一章 わたし視点
(わたしの名前はりお、松野咲りお高校2年生である。今日もいい天気!なんかいいことありそう)とまぁこのセリフでわかる通り彼女はこの物語のヒロインである。何をしても何が起こっても結局はいい方向に進むあのヒロインである。そしてわたしはというとそんなヒロインではなく、その友達、、でもなく!ヒロインが上手くいくためのちょっとした当て馬である。どう足掻いてもヒロインの助けでしかない悲しい役どころだ。わたしはこんな当て馬に転生してしまったのである。そしてこの物語はそんな当て馬視点での物語となっている。
紹介が終わったところではじめに戻ろう。松野咲りおこと物語のヒロインはこのあと廊下の角、もしくは階段で運命の出会いを果たすことだろう。
「あ!きゃ!」
さっそくである。今回は階段だったようだ。
ドサッ
「いったぁ、はっ!すみません大丈夫ですか!」
〜目が合う〜
(かっこいい/// )
? 「おい!危ないだろ!さっさとどけ、
重い! くそ、最悪だ」
〜スタスタ〜
(なんなのよあの男、ひどい!さいてー!)
ここで言わせて欲しい最低なのはヒロイン君だ。事実危ないのは本当であるし、落ちたのはヒロインで助けたのはあの男である。一歩間違えたら大怪我である。ああ言われても仕方がない。しかし、これがこの物語のきっかけとなったのだ。そして、あの男がこれからわたしが惚れて振られるであろう人物か、、、うん、ほんとに好きになるのだろうか、ならなそうだな、、おっと例の男がこっちにきた。まぁ、といっても普通に横を通り過ぎるだけだがとこの時思っていた自分に教えてあげたい、今すぐその場から立ち去れと
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