『…?』
目を開けると知らないところで仰向けになっていた
『ここ…どこ…?』
横を見ると絵名がいた
「あ、瑞希!」
『絵名…?』
「うん!そう!目を覚ましてくれてよかった…ッ…」
絵名は泣いていた
『なんで…泣いてるの?』
「なんでって瑞希が倒れたって聞いて心配したからよ!」
『へ?』
『たおれた…?』
「瑞希のお母さんから電話が来て瑞希が倒れたって聞いて…」
「それが心配で…ずっと居た」
『え?ずっと…?』
「そうよ!その…なんか悪い…?」
『ううん!ありがとう!』
「あ、それでね、瑞希」
『どうしたの?』
「瑞希は死にたいって思ってる?」
衝撃の一言だった
「え…その…え?」
あの日記読まれてたのかな?だとしてもいつ…
『瑞希』
「あ、ひゃいっ」
『私は真剣なの、だから答えて欲しい』
答えて…いいのかな…
でも答えたら…もしかしたら…
『…ッ』
「ちょっと瑞希!!?」
ボクは病室から走り去ってしまった
「痛…ッ」
屋上…屋上
あ、あそこだ!
「瑞希ー!!!」
『…ッ』
『はぁ……はぁ…』
「瑞希?!」
『絵名…今までありがとう』
ボクは今決めた
もういっその事今飛び降りて ✘んでしまおう
「あんたちょっと待ちなさいよ!」
『何?もうボクは✘ぬんだよ?』
「私も一緒に✘ぬ!」
『え…?』
「瑞希が✘ぬなら私も✘ぬ」
『え…ちょ…』
絵名はボクのいる落ちるギリギリのところに来た
そして、僕の手を握った
「瑞希」
『…』
「今までありがとう」
「救えなくて…ごめんね」
と言ってボクの手を握った
「せーので落ちるわよ」
『う、うん』
「せーのっ」
バタッ
あれ…?ボク生きてる…?
え、絵名?!
絵名は隣で頭から赤い液体を流していた
『絵名…絵名…!!』
『はっ』
「瑞希?」
『え、絵名?ほんとに絵名なの?』
「そうだけど、あんた大丈夫?」
『何が?』
「すんごくうなされてたけど」
『…』
「え?!なんで泣いてる訳?!」
「よしよし」
『…えへへ』
絵名の手は暖かかった
けど、さっきのは夢…??
こわいな…
とりあえず
『絵名…ありがとう』
「あたりまえよ」
26日目
もう少し生きるの頑張ろうって思えたよ
ー暁山瑞希が自✘するまであと282日ー
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