『…えっ…』
「アズリエル、おはよう」
笑顔は強ばっていないだろうか。
双眸は、潤んでいないだろうか。
…声は、震えていないだろうか。
『ボク、魂をみんなに返したはずなのに…どうして…』
「アズ、キミは“キミ”で、生きてくれ 」
『…“フリスク”…?
ボクの中に、キミの魂の気配が…』
「…さてそれは誰だろう。…ちなみに俺は、特殊体質なだけの通りすがりのただのお節介焼きだよ。
自分の魂を割って欠片を分け与えることが出来るだけのさ」
目が熱い。
意識しなければ呼吸が浅くなる。
「キミの笑顔を見たいだけの、ただのお節介焼きだよ」
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