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えっと……何ヶ月も更新してなくてすみません!!プリ小説に生存してます……Kure_Shireという名で。
渡会side
「……なんか空暗くない?」
「まぁ、確かに暗いですね」
「今日、別に曇りじゃなかったよな」
アキラと一緒にご飯を食べに外に出ていたところ、急に空気が濁るような感じがして、天気も悪くなった。これは……瘴気?でも、濃度が酷く濃いし、邪気も感じられるから何かが堕ち、た?
「急に黙ってどうしたのですか?」
「なんか嫌な予感がするな〜、ってだけだから気のせいかも!」
「なるほど?へぇ、そういうの分かるんですね」
ヤバそうな気配がビシビシと感じられる。それと、おかしい量の神気が。逃げた方が良さそうだなぁ……神気に当てられて気絶したら意味ないから。アキラは普通に普通の一般人だし、分からなくて正解。分かったらある意味怖い。
「アキラ〜、あっち行こ!なんか、やっぱあの場所付近がやばそうなんよ」
「分かりました。それなら、どこで食べます?」
「家。ここからちょっとすぐに去らないとダメそう。もしかすると■■■がこっちに来てるかもだから」
邪気の量からすると堕ち神だろうけど。それにしても位階が相当高そうだし……俺じゃ手に負えないか。……やっぱり、そういう言葉は相手には届けられないか。存在自体を否定している人には特に。
こういう時はちゃんと信じていて欲しかった、だなんて思う自分に嫌気が差す。そういう類のモノがいない、とアキラ達に認識させたのは俺自身なのに。
・・・
葛葉side
ん?妖力を持ってる奴がこっち側に来かけて引き返した?まぁ、賢明な判断ではあるけども、妖力が特殊なのか、堕ち神の1柱がそちらの方へ向かって行ってしまった。しかもかなり強めのやつが。
ここにいる奴らだけでここの堕ち神もどうにかできねぇしなぁ……。
「いっった⁉︎」
「剣持ぃっ⁉︎」
そんな言葉が聞こえたかと思うと、そこを振り返れば右腕を失くしてそこから延々と血を流し続けるもちさんと、突き飛ばされても距離が近かったのか肩口が抉られたかのようになっているりりむに、1番遠くに離れられたのかそれとも中にいる霊的なナニカがどうにかしたのかまだ片足からの出血で済んでいる椎名がいた。
もしもちさんが死にかけたとしても、実際死んでしまったとしても、次の瞬間には完全な状態のもちさんがいるだろう。アイツはそうするだろうから。
「急いで剣持さんの止血をしないと……!面倒だし、〈低位治療〉《ヒール》」
「あれ、藤士郎ぉ、高位も使えたよな?」
「そうなんだけど、強すぎる魔力はアイツらの餌になりかねないからね〜」
「サーシャ、もちさん多分気絶してる。ただこの出血量だとちょっと分かんないかも」
「もちさんなら殺しても死にきらないぞ?どうせ元の状態で復活してくる。謎に教徒が多いからな」
「全然止血できないんだけど、あいつら何したんですかね?」
なんか面倒そうな気配しかしてねぇな!
・・・
渡会side
「わ、めんど⁉︎」
「?たらい、どうしたんですか?」
「いやー?なんでもなーい」
……何体?2体?強さは……向こうが上…か。
「失礼しやーす」
「へ?」
「うぇ⁉︎」
神気持ちの吸血鬼って何⁉︎どういうこと⁇
「……!え、羽が生えてる⁉︎」
「あー……うん」
「雲雀、なんですか、その歯切れの悪い言葉は」
「?まぁ、この堕ち神はこっちの不注意なんで〜」
この人は、別に嘘は吐いていないと思う。と言うよりもアキラへの説明が面倒くさい……。
「で、たらい」
「はい、なんですか」
「説明を」
「あー……ですよね……」