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⚠︎史実あり
午後の陽が、赤い絨毯に長い影を落とす。
大英帝国は、机に広げた報告書を静かに読み上げていた。
🇬🇧👑「……第十三植民地が、税制に異を唱えた?」
植民地たちは怯えたようにうなずく。
その瞬間、大英帝国は微かに笑った。
🇬🇧👑「たかが反乱だ。子が親に逆らうようなもの……すぐに鎮めてやる」
その言葉にはまだ、確固たる自信があった。
七つの海を支配してきた大英帝国にとって、植民地の反抗など痒くもない。
大映帝国は、戦争すら「しつけ」の延長としか見ていなかった。
——だが。
報告は、日ごとに悪化していく。
蜂起した兵は増え、港は炎上。
そして何よりも、大英の眉をわずかに動かした名が、そこにあった。
🇫🇷👑『我が国フランスは、自由を求める者の声に耳を貸す』
その宣言と共に、フランス帝国が第十三植民地を支援した。
🇬🇧👑「……フランス、貴様……!」
紅茶のカップが机に叩きつけられ、カシャンと音を立てて割れた。
それは、大英帝国の「気品」に初めて走った亀裂だった。
🇫🇷👑「あれ、怒っちゃったのかなブリテン。私はただ、少し“自由”という言葉を試してみたくなっただけだよ」
🇬🇧👑「私の、子供たちで試すな。貴様の遊びに、私の領土を巻き込むな!」
怒気をはらんだ声に、フランスはくすりと笑う。
🇫🇷👑「怒鳴るなんてらしくないね。ああ、でも……そういう顔、初めて見る」
その挑発に、大英帝国は返す言葉を失った。
彼の誇りは、確実に崩れはじめていた。
——そして、戦場が燃え上がる。
銃声が響き、旗が裂け、兵が倒れる。
第十三植民地は大英帝国の手を離れ、勝利の報せはフランスへと渡った。
その日、王冠の輝きがほんの少し、翳った。
久々の投稿です。……すいません
ではまた!