ドズル社短編集

何を言われても、

素直に返す事が僕には出来ない。

皆が僕を褒める。

凄いねって。かっこいいって。

…それだけ。

薄っぺらい褒め言葉が

いかに人を傷つけるのか。

そんなこと、他人には

知りえない事なんだろうな。

淡々とした口調で話す僕

可愛くて愛されている君

何が違うって、好感度だよ。

何でも出来る＝人気

じゃ、ないからさ。

今日も自分に嘘をついて

努力を続ける。

並々ならぬ努力は、

次第に心を壊していった。

天才、天才ってさ。

能天気だな

まるで、元々あった能力って

言ってるみたい、

前みたいに褒めてよ。

これが当たり前じゃ、ないから

気を、引きたいな。

そうだ！

速報です。

自宅で自殺している男性の

遺体が発見されました。

首を閉めていた縄は、

なぜか故意に緩められていて、

直ぐに助けられる状態でした。

男性の遺体のすぐ傍に

スマホが置いてあり、

助けを求めるメールが2人に

送られていたようです。

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ごめんな、僕たち、君の事

そんな好きじゃない。