こんにちは「糸こん」です。
今回はノベルで書いてみようかなと思います。
少し暗いお話ですので閲覧は自己責任でお願いします。
大丈夫な方はこのままおすすみください。
部活終わり
「北さん、明日の部活休みなんで俺ん家泊まりませんか?」
と角名が問いかける
目の前の男は首を縦に振る。
その返事が嬉しくて仕方がない角名は男を抱きしめた。
「嬉しいです。」
再び歩き出し、角名の家へと向かう。
「何しましょうか。映画見ます?」
普段感情が顔に出ることの少ない角名だが、この時はとても楽しそうだった。
すると後ろから
「角名?」
声をかけられた。
角名は2人の時間を邪魔されたことと、後ろから声をかけてきた男。いや、男達に普通に会いたくなかったのでとても不機嫌に返事をした。
「なに」
振り返るとそこには怪訝な顔をした宮という姓を持った双子が立っていた。治が
「誰と話してんねん」
と良くわからないことを言うので角名は
「は?北さん」
とキレ気味に返す。
侑が苛立った顔をして怒鳴る
「お前角名いい加減現実見ろや」
「北さんは2ヶ月前に死んでもうたやろ。冗談でもそんな事言うなや」
角名には侑が何を言っているのか理解できなかった。
だって、北さんはここにおるし、微笑みながらこっち見てるやん。ほら、触れるし。
角名は手を握り、微笑む。
侑が角名に殴りかかろうとする。
しかし、それを治が止めた。
治は角名がこの状態にある事をアランから聞いていたし、立ち直れるまでそっとしといて欲しい。と頼まれていたからだ。
そのことを侑に説明し、角名に別れを告げた。
「じゃあ、また来週な。角名。」
「うん」
あの双子は不思議なことを言う。
北さんが死んだだって?
俺の隣でこんなにも元気に歩いているのに。
そういえば北さんの声最近聞いてないな、
風邪らしいし無理はさせたくないし、別にいいか。
決して言葉を発さない。体温のない。握り返してくれることのない北に今日もまた気づかないふりをしながら生きる角名だった。
コメント
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まってまってまって角名北書いてくれてたの知らんかったホンマに最高ほんまに好きガチで!ありがとう!!続き!!続き欲しい!!!まってる!!!なんぼ貢げばいい?何欲しい???最高すぎるんやけど