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「なんで今、呼び出されているかわかりますか?」
「…」
「入学式中に喋ってたから?」
「それが悪い事だという自覚あったんですね。なら安心です。入学早々に怒りたくもないし、怒られたくないでしょう? 」
「そっすね!」
「そっすね!じゃねぇよバカ」
と今まで口を開かなかった異理が小声で言う
「それにしてもどうして気づかれたんだ?小声で喋ってたはずなのに」
「全然声大きいかったし目立ってたぞ。もちろん悪い意味で、だけどねー」
「一応、問題児はしっかり監視しているのでね 。声の大きさはあまり関係なかったですよ。」
「まじか!先生すご!」
「…なんで先生は俺たちが問題児だとわかったんですかー?」
「え…俺たちって問題児? 」
豪力はショックを受けたように小声で異理に聞いた
異理は無視した
「面接で敬語を忘れてしまう人と、試験中に寝てしまう人ですからね。問題児以外いないでしょう?」
「え?お前試験中に寝てたの?肝座りすぎじゃね?バカなん?」
「え?お前面接で敬語忘れてたの?バカじゃん」
「これは五十歩百歩ってやつですかね。」
「というかそれを知ってるってことは!先生ってあの時の面接官!?」
「気づいていなかったんですか…。結構凹みますね。」
「そんなことも気づいていなかったなんて…やっぱりバカだねー」
「そういうお前はどうなんだよ」
「いや?俺も気づいてなかった 」
「どういうことだよ」
自分のことを棚に上げるにも程があるだろ
「はい…先生は先に教室に行ってきます…」
「ほーらー!異理が気づかなかったって言うから落ち込んじゃったじゃん!」
「やっぱり私存在感ないんですね…」
「ほーらー!」
「入学式早々何やってんだろ?俺ら」
「まさか先生の慰めであんな時間使うとは思わなかったねー」
「まぁ元気だしてくれたからよかったよかった!」
「元気なくさせた張本人がそれ言うんだー」
「ってかさ!早く教室行こうよ!皆を待たせてるんだし」
「それもそうなんだけどさー…。ここどこなん?」
「…」
「…」
二人が周りを見渡し沈黙が続く
「「迷ったなこれ」」
「入学式早々何やってんだろ?俺ら?」
「デジャブだなー」
豪力と異理は長い間、今まで見た事がないほど広い学校内をさまよっていた
「そもそも学校が広すぎるのが悪いわ。これは」
「地図とか欲しかったなー」
そんなことを言いながらようやく豪力達の教室の前にたどり着いた
「開けたら瞬間怒られるパターンだろうな」
「すごい!豪力が次の展開を予測してる!成長したなー」
「殴るぞ」
「まぁ怒られるのは確定でしょー。重要なのは怖い先生か、怖くないか、だ!」
少しカッコつけたように異理が言う
「…開けるか」
「ボケに対して無視は酷くない!?」
豪力は扉に手をかけその手をゆっくりと動かす
そこで目にしたのは…
「…」
「…」
「「さっきの先生じゃねぇか!」」
豪力と異理2人同時にそう叫ぶ
「ハモったね…そうです。私があなたたちの担任です。」
「俺たち担任を励ましてたってことー?」
「どういう状況だよ?」
「まぁまぁ。さっきのことは忘れて席に座りなさい」
「「はーい」」
「うん。すごく遅れたことは責めないしもう無かったことにします。とりあえず自己紹介しましょう。」
そう先生が行った後に豪力は周りを見渡す
「入学式から気づいてたけど人少ねぇな」
「しょうがないでしょ。今はもう調律者になりたい人なんて少ないんだからねー。」
「んじゃ俺から自己紹介します!
俺の名前は五十嵐 豪力!能力は…なんか…力を貯めて放つ!てきなやつです!趣味は筋トレとボランティアです!異変と戦うことを決めたのは、とにかく人を多く救いたかったからです!これからよろしく!」
全ての言葉に覇気があり、ビックリマークでもつきそうな大きな声をしている。
趣味で言った通り豪力は筋トレを日々している。その結果、人間離れした身体能力を手に入れていた。
おでこに少しかかるくらいの短髪で、無造作に跳ねた赤い髪の毛には活発さが感じ取れる。それに濃く赤い瞳と大柄で筋骨隆々の姿。身長は180cmぐらいあるだろうか。
服装は制服に学ランを肩にかけている。なぜ落ちないのかは考えないようにしよう。
第一印象は人を威圧してしまうような格好をしているが裏表のない優しい性格だ。 第一印象が少し信用出来なくなる。
「見てるだけで眩しくなってくる…。自分とは住む世界が違うよ。」
「うんうん。いい子そうで良かったわぁ。入学式の後に怒られたって聞いたから心配したけれどその必要はなかったみたいねぇ。」
「次は俺でー。
俺の名前は不変 異理。俺の能力は身体を自由自在にいじれるって感じ。趣味は豪力と遊ぶことかなー。変なやつだけど面白いし。異変と戦うことを決めたのは、ただただ面白そう!って思ったからです。これからよろしくねー」
豪力とはうってかわり、言葉に誠実さややる気はなく少し気が抜けたような口調だ。
異理は小学の時からずっと豪力と友達であり、親密度でいえば親友とも言える。
整った顔をしていて、世間一般的にはこいつをイケメンと言うのだろう。身長は豪力と同じくらいだ。そう、彼は高身長イケメンということだ。妬ましい。
黒い髪に紫色のメッシュが入っている。ショートヘアのセンターパートで前髪は長く少し目にかかっていて、毛先は少し跳ねている。そして金色の瞳をしている。
服装は前を開けた黒色のパーカーに白いシャツ、黒系のカーゴパンツを着ている。ネックレスをつけていて、パーカーやカーゴパンツには紫色の装飾が入っている。
「そういえば浜辺山高校って制服じゃなくてもいいんですね!」
「それは入学が決まった時に話したでしょう?」
「こいつがそんなこと覚えてるわけがないですよー」
「ちゃんと話は聞いておかないとよぉ。私も制服じゃなくて着物を着ているんだからぁ。」
「正直、入学式の時1番目立ってたと思う」
「あら嬉しいわぁ。それじゃあ私が自己紹介するわねぇ。
私の名前は春乃 咲。私の能力は花を操ることができるのよぉ。趣味は花を愛でることだわぁ。異変と戦うことを決めたのは、みんなを少しでも傷つかないようにしたいからよぉ。これからよろしくお願いしますわぁ。」
咲が話し始めると空気が変わる。どこか落ち着くような、気が和らぐようなそんな感じがするにはこのゆったりとした声のおかげだろう。
ピンク色のロングヘアで、髪はあたりまで伸びている。毛先はふんわりと流れていて、花の髪飾りをしている。ピンク色の瞳にカワイイ系の顔立ちをしている。
服装は柄のない淡いミントグリーンの着物に、ピンク色の帯をしている。その帯には大きなリボンが付いている。帯から下はスカートになっている。
「今すぐ婚約したいぐらいかわいい人だねー」
「お!異理の変態モードきたな!」
「変態モードは常時オンになってるぞ。」
「この人たち大丈夫なのかな…。仲良くなれると思えないんだけど…。」
「じゃあ最後の自己紹介よろしく!」
「よりにもよって最後だ…プレッシャーに弱いからそういうのやめて欲しい。
自分の名前は喜多村 水です。能力は爆発を出せます。趣味はゲームです。異変と戦うことを決めたのはお兄ちゃんのあとをついて行きたかったからです。これからよろしくお願いします。」
弱々しい声で自己紹介をした彼は、どうやら話すことが得意ではないらしい。
顔立ちは男だとは思えないほど可愛らしかった。一言で表すのなら男の娘と言うのだろう。
黒い髪にふわふわとしたショートボブで、肩につかない程度の長さをしている。
髪全体が柔らかいシルエットになっている。黒い瞳に色白で小柄な姿をしている。
服装は制服に少し大きめの黒いカーディガンを羽織っており、萌え袖をしている。
「男の娘って存在してたんだー」
「かわいらしいわぁ」
「いや、まだ男だと分からんぞ!」
「俺を信じろ。俺の瞳に間違いは なーい!」
「普通に男なので茶番やめてくれませんか?」
「とりあえず自己紹介はこれで終了ですね。いいですね。面白いクラスになりそうです。」
「先生は自己紹介しないんですか?」
「たしかに。そういえばしてませんでしたね。
私の名前は虹咲 敵無。能力は一時的に無敵になれます。趣味は読書です。これからよろしくお願いします。」
「強くね?」
「強いねー」
「強そうだわぁ」
「…強そうですね」
「!?」
「なんですか?あからさまに驚いて」
「いやぁ。水もこういうノリに乗ってくると思ってなくて」
「やっぱり自分なんかがノリに乗ったら変ですか…」
「いやいや意外だっただけ!むしろ嬉しかったよ」
「ならいいですけど…」
「ところで自己紹介も終わったし、なにするんですかー?」
「そうですね…。皆さんの能力も確認したいですし、模擬戦でもしましょうか。」
「模擬戦?」
「今から2組のペアを作ってもらいます。そしてできたペアで2vs2をしてもらいます。」
「でも怪我とか大丈夫なんですかぁ?」
「それは専用のスタジアムで戦うので安心してください。」
「よくわかんねぇけどこれは…」
「これは?」
「異理を合法的にぶん殴るチャンスだ!!」
「最低だぞ。お前」
コメント
4件
異理合法的に殴ろうとしてて草!俺もなぐっていいか?
敵無先生の見た目が説明されてないのは全く考えてなかったからです。すまんな
読んだよ〜!!🌟 第2話、めっちゃ良かった!! 入学式後の呼び出しからの流れ、テンポ良すぎて一気読みしちゃった♡ 豪力と異理の掛け合いが軽快で面白いし、「そっすね!じゃねぇよバカ」のノリが最高すぎるw しかも担任の先生があの時の面接官ってオチ、ちゃんと伏線回収してて好き!! 自己紹介パートでそれぞれの能力や性格がしっかり見えたのもグッド👍 敵無先生の「無敵」って能力強すぎじゃない?笑 模擬戦の予告もワクワクするし、次話が待ちきれないよ〜! 続き、楽しみにしてるね🌸