サッ…サッ…
tt『ッヘックショッ!!ッん゛ぁ〜……寒すぎやろ…』
俺は大学院生tt。地元で神職を勤めている。元々高校からのアルバイトで始めていた仕事を、今は立派な役職として日々切磋琢磨している。
「おはよう、tt君」
tt『おう!おはよう、じいさん』
「今日も朝から性がでるね、風邪を引かないように 」
tt『じいさんもな(笑)』
「よぉ〜!tt〜!!」
tt『お!来たなガキ!』
「ガキじゃねぇもん!!」
tt『俺から見ればガキですぅ〜』
「うっぜぇ!」
人付き合いもそれなりに、ここでの暮らしは中々の充実ぶり。困っている事も特にない。
jp『tt〜♪おはよう♡』
ギュウ…!
tt『……おはよう』
……特にある。そう、コイツ。神社の常連参拝客jp。コイツは何かと俺に突っかかってくる。何が面白いのか良く抱きつかれてはからかわれる。
jp『今日も朝から大変だね、手伝おうか?』
tt『いや、いらん』
jp『冷たいなぁ…そんなとこも可愛いけど♡』
jpは俺がアルバイトの時からの常連だが昔から変わらない。歳は聞いたことは無いが近いと思う。始めは黒いスーツを着ていて威圧感があったが今となっては気にならない。
jp『…ッと……もう行かないと…』
jp『またね!tt!』
元気に手を振る彼につられ俺も手を振り返す。jpは朝は忙しいのかいつも携帯を横見て踵を返す。…別に気になるわけじゃないが歳を近そうな彼を見ると不思議と親近感が湧く。
tt『頑張れよ〜……』
彼の背中を押すように冷たい風が後を押した。冬場の風はどうも寒くて、俺の頬と手を赤く染めていく。…彼の耳も赤かった。
tt『………はやく終わらせよ』
tt『ッん〜…今日の仕事も終わり!』
仕事が終わりスーパーへ寄って惣菜を買った。今日はエビチリが安かったのでそれと…昨日の残りのサラダを合わせれば十分だろう。俺が今日の献立を立て、帰路を歩いていた時だ。
バキンッ!!!!
狭い路地からパイプ管のような、金属が強く叩かれた音がした。
tt『ッ!!…なんや…?』
危うく惣菜の袋を落とす所だった…。物音だろう。風でも吹いたのだ…。
……〜だよ…、で………………〜…。
tt『うわ……喧嘩かよ…』
奥の道から声がする。酔っ払いでも暴れているのだろう。昔からこの町は治安が良くないからな。巻き込まれない内に帰ろう。袋を握りしめ帰路を3歩歩いたとこ…。
バンッッッ!!!!
「ッ!くそッ!!道連れだッッ…!!!」
tt『え…』
一瞬の出来事では頭が追いつかなかった。目の前に掌が覆いかぶさり俺は勢いよく後ろに引っ張られ、男の盾になるように前に出された。
tt『ッちょ…離せ!!アンタッ…』
ガチャッ…
こめかみに銃口を向けられた。
tt『…ッッッッひ…』
「…いいか…大人しくしないと頭に風穴あけるからな…」
訳が分からない。いきなり路地から出てきた男に盾にされ銃口を向けられている。助けを呼びたい。呼びたいのに…。こめかみに伝わるひんやりとした金属の重みが俺を震わせる。握りしめたはずの袋は手の震えであっけなく落ちた。
コツ……コツ……コツ………
狭い路地から足音がした。音からして革靴を履いているのだろう。なぜか身体が震えた。
??『…人質…?一般人だよね?』
??『仕事も出来ないくせにルールまで破っちゃうの…?』
??『……もう取り返し付かないよ…?』
低い声だ。地を這うような、背筋が凍る冷たい声。男に目元を覆われているせいで何も見えない。だが俺の耳元からガチャガチャと拳銃の音がする。
「ぅ゙ッうるせぇ!!…ッッそれ以上近づくな!」
??『もう無理だよ、おしまい』
??『裏切り者は消さないといけないから』
ルール…?裏切り…?何を話しているのか見当が付かない…。恐怖から呼吸が浅くなってきた。腕に力が入らない。
??『ほら、諦めな』
??『今なら楽に殺してあげる』
??『あと5秒ね』
tt『はぁッ…はぁッ…』
息が吸えない。苦しい。何も見えない。怖い。ただそこに拳銃があるという事実だけで恐怖が襲う。
「はぁッ…はぁッ!よるなッッ!!!」
??『はい、5〜……4〜……』
「黙れぇッッ!!ッッ撃つぞぉ!!!」
ガチャンッ!!
tt『はぁッ…はぁッ!?!』
引き金の音がする。もう駄目だ…。
??『3〜……2〜…… 』
「黙れぇぇぇ゛えッッッッ!!!!」
グッ…
tt『ッッッ……』
??『………0』
ビチャッビチャッ…
tt『…ッぁ…』
盛大な発砲音がなった。それと同時に俺の頬に生暖かい液体がかかった。どろりとした人肌のものが。こめかみにのしかかった重みは消え、俺の目元を覆っていた男の手がするりと下へ落ちていく。
ドシャッッ……
男は倒れた。額に穴を開けながら。両目を開いて死んでいた。状況が追いつかず俺は自身の頬へ手をやると、ようやくどろりとした液体の正体を理解した。
tt『…ッぁ…ッッ…あぁ゛……』
??『…………tt……?』
死体への恐怖と解放された安心感から俺はその場で座り込んでしまった。座り込んでようやく男の身なりを目にした。革靴に黒いスーツをまとった男だった。
??『…なんで…?なんでttが…』
男は焦っているようだ。俺の名前を何度も口にしながら後ずさっていた。血が滴る地面から、俺はようやく男の顔を見上げた。
tt『…j………ッjp………? 』
jp『…ぁ……えっと……』
【神様助けてくれますか】
コメント
4件
まさかの復活!?すごい好きな物語なので内容が変わってまた見れるとは!😭次回も楽しみに待ってます!💞
え、こういうの好きすぎる(๑♡∀♡๑)
り、リメイク版ですか…!?ちょっとストーリーが違ってて続きが気になります…!