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パーティメンバー勇者君
騎士君
剣士君
魔法使いちゃん
僧侶ちゃん
勇者
「ごめんだけど……勇者パーティを出ていって欲しいんだ」
騎士
「はぁ!?なんでだよ!」
勇者
「最近”妙なこと”があって……パーティのお金がなくなっちゃったんだ」
「だから誰かを解雇しなきゃやっていけなくって」
「うちのパーティ、騎士と剣士がいるから……」
「そのどっちかを解雇しようってなって……」
「初期の頃から支えてくれていたのはわかってる!」
「申し訳ないけど……退職金は一応払うし……だから」
「退職……いや解雇させてくれ!」
騎士
「なんでだよ!俺と剣士は大体同じ働きだったじゃないか!」
勇者
「でっ、でも……同じ働きなら同じ給料にしないといけない」
「でも今は騎士の方が少し低いんだ」
「だから高い方を……って魔法使いから言われて」
魔法使いは目を逸らす。
騎士
「おい!魔法使い!目を逸らすな!」
僧侶
「えと……たっ、確かになんのやらかしもしてないのに、
解雇って……おかしいよね」
剣士
「だが……前の事件からして、誰かを解雇しないとジリ貧と話していただろう?」
騎士
「なんで俺はその会議に参加できてねぇんだよ!」
魔法使い
「え………っと、ね、寝てたんじゃない、かなぁ?」
騎士
(こいつ俺にわざとか知らねえけど、伝えなかったな!?)
「俺の理由って会議に参加しなかったからか!?理不尽だろ!」
勇者
「でもぉ……僕は国王様からの命令だから解雇とか、ないしぃ……」
僧侶
「私と魔法使いちゃんは、パーティに一人しかいない役職だし……」
魔法使い
「そそ、そう!だから役職がほぼ被ってる二人のどちらかって、こと!」
騎士
「はぁ!?それで俺になるかよ!」
剣士
「私は別にフリーでも構わないのだが……」
騎士
「え、なら剣士でいいじゃんか!俺じゃなくてもさ!」
魔法使い
「そ、それだと前衛が勇者君だけじゃん」
騎士
「なんで俺も解雇する話になるんだよ!」
魔法使い
「ねえ勇者君……こそこそ」
勇者
「えっ!?」
騎士
(嫌な予感しかしないぞ……)
勇者
「き、騎士……け、結構前にパーティのお金を盗んだって、本当かな?」
騎士
「!?!?」
「は!?え!?………はぁ!?」
魔法使い
「わ、わわ、私たちもそれでは解雇とかしたくなかったけど……ね?」
僧侶
「へぇっ!?」
剣士
「なら不当解雇ではなく、普通に解雇になるのか?」
勇者
「み、みんな待ってよ。もしかしたら勘違いとかかも。」
「なあ騎士。本当なのか……?」
騎士
(………なんでだ…)
(なんでばれたんだ!?)
(た、確かにお袋が金がないって言ってて、3万ゴールド借りたさ。)
(でも言われてたのは5万ゴールドで、見え張っちゃって、
しょうがないからカジノに突っ込んだら大負けしちまって10万パーティから盗んだ……)
(ど、どこだ……どっからばれた!?)
「お、俺はやってねぇぞ!?」
魔法使い
「で、でも聞いたんだもん!」
騎士
「誰から!」
魔法使い
「え……っと、その……そ、それ言ったら身元がバレちゃうじゃん!」
騎士
「と!とにかく!
俺はやってねえっつ〜の!」
(剣士……は違うな。勇者とギルドに行っていた。)
(僧侶でもないな……回復屋として小銭稼ぎをしていた)
(魔法使いか……?)
(いやいやいや。確かに魔法使いには見られたけど、
口止め料を請求されて3万渡したさ。)
(でも口止め料を払われて言うわけ……
いや魔法使いなら言うわ!なんで信用したんだ俺!)
騎士
(ここを切り抜けるには………)
(道連れだ!もう道連れするしか……)
(だぁああ!言えねぇ!)
(俺のプライドを捨ててまでコイツを売れるか!?)
(嫌だね!自供なんて!)
(もうこうなったらアレを言うしかない!)
騎士
「か、金がなくなったのって勇者達がギルドに行って、
僧侶が回復屋やってた日の夜だろ?」
「つまり魔法使いも証言がないじゃないか!」
魔法使い
「い、いやいや………も、もう言っちゃうけど、
私がその時見たんだってば」
騎士
「そ、それにさあ。意外と魔法使いって金にがめついんだぜ?」
魔法使い
「はぁ!?節約を『金にがめつい』って言わないでよ!」
騎士
「お前さあ!魔法でいらなくなった装備燃やすとか言って、
僧侶の装備売ってただろ!?」
僧侶
「ふぇっ!?」
魔法使い
「そ、それはさあ!勿体ないじゃん!
お下がりってやつなの!」
騎士
「ほ〜?高齢な金持ちのおっさんに高値で売ってたくせに!」
「確かに俺も悪かったよ。僧侶の件と窃盗の時に口止め料をもらったのはよ。」
魔法使い
「はぁ!?あげてないし!むしろもらったのは私!窃盗事件の時の!」
勇者
「あ」
僧侶
「……今いいました、よね…?」
剣士
「………」
騎士
「勇者!コイツを解雇するべきだろ!?」
魔法使い
「いやいや!騎士を解雇するべきだよ!」
騎士
「魔法使い。これで解雇されても文句言うなよ?
口止め料貰ったくせに言ったお前が悪いんだからな!?」
魔法使い
「はぁ!?元はといえば窃盗が悪いでしょ!?」
騎士
「いや人の服を売るのも大概だからな!?」
勇者
「普通に二人とも解雇で」
騎士&魔法使い
「「………」」
僧侶
「まあ……普通に考えればそうなりますよね」
剣士
「常識的に考えればそうなるよな」
=完=