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自己紹介
了解です!
ここでの「3人と1匹」の登場キャラクター――なつき・お母さん・はると・るか(犬)――の自己紹介を、それぞれの性格や背景が伝わるようにまとめました。雰囲気は物語に合わせて、やさしさと少しの切なさを込めています。
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🌱 なつき(夏生)
年齢:20代前半
性格:穏やかで優しいけれど、実は感情をためこみやすい。不器用なところもあるけれど、誰よりもはるとを守りたいと思っている。
役割:はるとの保護者的存在。最初は「拾った」立場だったが、今では心からはるとの「家族」。
口調・一人称:「俺」
特徴:料理や掃除は苦手だったけど、はるとのためにがんばって覚えた。ときどき感情的になってしまい、落ち込むこともある。
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🌼 お母さん(なつきの結婚相手)
年齢:20代後半〜30代前半
性格:落ち着いていて包容力がある。はるとのことを我が子のように思っている。過去に弟が発達障害だった経験から、支援に対する理解が深い。
役割:なつきと結婚し、はるとの「正式な母」に。支援やケアにとても慣れていて、なつきの心の支えにもなっている。
特徴:誰よりも冷静で頼りになる存在。声が優しくて、はるとも自然と心を開いている。
🌧️ はると
年齢:6歳
性格:無口で繊細。重度の自閉症で、過去の虐待によりトラウマを抱えているが、なつきたちとの暮らしの中で少しずつ感情を出せるようになってきた。
特徴:感覚過敏があり、服の素材や音、人の声にも反応してしまう。言葉は少ないが、心は豊か。ぬいぐるみや絵本が大好き。
現在:ゆっくりと「言葉」や「安心」を取り戻しつつある。
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🐶 るか(犬)
性別:男の子
性格:とても穏やかで静か。人の感情に敏感で、はるとが苦しんでいるときにはそっと寄り添ってくれる。
特徴:中性的な名前にぴったりの、やさしい雰囲気の犬。しつけがきちんとされていて、お母さんが散歩係なことも多い。時々やんちゃな一面もあるが、基本的には落ち着いている。
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episode1
「夜中の地震。 」
もちろん。
はるとが地震の揺れでパニックになってしまう描写に変更して書くね。
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夜中。部屋の灯りはすべて消え、静かな暗闇の中で、なつき、お母さん、そしてはるとが一緒に布団にくるまって寝ていた。
るかも足元で静かに丸くなっていた。
グラッ……グラッ、ガタガタッ!!
突如、部屋全体が大きく揺れた。
重く、低い音が床を這い、壁がみしみしと軋む。
はるとは目をぱちりと開け、揺れと音に体を強張らせた。
「……っ……!」
呼吸が一気に浅くなる。
状況がつかめず、耳鳴りのように頭がざわついて、恐怖だけが胸を支配する。
「だ、だめ、だめっ!いやっ、いやっ、こわいっ!!」
はるとは叫びながら、布団の中で体をばたばたと暴れはじめた。
両手で耳を塞ぎ、顔をぐしゃぐしゃにして泣き叫ぶ。
「なつきくんっ、なつきくんっっ!!」
なつきはすぐに飛び起き、強く抱きしめた。
「いる、いるよ! 俺ここにいるから、大丈夫だから!」
焦りながらも、はるとの体を包み込むようにしっかりと抱え込む。
お母さんもすぐに隣に身を寄せ、「はると、大丈夫よ、大丈夫。揺れはもう少しで終わるから……」と優しく声をかけた。
でも、はるとの過呼吸はひどく、
「ひっ……! ひぃ、ひぃっ……!」と空気を求めるように苦しそうに口を開けている。
なつきははるとの背中を優しくさすりながら、「深呼吸しよ、いーっぱい吸って、ゆっくり、はいて……大丈夫だから、俺がいるから……」と、何度も何度も落ち着いた声で話しかける。
お母さんもティッシュを握らせたり、少しだけ部屋の明かりをつけて、怖さが和らぐようにしてくれる。
そして、しばらくすると揺れは止まった。
はるとはまだ嗚咽を漏らしていたが、なつきの腕の中で、少しずつ体の震えが治まり、荒かった呼吸も落ち着いてきた。
「……こわかったの、こわかったの……」
小さな声ではるとがつぶやいた。
なつきはその頭をそっと撫でながら、「大丈夫。もう絶対ひとりにしないよ」と、小さく答えた。
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