聞き慣れない馬が駆ける音や車輪が回る音が
聞きながら私は、とある屋敷に向かっていた
「何でこんな事に…!!」
これは会社帰りのある日の出来事
私は、戸上 翠(どがみ みどり)しがないOL 「はぁ、今日も会社疲れた、辛い、辞めたい〜 」
そんなことを毎日思うような人生送ってるけど、そんな私を支えてくれるのは彼!!
異世界令嬢と悪役貴族の恋のジル・アルベート
本作の主人公ステラの恋人になるイル・アルベートの弟、家督争いで負けてしまい家を出ていき、
兄の復讐を果たすために主人公達の前に現れるんだよね〜。
にしても、ホンッットタイプ過ぎる♡♡
赤髪で冷酷なんだけど仲間だけは信頼していて
優しいのがギャップなんだよな~
そんなことを考えながら帰っていると眩しい光とブレーキ音が頭を突き抜ける。その後大きな聞こえ激しい痛みが襲う。意識が朦朧とする中で自身が車に引かれた事を理解する。
(痛い痛い痛い死にたくない……あぁでもどうせ死ぬのなら一目でも、ジルに会えたらよかったのに、どうせ無、理、だけ、ど…)
チュンチュン、チュンチュン、、
(あれ?なんか眩しい)
眩しい光に耐え目を開けると西洋風の天井が見えた。
(えっ…私、死んだんじゃ、もしかして、私、
異世界転生しちゃった!?)
(えっ…嘘、嘘、本当に!?嬉し~い!!って
そんなこと考えてる場合じゃない、そもそもここが何処かわからないんじゃ、どうやって生きていけばいいの!?!?)
(そうだ!!鏡を見ればまず自分が誰か分かるんじゃ…)部屋においてあった鏡を見ると、
(う、嘘!!子供じゃない、見た所10代くら、)
その時突然、ドアがコンコンとノックされた。
「は、はい!」
「シエル、支度はできましたか?ってまだ出来てないじゃない、今日は大事な日だと言ったでしょう!」
「すみません、えっっと、一寸記憶が混乱して」
「はい?」
(やっっば、流石に可怪しかったよね…)
「やはり、昨日の怪我が良くなかったのでしょうか…大丈夫ですか??今日の予定はなしに……」
「い、いえいえ!一寸混乱しているだけですから、教えて頂ければ」
そして、冒頭に繋がるのだ。
「本当に、大丈夫ですか?」
「は、はい!問題ありません」
(よし、馬車に乗ってる最中に聞いたことを整理しよう。まず、私は貴族に仕える侍従一家の娘、シエル・イラコニ。13歳。そして、この怖そうな女性は私の母らしい。で、私は今から私が 仕える人に会いに行くらしい。)
(はぁ~、大丈夫かな、行って今日から仕える訳でしょ?ちゃんと出来なかったら……無礼罪で死刑!!なんて理不尽な事無いよねぇ、、)
「さっ着きましたよ。降りましょうか。」
「ハッハイ…」
母が屋敷の扉を叩く。
「イラコニ家の者ですが」
「はい、ただいま扉をお開けします。」
「ようこそ、アルバート家へ」
(えっ…嘘、アルベート家って言った!!!???)
「本日からシエルさんにはジル様の使用人になっていただきます。」
(えっ…えぇぇぇ!!)
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!