テラーノベル
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【第二話 日常】
一生懸命走ったが学校に着いたのは8:45
もう既にHRは終わっているだろう。
赤︰はぁッ…はあっ…ゲホッ…
ちょっと走ったくらいで息切れしてしまう
自分の身体を恨みたくなる。
緑︰赤くん大丈夫?
緑︰喘息持ってるから苦しいやろ?
緑︰呼吸が苦しそうや…。吸引器使う…?
彼は心配そうに俺の顔を覗いてくれた。
心配させてしまって申し訳ない。
赤︰うん…ケホッ、大丈夫…。ありがとう
緑︰そか…。ほなよかった!
赤︰……
赤︰俺が喘息持ってるってなんでわかったの?
緑︰え……あっ。 そ、その……。
緑︰昔の友達で喘息持ってる奴がおって、
緑︰だから、何となくそうなのかなって……。
赤︰そう、なんだ…。
緑︰……そ、それより!
緑︰急ごう!授業始まってまうで!
赤︰あ、そうだね。じゃあね。
緑︰ほな、またな〜。
そう言って緑くんは笑いながら手を振っていた。
また、か…。
また、会えるのかな。
そんなことを考えながら急いで教室へと向かった
赤︰すみません、遅れました〜。
先生︰赤、遅刻だぞ。次からは気をつけなさい。
赤︰はい…。すみません。
黄︰赤おはよう!
水︰赤くんが遅刻なんて珍しいね〜
赤︰黄くんと水ちゃんおはよ〜。
赤︰途中で体調悪くなって、遅れちゃった。
赤︰笑
空気を重くさせないように、
と空元気で笑ってみせたが逆効果だったようだ。
桃︰笑い事じゃねぇだろ
桃︰今は体調平気か?
赤︰桃くん、おはよ。
赤︰今は平気だよ。心配してくれてありがとね。
桃︰……おう。
赤︰…?
一瞬桃くんが怒っているように見えた。
キーンコーンカーンコーン
先生︰じゃあこれで授業は終わり。
先生︰号令
起立、礼、ありがとうございましたー。
水︰やっと授業終わったぁ…。もうクタクタ〜…
黄︰もう、水ちゃん。今日は生徒会の仕事ですよ!
水︰あ、そうじゃん。うへぇ〜だるぅ〜。
黄くんと水ちゃんは生徒会をやっている。
一見不真面目に見える水ちゃんだが
“誰かの役に立ちたい”と頑張れる
根は強くて優しい青年だ。
水︰やりたくなぁい〜 。
黄︰そんなこと言わないでください!
赤︰あはは…まぁまぁ。
赤︰疲れてるんだよ青ちゃんも。
桃︰青の怠け癖はいつもだけどな笑
青︰何を〜〜!
三人︰笑笑笑笑
青ちゃんがふざけ桃くんや黄くんがつっこみ笑う
それが日常だった。
俺なんか、ここにいさせてもらってる存在。
いらない存在だ。
桃くんと黄くん、水ちゃんは幼馴染だ。
俺が通ってる学校は中高一貫で、
中学に入ったばかりの頃も3人は一緒に居た。
俺はというと特別親しい友達もいなかったし、
人と過ごすのは苦手だったから、一人でいた。
クラスでも少し浮いた存在だった。
そんな時に彼らは優しく俺に何度も話しかけ、
輪に入れてくれた。
最初のうちは上手く話せなかったが、
段々と話せるようになった。
それでも俺は三人に対して心の壁を作ってしまう
ここまで親切にしてくれた人達に、
俺はなんて最低なのだろうか。
ごめんなさい。
でももう失うのが怖いから、
心を近ずけて、取り残されるのは怖いから、
守れないのは嫌だから。
俺は今日も、壁をつくる。
水ちゃんと黄くんが生徒会に行き、桃くんが部活
に行くのを見届けて俺も教室を後にした。
♡50〜
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