※学生軸
※色々注意
.
H side
「ねえ、…、俺の事、好き?」
「……え?」
16歳。夏。
いつも通り屋上で昼食を取っていたら、幼馴染のmtkから変な質問が飛んできた。
そりゃあ何年も一緒にいるんだから、嫌いだと言う要素はない。
「うん。好きだよ」
「……っ、本当?」
ただでさえ大きくて丸い目を更に丸くして、俺に何度も確認してくる
「本当に本当…?、僕、……嬉しい。」
「?本当だけど…。逆に好きじゃないわけなくない?笑」
「……ずっと片思いだと思ってた…」
「片思いって笑、変な言い方するね」
まるで告白が成功したかのような言い草をする。
昔っから変な友人だったし、別に気にしないけど。
「……、これからよろしくね」
「んー。これからもよろしくね」
.
M side
wkiに告白した。
告白と言うのは曖昧だが、まあ両思いなことは変わらないのだから、そういうことにしよう。
ずっとずっと前から好きで、それでもこの気持ちを隠して生きようと思っていた。
でも、高校生になって彼女とか作り出すヤツが増えて、取られたらまずいと思った。
「うん。好きだよ」
夢のようだった。
wkiも、俺の事が好き。
「……、これからよろしくね」
「んー。これからもよろしくね」
一生かけて幸せにするからね。
.
H side
最近、mtkがヘン。
俺が女と話してたらなんか睨んでくるし、何話したのかとか聞いてくるし。
付き合っていてもおかしくない程束縛される。カンベンしてくれ。
「……ね、mtkさあ、最近おかしいよ。どしたの?」
「……は?おかしいのはwkiじゃん。女と話し過ぎだと思うんだけど、…」
意味がわからない。俺、今なんで詰められてんだろ。
「俺ら、ただの友達じゃん。なんでそんな干渉してくんの、?」
「mtk、最近鬱陶しいよ。…、」
「……は?」
.
M side
「俺ら、ただの友達じゃん。なんでそんな干渉してくんの、?」
wkiがそんなことを言ってきた。
何を言っているんだろう。俺ら、両思いじゃん。付き合ってるはずなのに、ただの友達って、
「mtk、最近鬱陶しいよ。…、」
「……は?」
鬱陶しい?何、何それ、今、
言葉が入ってこなくて、わかる筈なのに、わかんなくて。頭の中でグルグルしてる。
…そういえば、付き合ってるって言われたっけ?
最初っから、俺の一方的な、……
「…意味わかんない。」
そんなの、嫌だ。
wkiは、俺の事が好きだよ。好きじゃないといけないでしょ?俺の事好きじゃないなんて有り得ないよね。そうだよね?
「意味わかんないのはmtkだろ、最近ずっとなんなんだよ…!我慢してたけどさ…、もう俺、ッ」
なんか言ってるwkiの口に、無理矢理自身の口を押し付けた。
「ッ″…!?」
ドンッ、
肩を思いっきり押された。痛い。
「……ッ、気持ち悪い…!!」
「……はッ、笑」
「…っ?何、笑ってんの……おかしいよ…お前ッ…!」
おかしいのはwkiだよ。お前が、俺の事好きじゃないわけ…、ないのに。
自分が出せる最大限の力で、wkiの頬を掴んだ。
「…ッ!い、痛い、ッ…!mtkっ、…!!」
wkiの目にじわじわ涙が溜まる。
嗚呼、可哀い。俺の事、好きで好きで堪らないんだよね??
舌を無理矢理ねじ込んで、wkiの口内を無茶苦茶に荒らす。
「ッ″…!ん、んッ…、ひ″ッ…、ッ…!」
噛みちぎられるか心配だったけど、段々力が抜けて俺にされるがまま。
「……ぷは、」
死なれたら困る。wkiが白目を剥いたから口を離してやった。
「げほッ…″!ぅッ…、うぅ″ッ、″……ッ、」
腰を抜かして、ずっと泣いてる。
「……ねえ。wkiは、俺の事好きだよね?」
「ッ″…、ひっ、…ッ…」
「……」
泣きすぎてイラついてきたから、頬を掴んで無理矢理こっちを向かせた。
「泣いてちゃわかんないでしょ。好きなの?ねえ。」
「……ご、ごめんなさッ…、好き…好きだから、…ッ、……ゆるして、…、」
wkiが俺を見る目は、恐怖で埋め尽くされていて。可哀想だけど、wkiが悪いから。
「……んふふ、笑そうだよね、さっきのは冗談でしょ?付き合ってんだもんね、俺ら?」
「……ッ、ぅ……ん…、」
「あははッ!笑、冗談キツいよwki〜笑」
「一生離さないからね、…、大好き。」
.
コメント
4件
束縛系だー めっっっちゃ好きです!