一日に最低一作でやらせてください
そんな作品ポンポンと出てくるわけねぇだろ()
「あんたなんか産まなきゃよかった!」
「なんでお前みたいな出来損ないが生きてるんや!」
「なんで生きてんの?」
「お前なんか死んでしまえばええのに。」
「私達にお前は____いらへん。」
俺はいらない子。
ずっと__が居ないときだけに言われてきた言葉
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・。
何を信じればいいのか分かんなくなっちゃった
俺は死んだ方がいいの・・・?
嗚呼、もうなにもわかんないや。
「痛い!」
「だまれっ、◯◯◯の分もお前が受けるんだろ?」
「だったら静かに殴られろ!」
「喋るな!抵抗をするな!俺たちの言うことが聞けないならお前じゃなく◯◯◯に手を出す。」
「それが嫌ならゆうことを聞くんだな、いいな?」
そう言われながら今日も殴られ続ける。
俺の可愛い___に、生きる意味でもある___に被害が及ばないように、俺が我慢するしか無いんだ
俺はもう二度と大人を信じない。
俺らはいつになったら開放されるんだ・・・?
嗚呼、どうしたらいいんだろう。
水「ねぇ、初兎ちゃん。あそこ人倒れてない?」
いむくんが指差す方を見ると、そこには桃髪の男の子と、青髪の男の子が仲良く抱き合って路地の端っこで寝ていた。桃髪の男の子の首に何かがかけられていた。札のような紙には『要らなくなったので拾ってください』と書いてあった。僕はその文字に怒りが湧いてきた。
「・・・要らなくなったから拾ってってなに?」
水「初兎ちゃん?」
「この子らはまだ子供やで!?愛されるべき存在なんやで!?」
「なのにこの扱いは何や?要らなくなった?ふさけんなや!」
水「初兎ちゃん、落ち着いて。怒るのもわかる。」
「だけどさ、この子達が起きちゃう。青髪のこは怪我してるし一旦家に連れて帰ろ?」
いむくんの落ち着いた声で僕は正気に戻った
いむくんの言う通り青髪の男の子の腕や足にはアザや傷が沢山あった
僕はコクンと頷き、僕は桃髪の子をいむくんは青髪の子を抱きかかえて家に帰った
「ただいま〜」
水「アニキいる〜?」
僕たちは家に帰ってこの子達を起こさない程度の大きさの声でアニキを呼んだ
「いるで〜!」と返事が聞こえた。リビングに行くとアニキとりうちゃんがソファでくつろいでいた。
二人は僕たちが抱えている子どもたちのことを見るなり「どうしたのか」と聞いてくるがまずさきに青髪のこの手当を優先することにした
黒「なんやこれ・・・」
赤「誰がこんな事・・・」
青髪の子は腕や足だけでなく、体全身に傷が出来ていた
確認のため桃髪の子の服を捲ると、腕や足は綺麗なものの、体には青髪の子より沢山の傷跡ができていた
俺たちは急いで2−2に分かれて手当をする。
時々男の子達から「う”っ」とか「う”ぅ”っ」という苦しそうな声が聞こえた
その声を聞く度に俺らはごめんなと謝る
手当が終わって男の子たちを自分たちのベットに寝かせた
きっと知らないとこで怖いだろうし、と思って二人一緒に寝かせてあげた。
水「大丈夫かな?」
黒「二人が起きたら病院に連れてくか。」
「でも、今は夜やし明日になるな。」
赤「りうら達どこで寝る?」
「ここでええんちゃう?どっちか起きて降りてきたらびっくりするやろうけど、おらんほうが怖いやろ。」
水「じゃあ僕ソファで寝る!」
赤「あ!ずるい!りうらもソファで寝る!」
「ふたりとも静かにしてな〜」
黒「掛け布団持ってくるな。」
「悠くんありがと〜!」
僕たちは子どもたちのことを心配しながらも眠りについた。
朝起きると知らない部屋に居た
誰かが連れてきたんだろうか。俺はすぐそばに居たないこの頭を優しく撫でる
するとゆっくりと目を開け、「ま、ろ・・・?」と可愛い声で名を呼ぶ。
俺はないこと一緒に寝室からでて階段を降り、リビングだと思う部屋のドアをゆっくりと開ける。
俺はソロっと中に入って様子をうかがう。
どうやらここの家主は寝ているようだ。
「ないこ、大丈夫、こっちおいで。」
「コクッ」
ないこは結構前から話すことが出来なかった。
さっきは俺だけしか居なかったからまぁまぁ話せるけど、こう人がいると話がカタコトになってしまう。
これは全部アイツラのせいだ
いや、守れなかった俺のせいでもある
お腹が空いてキッチンに行った
冷蔵庫を開けるとラップをしている皿の上に紙がおいてあった
俺はそれをとり、書いてある文字を読んだ
『おはよう。多分俺等は寝とるから、これチンして食べてな?
毒とかは絶対にもっとらんから安心して食べてな。
やりかたが分からんかったら近くにいる人叩き起こしてええで。
起きたら知らんとこで困惑すると思うけど、ご飯は食べてくれると嬉しいな。』
桃「た、べて、ぃいの・・・?」
「いいみたいやな、チンするからちょっと待ってようか。」
桃「う、ん・・・!」
「ん、えらいな。」
そう言ってないこの頭を優しく撫でた
ないこは撫で終わったあと、「あっちで待ってる」と言ってリビングに戻っていった
俺はレンジの扉を開けてご飯が乗った皿をトレー?みたいなやつに乗せて、扉を閉める
あたためって書いてあるボタンを押した
俺はないこの元に戻る
「あれ、ないこ?」
リビングを見渡すもないこの姿が見当たらない
俺は焦ってないこの名前を連呼する。これだからないこをそばに置いていたのに・・・!
でも、すぐに「まろ、こっち」と聞こえて、聞こえた方に行くとないこが水髪の男の抱きつかれていた
桃「腕、、引っ張られて、びっくり、したけど、全然、だい、じょうぶ、だから。」
俺はそういうないこを見てほっとした
ないこはあの時から人に心を開くのが難しかった
俺等を助けてくれようとした人たちも心を開かなかったし、俺は信じてすら居ないからすぐに同じ札を下げられ、捨てられた
俺等を救おうとした人全員俺らの体目的で助けてきて、俺はうんざりしていた
俺らの体目的のやつはすぐにやろうとしてくるし、俺らの体を性的な目で一定時間見続けてくる
今回の人たちは優しそうだけど、俺は大人が信用できない
こいつらもどうせ俺らの体目的なんだろうと思ってしまう
そう思っているとチンとレンジの方から音がなる
俺はないこにくっついている水髪のひとの腕をどけてないこと一緒にキッチンへ向かった
「はし、どこやろか。」
桃「わか、んない」
俺等が戸惑っていると俺の頭に大きい大人の手が置かれた
「お箸はここやで、」
後ろに振り向くとそこに居たのは優しそうな雰囲気を出している黒髪の男の人だった
「あ、ありがとうございます・・・」
とりあえずお礼を言った
男の人は「それ熱いやろ、俺が持ってくで、」と言ってお皿を持ってくれた
俺はその人にいろんなことを聞いてみることにした
「あの、」
黒「ん?」
「傷、手当したのってあなたですか?」
黒「あぁ、痛そうやったから俺と、そこにいる3人としたで。他にも痛いとこあったら言ってな」
「あ、はい。ありがとうございます」
「あ、もう一ついいですか?」
黒「ええよ」
「なんで僕たちを拾ってくれたんですか?」
黒「あ〜、拾ったのは俺じゃないねんけど、俺でも拾うかな」
「なんで?」
黒「まだ子供なのにこんな格好であんな傷だらけでおったら誰でも拾うやろ。」
「そう、ですか・・・」
俺は自分の腕を見る
自分の腕には根性焼きの跡や、アザ、切り後があったところが白い包帯で包まれている
俺はないこの方を見る
ないこの腕や足に目立つような傷跡は見えない
よかった。ないこに手は出されていないんだな
そう安心したのも束の間、ないこの服から俺と同じ白い包帯がちらりと見えた
俺は目を見開きないこの方を掴む
強く掴んでしまったからかないこの顔が少し歪む
桃「??」
ないこは何がなにか分からない顔をして俺を見つめている
黒髪の人も俺が何をしているのか分からず、すぐ俺とないこを離せるように皿を机において俺たちの近くに移動する
俺はないこの服を捲る
ないこは少し驚いたものの、すぐに申し訳無さそうな、悲しそうな顔をする
ないこの体には俺よりも沢山の絆創膏や包帯があった
「ないこ、これ、なに・・・?」
桃「・・・・・・」
「いつ、いつやられた?」
桃「・・・・・・」
「俺が居ないとき?」
桃「・・・コクンッ」
「っ!」
「ごめんな、痛かったやろ」
ないこは首を横に振って否定する。
桃「ま、まろの、せいじゃない・・・から、あ、あやまらないで、」
「・・・ごめん」
ないこは困ったように笑って俺の頭を優しく撫でた
頭に伝わる温かい手。俺と同じ年でも俺より幼く見えるその姿に俺は胸が苦しくなった
そうしていると起きてしまったのか俺の頭に白髪の人の手が置かれる
白「大丈夫?」
「は、い」
「ないこ、急にごめんな」
桃「フルフル」
「ありがと、」
桃「コクッ」
白「・・・?」
黒「ほら、お腹すいたやろ。食べようや。」
「はい。」
白「悠くん、僕のは〜?」
黒「はいはい、今から作るから他二人起こしてきて」
白「りょ〜か〜い!」
「痛っ!」
水「えっ、ごめんね!」
赤「ほとけっち荒い」
水「えぇ!?丁寧にしてるつもりなんだけどな・・・」
「へた・・・」
水「えぇ!」
赤「ほとけっち雑〜」
水「嘘ぉ!?」
黒「痛くない?」
桃「コクッ」
黒「そっか、後ちょっとで終わるからな。」
黒髪がないこの頭を撫でようとしたのか手をないこに伸ばした
ないこはその手を見て何を思ったのかビクッと体を震わせた。俺はとっさに水髪の人の手を振り払って、ないこのとこに向かった
ないこを痛くないように優しく自分の方に引き寄せ、黒髪の人を睨む
「あんま、ないこに触らんとってくれませんか?」
黒髪の人は一瞬驚いた顔をしたけど、すぐにさっきのような優しい顔に戻って、「分かった」とだけ言って手当の準備をした
ないこは俺の手を握って優しく微笑んだ。そして「大丈夫」と口パクで言った
俺は不安もあるけど、自分の手当も済ませないとと思い。ないこを離した
水「大丈夫?」
「はい、急にすみませんでした。怪我はありませんか?」
水「うん!全然大丈夫!」
「ほんとにすみません・・・」
赤「謝らなくていいよ、ほとけっちが悪い」
水「えぇ!?僕?」
赤「うん」
水「なんで?」
赤「いいから早く手当終わらせるよ。消毒液ちょうだい」
水「あ、はい・・・」
手当が終わって、俺はないこのとこへ向かった
ないこはソファの端っこで体育座りをしていた。俺はないこのとこに行ってさっきのことを謝った
「さっきはごめんな。あの人達はあんな事しないってわかってるのにな・・・」
下を向いてそう話すと、頭に俺と同じくらいの大きさの手が置かれる
上を向くと、ないこが俺の頭を優しく撫でて、優しく微笑んだ
しばらく俺はないこに頭を撫でられ続けた
「・・・もう大丈夫。ありがとう」
桃「グイグイ」
「ちょ、ないこ?どこ行くん!?」
ないこに引っ張られて黒髪の人たちのとこへ向かった。
水「青髪の子どうしたんだろうね。」
赤「さぁ?」
白「そういえば桃髪の子、全然喋らんなぁ、」
水「確かに、」
「まぁまぁ、あの子らが俺たちに心開いてくれるまでゆっくり待とうや。」
白「そうやな」
そんな話をしていると、桃髪の子に連れられて、青髪の子がこちらに向かってきた
「どしたん?」
そう言うと桃髪の子が青髪の子になにか囁くと、青髪の子が口をひらいいた
青「あの、あなた達の名前って・・・」
「そういや自己紹介がまだやったな。」
白「そういえば、ないちゃんは何で一言も喋らんの?」
桃「ビクッ」
白「あ、言いたくないんやったら言わんでええよ。」
青「ないこ、どうする?言う?」
桃「コク」
青「・・・分かった」
青「少し、話が長くなりますが・・・」
青「俺とないこは、初兎さんに拾われる前は両親に虐待をされてた」
いつからだったろうか、よく覚えていないけど俺は両親に虐待をされてた
最初は痛い!とか抵抗してたけど、抵抗するたびに酷くなるってわかってからは抵抗はしていない
俺は双子の弟であるないこが傷つくのは見たくなかった
だから俺がないこの分も暴力を受けた。ないこのためなら我慢なんて簡単だった
でも、俺はないこを守れてなかった
両親は俺を塾に通わせた。俺が頭がいいとこに入ったらなんか金がもらえるらしい。何処からかは知らへんけど。
俺は正直ないこのそばを離れたくなかったから猛反対したそれこそ今までで一番と言っていいほどの反抗を、
でも、親は行かないとないこに手を上げると言った
俺はそれがいやで、塾の通った。これでないこが傷つかないなら、良いと思った
でも、ないこは傷ついた
身体的にもだけど親に何言われたのか知らないけど、俺が帰ってくるきてからないこは「おかえり」「おやすみ」「ごめん」「うん」などの単語しか言わなくなった
俺は心配した。家を出ようと提案もした。でもないこはそれを否定し続けた
「大丈夫」その一言の一点張りで、顔は笑っているけどどこか無理をしているようにも見えた
俺は不安だったけどないこが大丈夫というなら・・・と思ってそのままにした
その時に家を出ていれば、俺がもっと反抗してれば、ないこが心因性失声症になることなんてなかったのに・・・
「ないこの様子がおかしい。」
俺は両親にそういった
両親はだからなんだと言ったが、病院に行かないなら俺も塾には行かないと言ったら渋々と病院に連れてってくれた
そして、先生に言われたのが心因性失声症。
精神的ショックか、ストレス過多な生活が続くと起こるらしい
両親にそのことを言ったのが悪かったんかな、両親はそれを好都合と思ったのかないこに手を上げたんだろう
声が出なければ俺に言うこともないし、抵抗の声も出ないから
俺はそれを昨日知った。
アニキが手当をしていなければ俺は気づかなかった
あの包帯が見えていなかったらずっと気が付かないままだった
ないこは、俺の前ではずっとと言っていいほど笑っていた
多分俺を心配させないように、俺がないこを守っているのを知っているから
ないこが暴力を受けているとわかったらきっと自分を攻めるとわかってるから
双子とはいえ俺のほうが兄だ。弟のないこに気を使わせてしまってほんとに申し訳ないでいっぱいになる
「ほんとに、あの時気付いてやれなくてごめんな。」
「ほんまにごめん・・・ごめん」
目の前がぼやける
目から沢山のしずくがボロボロと落ちていく
俺はごめんとつぶやきながらその場に崩れる
泣いたってないこの心の傷はまだ治らないのに
ごめん。ごめんなぁ・・・
泣かないで
笑ってよ
まろが泣くこと無いんだよ?
ほら、笑って?
ニコーッて俺が大好きな笑顔を、俺に見せてよ
ねぇ、泣かないで、?
泣くのは俺だけでいいから
ねぇ、まろ・・・?
笑って、
俺は大丈夫だから
大丈夫だからさ、だいじょうぶ。
ねぇ、泣かないでよ
拭っても拭っても、まろの目からな涙が止まることは一向にない
俺は大丈夫なんだ。
謝らないで
謝るのは俺の方だから、
ねぇ、泣き止んでよ。笑ってよ。
まろ、
「ごめん、なさぃ・・・」
ねぇ、今だけは
かすれ声でも、しわがれた声でもない、
まろが好きだと・・・大好きだと言ってくれた声を出させてよ・・・
ねぇ、
「なかないで」
コメント
14件
うわぁ…好き…めっちゃ好き…もう幸せになりやがれ(???) よしア◯ゾンで…バットと…縄と…
リメイクとかですか?? どこかでこういう作品見た気がして結構好きなんですよね…