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⚠ほんとに長いです‼️お時間あるときに…
「まぢやばすぎ~~www」
少し狭い部屋いっぱいに、下劣な笑い声が響く。
ここは読書サークルで借りた部屋。
古いのか、照明が薄暗く、チカチカと点滅している。
がじゃんっ
「あ、ちょ、wwごめんだしwww」
🐰…拭いてください、……
「ぁの、?w小さすぎて聞こえねぇよ笑笑」
服越しに伝わる冷たさ。
じわじわぁ、と広がるそれを見て、僕は溜息をついた。
🐰(はぁーーーっ…)
もう帰りたい……
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20xx年、春。
ちらちらと視界に見える、綺麗な桃色をした桜が舞う。
🐰今日から大学生活…!
心の表面に緊張感がある。
けれど、その裏には密かに期待も寄せていた
気がする
「えっ?wwwやばwww」
「まぢそうなんよ!wwwwしぬwww」
抱えていた期待が弾けた。
まぁ、根暗陰キャな僕もわるい。
話しかけれない僕が悪い。
でも……サークルくらいは
こんな五月蝿い奴と一緒に居たくなかった
まじでどうしよ、
🐰…本ぐらい読ませろよ
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”読書サークル”という名前に心を惹かれて入ったはじめてのサークル。
でも、実際にはサボりたい陽キャしかいなくて……
趣味があう奴なんて、いないと思う
そこで、ある人が言葉を発した。
「ねぇ、先週のx日に集まろー?いいでしょ、笑」
見るからに派手すぎる色の服。
短すぎるひらひらのスカート。
見た目と比例する頭の悪さらしい。親の金で入ったここの大学。
要するにやつはちょっとしたお金持ちだ。
「ね、みんな予定ないでしょ?笑」
男の”それ”をそそるように足をチラつかせている。
こいつがサークルの元凶。
まぁ、別に集まんないから無視しよ……
「みんな集まんなかったら単位、落としちゃうかもね、笑」
🐰は……??
「みんなで行こうぜ?授業サボってw」
便乗してチャラい服を着た男も言った。
……そうか、金で解決するのか、
🐰はぁ…
どうやら行かなくてはいけないようだ。
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x日。
…ついに来てしまった……
🐰…まじ最悪、
いつもの服で行くのも嫌だから、
”お前らと関わる気は無い”と言う気持ちを込めて、
ダル着のパーカーで行った。
🐰ここか、
マップアプリを頼りにして付いた場所は、人気の少ない街角の、飲食店。
🐰これ、営業してんの?
人がいるかも怪しい雰囲気に、俺は扉を叩いた。
『えwwwwやばいってwwwww』
🐰……いるのかよ、
耳を澄ますと聞こえた、汚い笑い声に腹を立てた。
帰ろともしたが、″単位″という言葉が脳をよぎり、やめた。
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ついに始まってしまったサークル会。
大きい長方形の机を囲んで座った。
あいつらに目を向けたくないから、俺は周りを見渡した。
右はっと……
がしゃーんっ!
「やべーー!!wwww溢したったwwww」
「やばすぎるって!!おいガラスwwww」
……関わらないでおこう。
次は左……
右側から目を背けると、ある人物に目がいった。
見るからに暗い雰囲気を纏っている、パーカーの男性、?
🐰すみません、…名前は?
気がついたら彼に声を掛けていた。
🐶…ぁ、はい?
同じサークルなのに初めて見たような彼は、顔を上げた。
🐰っ……?!
見るからに調っている顔、
綺麗な鼻筋。
どこかから犬を連想させるふんわりとした雰囲気の人だった。
🐶あのっ……えっと、?
🐰…あぁ、ごめんなさい、俺リノって言います
🐶ぁ…僕スンミンです。
スンミンか…聞いたことある…
🐰なんでこのサークルにはいったの?
🐶ぅーんと…静かなところが良かったので…
あぁ、俺と一緒だな。
🐰わぁ、一緒だね笑
まぁ…今はこんなに五月蝿いけど…
🐶あはは…そうですよね
初めて話しかけられたのか、おどおどしていたスンミンは、苦笑を浮かべた。
一通りの会話を終えた俺は、気付いた。
あれ…なんでこいつと喋っているんだ…?
🐶あの…リノさん、
🐰あぁ、ごめん。どうした?
🐶えっと…なんで僕n…
「王様ゲームスタートおおぉ!www」
なにか言おうとしたスンミンを気にしながらも、また馬鹿みたいな声を上げるやつにまた腹を立てた。
🐰はぁ…
🐶また、ですね笑
と思っていたが、スンミンのふわふわな笑顔でそんな気持ちが消し飛ばされた。
🐶楽しみましょ、ね?
🐰…ぉう、
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「はい1と2がハグーwww」
「え~、wきもすぎぃwww」
ぎゃーぎゃーと言う奴を横目に、俺はスンミンに話しかけた。
🐰ほんとにうるさいな笑
🐶まぁ…仕方ないですよ、僕も単位落としたくなかったので
🐰…一緒だな
まさかのスンミナも一緒の目的で来たという事実に安心しながら、さっきの事を思いだした。
🐰あ…さっき言いかけた事ってなんだ?
🐶えっ…!?/いやぁ…べつに…
…もしかして俺のことが……
と煩悩な考えを抱きながら言葉を発した。
🐰はは…笑そうか…恥ずかしかったらいいぞ
🐶恥ずかしっ…?!//くなぃ…//…です…
顔を真っ赤にしたスンミナを置いて席を立った。
🐰じゃ…飲み物汲むn…
「じゃぁ…2と7が嘘コク!!」
🐰…るさ、
大きすぎる声に耳が痛くなりそうも、
割り箸を確認した。
あーぁ、当たった奴かわいs……
🐰…?! 2番だ……
🐶…嘘、?! 僕7番……
下に座っているスンミナと目を合わせる。
「あー、そこの2人?w2が7にコクってね」
たぶん開催したであろう女の手招きに近づいて、スンミナと並んだ。
🐰(…みんな見てるんだ、)
スンミンのことがどう思っているのか分かんない気持ちに、じれったさを感じながらも発した。
🐰好きです、付き合ってください。
スンミナと目をぱっちりと合わせて、手をぎゅっと繋いで言った。
🐶…ぁっ、//ぇっ、ぅそ/
が、顔を逸らしながらぶつぶつと何か言っている…
🐰(まぁ、しょうがないよな)
出会って1時間も経っていない。
同じ大学じゃなかったらただの不審者の俺と話してくれたスンミナが珍しい…
……と、嘘コクもどきに本気になる俺にスンミナは言った。
🐰まぁ…べつに振られても……
🐶…いいよ、付き合って…?
顔を艶っぽい赤色に染めたスンミンが言う。
その瞬間、周りからガヤが聞こえる。
「うわ、あのイケメン誰……?!」
「え…新しい扉開けそう()」
嘘コクでも、振られる覚悟でいた俺は目を見開いて、スンミナに言った。
🐰…本当か?!…ありがとうな笑
「じゃ、戻ってー…速くして!」
急かされた俺達は、さっきの椅子に座った。
🐰…(あー、幸せだわ)
″スンミナに告白した″
この事だけで頭が一杯になるのに、
顔を赤く染めた口から発した言葉にも胸が一杯になる。
全身が余韻に浸っているとき、隣にいるスンミナが言った。
🐶…手、離して…//
🐰ぇ、あぁごめんな?!
強く握りすぎたか…気をつけよ
その瞬間、スンミナが真正面に立ち、
俺のダル着に抱きついてこう言った。
🐶…僕っ、リノさんがほんとうに好きなんだ!!
息が吹きかかるくらいの距離でそう言われた
🐰…俺もだよ。 大好き。
🐶…?!//
予想外よ反応に腰が引いてしまったスンミナ。俺はその細い腰をぐっと引き寄せた。
🐰…ほら、 ちゅー でしょ?
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ちょっと重すぎるのでnext