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私もスパルタch見てます! 面白いですよね〜
こんにちは、みじんこです。
なんでしょうか、最近エネルさんが可愛く思えてきました。
きっとスパルタチャンネルさんのアモアスのせいでしょう。
わたくしはきる兄が好きです。
おもしろすぎる。
それでは今回は兄ルを書いていきたいと思います。
切ない系で攻めます。
設定としては、
・海賊設定はそのまま
・エース(→)←ルフィ(←)サボ
・サボより先にエースが旅立つというif設定
という感じです。
私実はどちらかとサボルのほうが好きなんですけど、たまにはいいかと思いまして。
心苦しいですが、サボ君に悲しい思いをさせちゃいます。
サボ推しの皆様すみません。
腐が苦手な方や、地雷の方は見るのをお控えください。
それでも大丈夫という方のみお進みください。
これは俺がガキの頃の、大切な思い出
エースが行っちまう。
いつか来るってわかってたけど、いざとなるとこんなに悲しいもんなんだな。
ずっと一緒にいると思っていたけど、やっぱりそれは無理なんだ。
泣かねぇって決めてたけど、勝手に涙が出てきちまう。
エース、エース、エース。
なんでこんなに胸が苦しいんだ?
なんでこんなにぎゅってなるんだ?
「ふっ…ぅう…えーすぅ…」
「…ルフィ?」
「…!どうしたんだ?!そんなに泣いて!」
「あ…さぼぉ…!」
ばれねえように隠れていたつもりだったが、サボに見つかっちまった。
泣いてるところ、見られちまった。
でも俺はそれどころじゃなかった。
「さ、ぼぉ…たすけてくれ…っ」
「ど、どうしたルフィ?!何かあったのか?!」
心配しながら駆け寄ってくるサボに思わず抱き着く。
そんな俺の様子に戸惑いながらも抱きしめ返してくれる、優しいサボ。
もしかしたら、サボなら何かわかるかもしれねぇ…
「な、んか…心臓がおかしいんだ…。痛ぇんだ…。」
「し、心臓が?…何かの病気か…?」
「わかんねぇ…」
「けど、エースのことを考えると、どんどん痛くなるんだ…っ」
「…エースの、ことを…?」
「…それはどんなふうに痛いんだ?」
「なんか、きゅっ、ってつかまれてるみてぇ…」
「…」
サボがなんだか怖い顔で考える。
サボもわかんないのか?
じゃあこれはどうすることもできねぇのか?
そう不安に思っていると、サボが質問をしてきた。
「…じゃあルフィ、今以外にそんな風にきゅっ、ってなったことあるか?」
「…?今以外?」
「ああ。どんな時になったとか、どんなことをしたらなったとか」
「どんなこと…。あ」
「エースと一緒に遊んだり、釣りしたり、一緒にいるときになった気がする…」
「…そうか…」
そう言ってまたサボが黙り込む。
やっぱりなんかの病気なのか?
俺、死んじまうのか?
「なぁ、サボ…、俺はどうしたらいいんだ…?」
「俺はもう…死んじまうのか…?」
「…いいかルフィ、今から言うことをよく聞けよ。」
「お前はな…エースのことが好きなんだ。」
「?俺は前からエースのこともサボのことも大好きだぞ…?」
「それは兄弟として、だろ?」
「俺が言ってるのはそうじゃない、恋愛的な意味だ」
俺がエースを好き…?
「お前はエースと居る時に胸が痛くなったんだろ?」
「うん」
「それは好きなやつと居るとなるもんなんだ。」
「じゃ、じゃあ俺は…」
「ああ。何の病気でもねぇ。」
「きっとエースと離れるのが嫌で一気にきちまったんだろう」
そうだったのか。
俺は、エースのことが、
好きなんだ。
「…っ」
そう思うと、なんでかまた涙が出てきた。
「?!ル、ルフィ?どうしたんだ、急に?!」
「だって…エースのことが好きってわかっても…、エースは行っちまうじゃねぇか…」
「ずっと痛いまんまじゃねぇか…!」
「ルフィ…」
そうだ。
俺が好きだって気づいても何も変わんねぇ。
エースは行っちまうんだ。
「サボっ…、おれっ、エースとわかれたくねぇ…」
「ずっと一緒にいてぇ…!」
「…そうだな…」
あぁ、なんでこんな時に気づいちまうんだ。
もっと早く気づけたら…
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「じゃあな、ルフィ、サボ」
「またどっかで会おうな。」
ついにエースと別れる日が来ちまった。
「エースこそ、簡単に死ぬなよ?」
「はっ。誰に言ってんだ。」
サボとエースが話す。
俺も何か言わねぇと…!
そう分かってはいても、なかなか声が出ない。
「おいおい、ルフィはなんも言ってくれねぇのか?」
そうやって笑いかけるエース。
その笑顔があまりにもいつも通りで、
俺はなんだか泣きそうになった。
でも、俺は決めたんだ。
最後の日はちゃんと笑顔でいると。
「…エースっ…!!」
「ぅお、びっくりした。なんだ急に。」
「俺、俺…」
「俺!エースのことが好きだ!大好きだ!」
「!」
「ルフィ…」
エースとサボが驚いた顔でこっちを見てくる。
ちょっと恥ずかしいけど、ちゃんと言う!
後悔がないように!
「だから…だから…」
「俺もいつか、海に出る!」
「そしてエースより強くなってやる!」
「エースより強くなって、いろんな奴らぶっ飛ばして」
「海賊王になってやる!!」
「それまで…」
「それまで絶対に死ぬなよっ!」
「…あぁ、分かった。」
「じゃあずっと待っとくな。」
ぽんっ。
エースは笑いながら俺の頭に手を置き、そして、旅立っていった。
「…頑張ったな。ルフィ。」
「…っ。サ、ボ…っ!」
またな、エース。
大好きだぞ。
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エースが旅立つ少し前の夜。
「俺、ルフィが好きなんだ。」
そう、エースが明かしてきた。
「えっ。」
「驚いたか?俺もびっくりだよ。」
「なんであんな奴を好きになっちまったんだか。」
そう言ってすやすやと眠るルフィを見つめる。
何も知らないルフィは肉ぅ、という寝言を漏らしながら寝返りを打つ。
「ははっ。なんだよ肉って。」
そう言いながら見つめる瞳には、優しい愛情がこもっていた。
「…いつからなんだ?」
「んーいつからって言われると難しいなぁ…」
「気づいたら好きだったって感じだからなぁ…」
そうなのか。
まさか、エースもだったなんて。
俺もルフィのことが好きだ。
元気なところ、おっちょこちょいなところ、世話が焼けるところ。
とにかく、ルフィの全部が好きだ。
もちろんエースのことも好きだ。
だからといって、ルフィを譲るつもりはない。
「それでよ、俺もうすぐここを出ていくだろ?」
「…そうだな…」
「だからルフィのことはサボに任せようと思ってな。」
「え?」
「ん?だってサボもルフィのこと好きだろ?」
…まさかばれてたとは…
「…なんでわかったんだ?」
「なんとなくだよ。」
「お前昔っからルフィにべったりだったしなぁ。」
そんなに分かりやすかったのか。
恥ずかしくて顔が赤くなる。
「だから、ルフィは頼んだ。」
「頼んだって、別に一生会えねぇわけじゃねえんだから…」
「そんなの分かんねぇだろ?」
「もしかしたら旅の途中で死んじまうかもしれねぇ」
「…そんなこと言うなよ…」
「すまんすまん。」
「けど、もしそういうことになったときに心配事は残したくねぇんだ。」
「アイツはすぐにけがするからなぁ。」
「…俺に過保護ってよく言うけど、エースも大概だよなぁ。」
「仕方ねぇだろ?出来の悪い弟を持つと、兄貴は心配なんだ。」
そう言って、エースが笑う。
「ふっ…。そうだな。」
そしてどちらともなく黙り込む。
この時間を堪能するかのように。
「サボ。」
「頼んだぞ。」
「あぁ。」
おまえの分まで俺が。
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「愛してくれて…ありがとう…!」
「エースっ!…エースぅっ…!」
「うあああああああああああ!!!!」
死ぬなって言ったじゃねぇか、エース。
ずっと待ってるって。
「言ったじゃねぇかぁ…っ!!」
「「「俺の気持ちは、届かない」」」
どうでしたでしょうか。
これを書くためにワンピ見返したんですが、
エースぅ…っ😭
彼は本当に最高の男だと思います。
もちろんオヤジも。
なんか自分も書いてるうちに涙が出そうになりました。
なぜでしょうか。
今日はうるさくしゃべるのはここでにします。
ASLに幸あれ。