テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「ここが……お城かぁ。」
思わず声が漏れた。
目の前にそびえ立つのは、空へ届きそうなほど大きな城。 これからここで働くのだと思うと、不安と期待で胸がいっぱいになる。
奈水 rn、17歳。
国からの指名を受け、次期王子の専属メイドとして仕えることになった。
「ひぇ〜……広すぎるよ。」
何度も廊下を曲がり、迷いそうになりながらようやく目的の部屋へたどり着く。
「ここ、だよね……。」
深呼吸を一つして、扉をノックした。
「失礼します。」
『お、新しいメイドさん?』
窓際で本を読んでいた青年が、穏やかに笑う。
『俺はur。よろしく。』
「あっ、新しいメイドになりました…rnです! よろしくお願いします!」
「その……ur様は、お体が弱いと聞いています。」
『まぁね。少しだけ。』
彼は苦笑いを浮かべた。
「でも……小さい頃から専属メイドさんがいたはずですよね?」
「rnなんかよりその方の方が良いのでは…」
そう尋ねると、urは少しだけ目を伏せる。
『ああ。でも、みんなすぐ辞めていくんだ。』
『……やってみれば、すぐ分かるよ。』
「え……?」
その意味を聞こうとした瞬間、部屋に重たい沈黙が流れた。
コメント
1件
njgさん、素敵な第一話をありがとうございます。城の広さに圧倒されるrnの不安と期待、その気持ちがひしひしと伝わってきました。そしてur王子の「みんなすぐ辞めていくんだ」という言葉の静かな重みが印象的で、この後どんな物語が待っているのか、胸が締め付けられるような気持ちになりました。これからの二人の関係性がとても気になります!
いのり
41
おケツのすけ
26
つら
303