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「ないこさーん……、朝ですよー……」

死んでも離さない、とでも言うように掛け布団を握りしめて離さないないこさん。

「まだねる……」

「10時から会議ですよね……」

無理矢理にでも布団を引き剥がそうとすると、逆に引っ張られて布団の中に引きずり込まれた。

「らんらんも、にどね……」

眠たそうな声を上げて、ぎゅぅっと抱きついてきたないこさん。

ふわふわした雰囲気。少し伏し目がちな桃色の瞳。

ところどころ寝癖のついた桃色の髪。

俺を抱きまくらにでもするかのようにキツめに抱きつくないこさん。

心臓の音が聞こえそうなくらいうるさくて、顔が熱いのが分かる。

近い近い……ッ!!!

すやすやと寝息を立て始めるないこさん。

ないこさんのペースに飲まれつつも、俺はないこさんを起こさないといけないわけで。

……意を決してないこさんの腕の中から脱出する。

両手を構えて、脇腹に手を添わせて、くすぐった。

「……はッ、ちょ、!?らんら、?w」

ベッドの上でじたばたと暴れ始めたないこさん。

「ないこさんが起きないので、お仕置きです」

「ちょ、……ふっ、は……っw」

身を捩ったり、手を退けようとするないこさん。

手、震えすぎてびくともしないけど。

「はっ……wまって、ちょ……っw」

「おき、っ起きるから……っ!w んはは、っw」

ひぃひぃ言いながら、目尻に涙浮かべて降参の意を示すないこさん。

くすぐる手を止めるとはぁはぁと息を整えて、涙を拭った。

その姿にちょっとムラついたけど、朝だから流石に自重した。必死に鎮めた。

「あー、そうだらんらん。お仕置きならもっと過激なことしていいんだよ?」

「……え」

無理だった。

意味深な事を言ったかと思ったらそそくさと寝室を出てったないこさん。

は?え、過激なことって……?!

流石にBL本の読みすぎじゃないですかね!?

「……くっそ、勝てないなぁ……」

顔が真っ赤なのを実感しながら今日こそは抱き潰してやろうと心に決めた。

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コメント

6

ユーザー

リクエストに答えてくださりありがとうございます! (別垢ですみません)

ユーザー

うぐうっっっっっっ((((

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