好き!」
今まで以上の笑顔を貼り付けて、君はそう言った。
そして、 僕rは、海のソコへ堕ちてイ
💙「はっっ、!」
目が覚めた僕には涙が溜まっていた。
海辺で会った少年との恋ストーリー。
そんな簡単そうなあらすじだけ。
本当は、設定されたテンプレートの意思とのバトル。
💙「いつ、クリアできるのかなぁっ、」
まだ僕には、背伸びをして叩かれた頭の感触が残っていた。
今日の学校の時間割は最悪だ。
1時間目が国語で、2時間目が体育と書いてあるが、どうせ国語に変更する。
そして、今日は赤くんを救う。
そんな言葉を何回心に誓っただろうか。
ループEND
語彙力皆無なので、意味がわからないところあったら質問してください、!できる限り答えます!
これだけは言わせて欲しい。
赤くんを救うまでこの日はループするから、赤くんは実質死なないよ。