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??)ねぇ、○○……
??)俺たちから逃げようなんて、
??)思ってないよね?
??)もし逃げたら、どうなるか
??)わかってるよね?
??)大好きだよ、愛してる❤︎
規則的になるアラームの音で飛び起きる。ある時から急に見るようになった夢。いつからかは覚えていないけど、少なくとも、1年前ぐらいから見ていた。毎回、名前は聞き取れない。けど、この夢には何か伝えたいことがあるのだろうか。そう思っても、答えが出ることはない。考えることを諦め、支度をする。
rb)朝ご飯は、まぁ、いっか。
洗面所で髪の毛を結ぶ。長いため少し時間がかかったが、上手く結べた方だとは思う。
ピロンっとなり光るスマホ。画面を見ると、negrさんからだった。もうすぐ着く。と送られてきていた。
寒いから、待たせるのは悪いと思い、玄関の扉を開ける。少し乾燥した空気が鼻の奥を刺激した。空は快晴のようで勿忘草色をしている。
rb)綺麗だな……
そう呟き、空を見上げていた。
ne)rbちゃん!迎えに来たよ!
その声で視線を下げる。目の前に3人が揃ってたっていた。
rb)迎え、ありがと。でも、大変だし、迷惑じゃな い?
ml)全然いいよ!むしろrbst〜と一緒に行けること 自体が嬉しいから。
pr)そうだよ。俺たちがしたくてしてるんだから!
ne)2人の言う通り、誰も迷惑とか思ってないか ら。
rb)そうなんだ、じゃあ、これからもよろしくね!
「もちろん!」
それからは、毎日、4人で登校していた。昼休み、放課後、学校の中で4人が揃うあの場所。しかし、最近違和感を感じるようになった。あの場所に咲く、勿忘草が枯れることがないのだ。ずっと咲き誇り続けている。何故……?
ml)そんな難しい顔してどうしたの?
rb)実は、ここの勿忘草って枯れることあるのかな って思って……
そう呟いた瞬間、3人の顔が険しくなる。なにか触れてはいけないことでもあったのだろうか。
rb)えっと……なにか、駄目だった?
pr)あ、えと、そんなつもりじゃなくて……ね、mln
ml)そうそう、negr
ne)別に、大したことじゃないよ。
rb)わ、わかった。
rb)ところで、なんで枯れないの?
ml)それは、この学校の
「*七不思議だから*」
rb)え、
急に告げられたことに驚きが隠せなかった。七不思議、それは、7つ全てを知ってしまったら不幸になってしまう。7つめは誰も知らないもの。
ml)俺らは7つ全てを知っている。rbst〜が気になるのだったら、教えてもいいけど……
正直、気にはなっている。ただ、不幸にはなりたくない。不安と好奇心が心の中でぶつかり合っている。
rb)一旦、6つだけ、教えて。
pr)わかっ、た。
ne)じゃあ、放課後にまわろっか。
ml)そうだね、じゃ、また。
そう言って、各自教室に戻る。クラスの人に聞いてみると、人によって知っている数はバラバラらしい。でも、7つめは誰も知らない。あの3人しか知らないのだ。
帰りの会が終わり、委員会の仕事をしていた。そしたら、教室を出る頃には誰もいなかった。
rb)ごめん、なさい、遅れ、ましたッ。
pr)じゃあ全員揃ったね。
ne)じゃあ行こっか。
2列に別れ、前の2人について行く。そして、向かった場所は旧校舎だった。この校舎は木でできており、かなりボロい。
ne)着いたよ。
rb)ここが七不思議の1つめ?
ml)うん、ここは異空間と呼ばれているんだ。
rb)なんで?一見、普通の教室だけど……
pr)ここに入ると知らない場所に飛ばされるって噂なんだ。試しにこの木の枝を入れてみよ。
そう言ってprさんが教室に向かって投げ入れた。しかし、不思議なことに、投げ入れられた枝はどこにも見えなかった。
rb)え、なんで?なんで?
ne)消えた枝は異空間にいく。現に枝が見えないことが証明しているってこと。
rb)なるほど、これが1つめの七不思議、
「*異空間*」
再び歩き出す2人に必死でついて行く。しばらく歩くと、とある森に着いた。一見何の変哲もない森。というか、森と言っていいのか分からないぐらい狭い。
rb)ここ、校舎の裏にある森でしょ?なんでここが?
ml)ここは、妖精の森で入ると行方不明になるんだ。
rb)こんな狭いのに?
ne)それが不思議なんだよね。狭いのに妖精の影響で出られなくなる。
pr)噂では永遠に森が続くんだって。
rb)怖っ。
ml)これが2つめ
「*妖精の森*」
それからも3つめ、4つめ、5つめ、6つめとそれぞれの場所まで向かい、説明を聞いた。3つめは「*第4図書室*」、4つめは「*終わりがない廊下*」、5つめは「*存在しない渡り廊下*」、6つめは「*地獄への扉*」。存在しない渡り廊下は、見ることができなかった。なんでも、ごく稀にしか発生しないらしい。気づけばあの場所に戻ってきていた。
ml)7つめはどうする?
rb)ここまで来たなら、聞きたいかも……
pr)なら説明しようよ。
ne)だね。
私は、7つめを聞くことにした。恐怖はない。好奇心だけがあったのだ。
ne)7つめは「*枯れない花*」なんだ。この場所のこと。
rb)なんでそれが七不思議に?
pr)それは分からない。だけど、この7つめを知った人はほんとに不幸になってる。ただそれだけだよ。
rb)へぇ〜、そんなんだ。私にも、不幸が訪れるかな?
ml)多分、来るよ。
rb)だよ、ね
あれから1ヶ月、気づけば3人の分のお弁当まで作るようになっていた。ただ、今日はいつもの様子と少し違ってソワソワしている。
pr)ねぇ、rbst〜?
pr)俺たちから伝えたいことがあるんだ。
3人)俺たちと付き合ってください。
嬉しすぎて涙が溢れる。もちろん、返事は一択だった。
rb)お願いします!
涙でぐちゃぐちゃな笑顔で伝えると3人とも安堵の表情をしていた。
それからは毎日が楽しかった。世界の色の幅が増え、より色鮮やかになっていった。一つ一つ全ての色が綺麗で見とれてしまうほど。3人がとても優しくて、何不自由なく、普段を過ごしていた。
pr)ねぇ、今日俺らの家に遊びに来ない?
初めてのお誘い。初めての家。もちろん断る理由は無かった。
rb)行きたい!
ml)じゃあ行こっか。
しばらくすると3人の家に到着した。中はシンプルながら、こだわっているのが丸わかり。掃除がかなり行き届いていた。
rb)すご、めっちゃ綺麗!
ne)でしょ〜!
ml)rbst〜飲み物いる?
rb)欲しい!
pr)俺がついで来るよ。待ってて。
そういい、2人とリビングで何気のない会話をしていた。
pr)はい、どうぞ。
rb)ありがと!
何も疑わず、コップの水を飲む。不思議な味がした気はするけど、特に気にはしていなかった。
rb)あれ、だんだん、眠、く
そこで私の意識は途切れた。