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雪兎side
あれから正門さんと色んな話をしながら歩き、バイト先のカフェに辿りついた。
佐「いらっしゃいませ〜!…あ!雪兎さんや!」
『佐野くん、お疲れ様!』
佐野くんは私の姿を見つけるとすぐ笑顔になって子犬のように駆け寄ってくる。
佐「あれ、正門くんやないですか!」
『佐野くん、正門さんと知り合いなの?』
佐「はい!実は同じシェアハウスに住んでるんです、笑」
『え、そうだったんだ、!』
正「さっき雪兎さんがナンパされてたから俺が助けに行ったんよ。」
佐「え!?雪兎さんナンパされてたんですか!?正門くんほんまありがとうございます、」
佐「もう、僕に連絡くれたらすぐ助けに行ったのに〜…」
『佐野くんのこと危ない目に合わせられないし、大丈夫だよ、ありがとうね?笑』
佐「ん〜…雪兎さぁん…」
しゅんとしてる佐野くんが可愛くてつい頭を撫でると、佐野くんは心地良さそうに目を細めた。
正「じゃあ俺はこれから用事あるんで、終わったら佐野ちゃん一緒に帰ろーや!」
佐「分かりました!待ってますね!」
正「おん!バイト頑張ってな!」
そう佐野くんに告げた後正門さんは行ってしまった。
佐「そういえば、雪兎ちゃんお母さんとお父さんは元気です?」
『あ、あのね…?ちょっと色々あってさ…笑』
そこで佐野くんにこれまでの経緯を話すと…
佐「えっ!?じゃあこれからどうするんですか?」
『それがまだ何も決まってなくてさ、どうしようかなぁ…』
佐「あ!なら今日バイト終わったら正門くんに相談してみません?」
佐「正門くんしっかり者やしめちゃくちゃ優しいから何とかしてくれるかも、!」
『佐野くん正門さんとシェアハウスしてるって言ってたもんね、じゃあ聞いてみようかな、笑』
もしかしたらシェアハウスに入れて貰えるかも…
なんて淡い期待を抱きながらアルバイトをこなし、すっかり夜に。
正「…そうやったんや、雪兎さんも大変やなぁ、」
佐「それで、正門くんやったら解決策なんか思いつくんちゃうかなって思って…」
正「やったら、雪兎さんもシェアハウスに来る?」
『えっ、良いんですか、!?』
佐「全然良いです!シェアハウス来てくださいよ!」
佐「僕雪兎さんとシェアハウス出来たらめっちゃ幸せなんやけどなぁ…?」
背が高い佐野くんに上目遣いをされた私はその可愛さにノックアウト。
そして…
『…シェアハウス行きたいです、!!』
正「よし、決まりやな!笑」
佐「やった〜!雪兎さん、これからよろしくな?」
正門さんと佐野くんが住むシェアハウスに私も住むことになった。
しかしその時はまだこれから起こることを予想もしていなかった。
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