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「なんでわかったの?」
私はびっくりして思わず雫に問いかけた。
「芽衣との会話が耳に入って。あきらかに動揺してたから。」
「うぅ…。そんなにわかりやすかった?」
「うん。一目瞭然。すごいわかりやすかったよ。」
うぅ…。私、嘘つくの下手なのかも…。
まぁ、前人狼ゲームやったら一発でバレたからなぁ…。
「絶対に他の人に言わないでね?」
「じゃあ、俺の彼女のフリしてよ。」
…はぁぁぁぁ!?
「なななな、何言ってるの!?アイドルは恋愛禁止なんだよ?絶対ムリ!」
「彼女のフリもだめなの?」
「しててもいつかバレて炎上しちゃう!だからだーめ!」
てか、なんで彼女のフリしないとだめなの?
しかもよりによって相手が私。ファンに見られたら…炎上案件!
「いやいや、黒髪だしバレる確率は少ないだろ。」
「でも顔でわかっちゃうよ!」
「じゃあバラして良い?」
「だーめ!てかなんで彼女のフリしなきゃだめなの?」
そこが重要!これで答えは変わるけど…。
「お前、しずく💧って言う配信者知らないか?」
「あー!あの有名な?てか配信者となんの関係が…。」
「それ、実は俺。それで最近ストーカーされてて、しかもそれ女なんだよ。だから彼女がいますよ〜って感じにしたらストーカーされなくなるかなって。」
なるほど…。確かに顔もイケメンというかかっこいいし、ストーカーはされるか…。
「期限ってある?彼女のフリの。」
「相手があきらめてくれるまで。まあお前ならアイドルの琴乃と同じ顔でかわいいんだから案外すぐあきらめると思うけど。」
!かわいいって…。まぁ期限があるなら気をつければいけるか?活動はバレるの厄介だから…。
「期限があるならいいけど…。バレそうになったらカバーしてね。」
「約束はできないけどカバーはするよ。じゃあ放課後アリバイづくりにどこか行こうよ。」
うーん…。予定はあいてるけど、どこ行くのかな?
「いいよ、ファミレスでいい?」
「いいよ。」
放課後ー
「じゃあ、5時にファミレス集合で。」
「わかった。」
家に帰り準備をしてファミレスに向かった。
雫が手を振っているのが見えた。
「かわいいじゃん。やっぱ琴音選んで正解だったね。」
「恥ずかしくなるからかわいい禁止!」
《2話終了》