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ストーリーが天才すぎてフォロー失礼します
続きです。
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sm視点
きりやんとシャークんからなるべく離れようと走り逃げていると
ふと俺はいつの間にかいつも通り穏やかな様子の中庭にたどり着き
そんな中庭に少しの安心感を覚えた俺は、木の下に腰を下ろす
sm「………」
久々の床の感触に違和感を覚えながらも俺が一息ついていると
ふと誰かの影が俺の目に移り、驚いて前を向くと
そこにはぶるーくが驚いたような顔をして立っていた
きっと、俺が地べたに座っていることに驚いているのだろう
br「スマ、イル…?」
sm「…ぶるーく」
そう少し震えた声で俺の名前を言うと、ぶるーくは目を涙で輝かせ俺のことを思いっきり抱きしめた
ギュゥゥ
sm「!?」
br「あ、ぁ……あは、すまいる、スマイル!!……ほんとに、成功したんだ……!!」
そうプレゼントを貰った幼い子供のように喜ぶぶるーくに、どこか狂気を感じながらも
俺はなんとかそんなぶるーくから離れようと身じろぐ
sm「ちょっ、一旦離し…い”っっ!?」
br「!!!!」
なんとかぶるーくを引き離そうと手に力を入れたとき、腕全体に激痛が走り
俺は思わず声をあげた
ぶるーくはそんな俺の声を聞き焦ったように俺から離れたかと思うと
傷が開いたのか血が滲んでいる俺の腕を見て、絶望したかのように顔を真っ青にした
br「血が…!!ゃ、やだ、、またスマイルがっ!!」
グイッ
sm「!?」
すると何かを焦ったかのように呟いたかと思うと、ぶるーくは俺を姫抱きし駆け出した
付いた先は医務室で、勢いよく扉を開けたかと思うと
ぶるーくは医務室に戻っていたきりやんに大声で焦ったかのように声を上げた
バンッ
br「きりやんっ!!スマイルがっ!!」
kr「うわっ!?…びっくりしたぁ、、あ、傷開いたんでしょ……全くもう」
起きたばっかに動き回るから……
そう俺に少し説教をするかのように立ち上がり、俺に近づいてくるきりやんに
少しの恐怖心から俺は目を逸らしたままでいると、あれこれよと準備が進められ
俺は麻酔を打たれたあとに、丁寧に破れかけた腕を縫い付けられた
kr「もうお前この一週間動き回るの禁止、それまでは常に俺がそばにいるから」
sm「…………」
kr「返事は?」
sm「……わかった」
kr「ん、いいこ」
程なくして治療が終わったのか、そう言うと俺の頭を優しく撫でるきりやん
ぶるーくは未だ不安げに俺のことを涙目で見つめていた
br「う”ぅ~、、ごめんねすまさぁん…しなないでぇ……」
sm「………」
流石にこんくらいで死ぬくらい俺もやわではないが、
ぶるーくにとっては余程俺が怪我をすることがトラウマらしい
未だ泣きながら俺に謝ってばかりのぶるーくに、
きりやんは冷静にそんなぶるーくを落ち着かせた
kr「お前は心配し過ぎなんだよ、、俺が死なせるわけ無いでしょ?」
br「それもそうだけど……」
いや俺としては死すべきときに死なせてほしかった()
まさかそんな蘇生されるとは思ってなかった俺にとって、
今のこの肉体がある状態は俺に困惑しか与えてくれない
そんな物騒な会話をしだす二人を横目に流しながら、
俺はそんなことを考え縫い付けられた腕を眺めた