テラーノベル
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大根おろし
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天才っていうのは、なんなのだろうか?どこをとったら天才なのか。
誰よりも計算が速いなら?
誰よりも速く走れるのなら?
どんな人間からでも金を騙し取れるなら?
おそらくだがどこかにラインがあるのだ。
そこさえ超えてしまえば。
「天才になる」
でもこの物語は天才が主人公ではない。
天才に負けた凡人が主人公だ。
「僭越ながら自己紹介をさせてもらう。…僕の名前は原式真澄(はらしきますみ)…かの凡人である。」
先に言っておくが、誰かが幸せになって終わるのが物語だと思わないことだ。
………
ひゅうひゅうと風が吹きつける屋上。
「やめろと言っている。」
相手に銃を突きつける真澄。
「…なんだよ、制服見てビビったが、あの天才じゃないなら。」
笑顔でリモコンを取り出した。
「お前が相手ならば、やれるだろうなぁ」
「…時空を開く気か」
「…止めるなら止めればいいさ。でもあの事件も止めなかっただろう?」
「…」
「あぁそうか。あの時は、正義の味方なんで馬鹿な真似しなかったものな、」
「うるさい」
それに構わず話し始める
「でもそのくせ、時空をこじ開ける気なんてなくてよ、」
「…ッ本当の」
「本当の目的を知らなかったから」
「…」
「…あの方の何が気に食わないんだ。貴様も同じ未来を夢見たから組織にいたのだろう。」
「俺は」
ドカン!
「っ!?なんだ!」
そう言って周りを見渡した瞬間。手元を見て。
「リモコンが!」
「ゲットォー!」
「は…せ、先輩、!?」
そこには、彼を今の組織に引き入れた本人が…
『先輩』がそこにいた。
「いやぁ、単独行動は控えてくれよ真澄くん…」
「…すいません。」
「ッチ、」
屋上から飛び降りて逃げていった。
「あっ待て!」
「ストーップ、君だけで戦えない。そして僕は今お腹がすいている。…わかるね?」
…………
僕はひたすら我慢をしてきた。
辞めるにしたってもう少し。
そんなことを思っていたら、気づけば何も残らなかった。
「んー、お腹すいたよぉ、ねぇなんかいいとこ知らない?」
助手席に乗りふんぞり返っている先輩。
「…僕はチェーン店しか、」
「じゃあそこでいい、……牛丼食べたい。」
「遠回りですけど。そこ行きましょうか、」
「うん、早くしてね、事務所帰らないと行けないんだから。報告しないと、」
「時空、開かれるところでした、先輩が来なかったら…」
「じゃあ奢ってね」
……こういう人だ、だから裏切るのに少し戸惑ってしまう。いつも、いつも
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