死ぬほど長くなる予感のしてるないこさんうつ病連載描こうとしてるんだけど需要ある?とにかくないこさんが可愛い&メンバーが優しいとこみれるんです㌔
⚠️注意⚠️
・nmmn注意
・キャラ崩壊注意
・通報しないで欲しいです
・運営さん愛してます
事務所のダンススタジオには、夜なのにも関わらず音だけが鳴っていた。鏡に映る自分は、目の下にうっすら影を落としてる。
息が上がって、胸が焼けるみたいに痛い。
けど、それでも止まらなかった。
桃「もう一回……もう一回だけ」
音楽をかけて、また同じ振りを繰り返す。
頭の中がうるさい。考えたくないことばかり浮かんでくる。
過去の失敗、プレッシャー、誰かの期待、そして自分自身への苛立ち。
(考えたらまた苦しくなる。だから動かなきゃ。)
それだけを支えにして、体を動かし続けた。
スタジオの時計が夜中を指しても、帰る気にはなれなかった。
あの“苦しさ”がまた押し寄せてくるのが怖くて、
とにかく仕事を詰め込んだ。
作詞、収録、編集、練習、返信。
どれも好きなはずなのに、今はただの“逃げ場”になってた。
⸻
数日後。
グループの撮影が終わったあと、
りうらが不意に俺の袖をつかんだ。
赤「ないくん、ちょっと座って」
桃「え? まだチェックあるんだけど……」
赤「いいから!」
その声に、いむも初兎も、少し離れた場所で顔を見合わせてうなずく。
赤「ないくん、最近ずっと働いてるよね」
桃「ん、まぁ……やること多いし」
紫「それさ、もう“やらなきゃ”って顔してるんよ」
初兎の声は冗談めいてない、珍しくまっすぐなトーンだった。
紫「ないちゃんは前から無理しがちやけど、今はちょっとベクトルちゃうって。頑張るのと、自分潰すのを一緒にしちゃあかんで?」
その言葉に、一瞬だけ呼吸が止まる。
「……大丈夫だよ」って言いかけたけど、
喉の奥が詰まって、声にならなかった。
アニキが静かに立ち上がり、俺の隣に座る。
黒「ないこ、もうええ。いったん止まろ」
桃「止まったら、また苦しくなる」
黒「それでも止まらなあかん時もある」
アニキの言葉は、痛いほど優しかった。
青「……なぁ、ないこ」
まろが眼鏡の奥で俺をじっと見て言った。
青「お前、苦しいの誤魔化すために仕事してるやろ」
桃「…………」
青「無理に忘れようとするより、誰かに聞いてもらう方が楽になることもあるで」
それを聞いた瞬間、
胸の奥にずっと押し込めてた何かが、音を立てて崩れた。
桃「……どうしても、考えちゃうんだ。何やってても、“もっと頑張れ”って自分の声が止まらなくて。止まると、置いてかれる気がして……怖い」
その言葉が出た瞬間、涙が勝手にこぼれた。
誰にも見られたくなかったのに、止められなかった。
初兎がすぐ隣に来て、
紫「泣いてええよ。誰も責めへんで」
って言って、ぎゅっと抱きしめてくれた。
紫「しんどい時ぐらい、俺ら頼れよ。な?」
りうらがティッシュを差し出して、
いむが
水「ないちゃんの好きな紅茶いれてあげるね」って立ち上がって、
青「当分スケジュール俺が調整するから、仕事のこと気にすんな」
って言って、
アニキが最後にぽん、と俺の背中を叩いた。
黒「もうな、ちょっと休もうや。なあ、みんな」
水「賛成!」
赤「賛成!てかお泊まりしようよ」
青「えどこで?」
紫「もうないちゃん家行こうや。みんなで住んだら寂しないし」
初兎が笑いながら言ったその提案に、全員が自然に頷いた。
それから数日後。
俺の家には、いつもより多い靴が並んでる。
リビングには毛布やマグカップ、そして笑い声。
りうらといむがゲームで盛り上がり、初兎が台所から
紫「うわ!りうらまたチートしたやろ!?」
って叫び、
まろがソファで仕事の資料を見ながら時々ツッコミを入れ、
悠佑が台所でゆっくり料理をしている。
俺はソファに座って、
その光景をぼんやり眺めてた。
アニキがキッチンから顔を出して、
黒「ないこ、ココアできたで」
って微笑んでくれる。カップを受け取ると、手のひらに温かさが広がる。
初兎が横に座って、
紫「また無理しそうになったら僕らが止めるからな」
って笑って、
りうらが
赤「ないくん、今度はちゃんと一緒に遊ぼうね」
って言って、
いむが
水「ないちゃん寝る前に僕と遊ぶ約束忘れないでね」
って笑って、
いふが
青「俺、仕事関係全部メール対応しとくわ」
ってさらっと言う。
ああ、そうか。
頑張ることよりも、
今は“このぬくもりを信じること”の方が大事なんだ。
桃「ありがとう、みんな」
そう言った俺に、アニキが笑って答える。
黒「礼なんかいらんよ。お前が笑ってる方が、みんなずっと楽しいねんから。」
その言葉に、心の奥がじんわりあたたかくなっていく。
部屋の空気が、ゆっくり溶けるみたいに優しかった。
その日の夜中、家の中は静まり返ってた。
時計の針の音と、外の風の音だけが響いてる。
俺はベッドの中で、浅い呼吸を繰り返していた。
眠ってるはずなのに、心だけがざわざわしてる。
どこかのライブ会場。
照明の下でひとりぼっちの自分。
音が消えて、観客も消えて、何もない。
桃「……っ、やめて……」
夢の中の景色が崩れると同時に、俺は勢いよく目を開けた。
額には汗。喉は乾いてるのに、声が出ない。
心臓がバクバクしてて、胸の奥がギュッと締めつけられる。
桃「……夢、か……」
息を整えようとしても、呼吸が浅いまま。
あの孤独な感覚だけが、まだ体に残ってる。
(……起こしたら、迷惑だよな)
(みんな明日も仕事だし)
(俺だけ勝手にこんな……)
そう思えば思うほど、胸の痛みは強くなった。
眠れない。
布団の中が息苦しくて、堪らず起き上がる。
リビングに行って、少しだけ冷たい空気にあたろう。
そう決めて、スリッパを引きずりながら廊下へ出た。
けど、数歩歩いたところで足が止まる。
喉の奥がまた締めつけられて、涙がにじんできた。
(なんで、こんなにしんどいんだろ……)
手が震える。呼吸がうまくできない。
身体が軽くなる代わりに、心が重くてどうしようもなかった。
桃「……もう、やだ……」
小さな声でつぶやいた瞬間、涙がこぼれた。
耐えようとしたけど、こらえきれずに膝から崩れ落ちる。
冷たい床にしゃがみこんで、両手で顔を覆って泣いた。
静かな家の中に、かすかな嗚咽が混ざる。
どれくらい泣いたんだろう。
そのうち、涙のあとが乾いて、まぶたが重くなっていった。
桃「……ごめん……」
誰に言うでもなく、その一言を残して、ないこはそのまま廊下で力尽きた。
冷たい床に頬を預けたまま、眠るように意識が遠のいていった。
夜明け前。
リビングからトイレへ向かおうとした悠佑が、その姿を見つけた。
黒「……ないこ!?」
慌てて駆け寄って、肩に触れる。
冷たい。けど、ちゃんと息はある。
その顔には、泣いた跡が残っていた。
黒「お前……どんな夢見てたんや……」
悠佑は静かにないこを抱き上げ、ソファまで運んだ。
その音でリビングに限りなく近い部屋でりうらいむと一緒に寝ていた初兎が目を覚まし、眠そうな目をこすりながら声を上げた。
紫「……ん、どしたん悠くん……ないちゃん?」
黒「廊下で寝てた。たぶん泣いてたんやろ」
その言葉を聞いた瞬間、初兎の目が一気に覚めた。
すぐに毛布を取って、ないこを包み込みながら小さくため息をつく。
紫「もう……ひとりで抱えすぎやねん、ほんま……」
そのまま、初兎はそっとないこの頭を自分の胸に引き寄せた。
紫「大丈夫やで、もう起きたらちゃんと側おるからな」
って、小さく囁く。
悠佑が温かいお湯を用意して、初兎にそれを渡しながらないこの頬を撫でる。
黒「……よう頑張っとるな。もう頑張らんでええ」
ないこの眉がほんの少し緩んで、浅い寝息を立て始めた。
二人はしばらくそのまま、静かに見守っていた。
初兎が、ないこの髪を優しく撫でながら呟く。
紫「……ほんま、ないちゃんって頑張りすぎやな」
黒「せやな。でも……そんなとこも、ないこらしいって言えばないこらしいのかも知らへんな」
紫「寝室戻っても大丈夫そうかな?」
黒「…うーん、、どうしよか、」
紫「僕寝てる部屋近いしないちゃんの近く居たろか?」
黒「あそれがいいかも」
紫「おっけ任せて」
まだ外は暗い。
カーテンの隙間から、街灯の光が細くリビングに差し込んでいる。
ないこはソファの上で、小さくうなされていた。
眉を寄せて、息を荒くして、夢の中で何かから逃げているみたいだった。
――誰もいない。
――声が届かない。
――また、独りだ。
桃「……やだ……いや、行かないで……っ」
その声が震えた瞬間、ないこはびくっと体を起こした。
荒い息を繰り返しながら、視線を彷徨わせる。
天井。照明。カーテン。
自分の部屋じゃない。
桃「……ここ、どこ……?」
頭の中が真っ白になった。
夢と現実の境目がぐちゃぐちゃで、息がうまくできない。
(なんで、リビングに……?なんでここにいるの……?)
(誰かが運んだ?でも……なんで……?)
心臓が早鐘を打つ。手が震える。
涙がまたこぼれそうになったその瞬間――
紫「ないちゃん、大丈夫やで」
その声がすぐ横から聞こえた。
気づけば、初兎が隣に座ってた。
寝ぐせのまま、まだ少し眠そうな目。
ないこが何も言えずに固まってると、初兎は静かに手を伸ばして、そのままぎゅっと抱きしめた。
紫「大丈夫。僕おるよー……怖い夢やったんやろ?」
低くて柔らかい声が、耳元に響く。
ないこは何も返せなかった。
喉が詰まって、言葉にならない。
ただ震える肩を、初兎がぎゅっと包み込んでくれる。
紫「ここ、リビングやで。悠くんが見つけて運んできてくれたんや。ずっとそばにおるからな、もう怖ないで」
その声が優しすぎて、余計に涙が出た。
体の力が抜けて、初兎の胸の中に顔を埋める。
桃「……夢の中でッ……誰もッ、居なくっ、て……怖くて”ッ……泣」
紫「うんせやな怖かったな。でも大丈夫。今は僕おる。ちゃんとここにおるよ」
初兎の指先が、俺の背中をゆっくり撫でる。
一定のリズムで、呼吸を合わせるみたいに。
紫「ないちゃん、無理せんでええから。どんな時間でも叩き起して泣怖かったって言ってええんやで」
その言葉に、もうこらえきれなくなって、小さな声で
桃「……怖かったッ、泣」
って呟いた。
初兎はそれを聞いて、もう一度ぎゅっと抱きしめてくれる。
紫「怖かったな。よう頑張った。でももう大丈夫や。僕、ここおるからな」
時間が止まったような静けさの中で、震えは少しずつおさまっていった。
初兎は、俺の髪を撫でながら、
何度も何度も「大丈夫やで」「僕おるよー」って囁き続けてくれた
いつの間にか、俺の呼吸が穏やかになって、少しずつ重たいまぶたが閉じていく。
「……おやすみ、ないちゃん」
その小さな声とともに、
リビングには静かなぬくもりだけが残った。
初兎はそのまま、俺を包んだまま動かずに、夜明けまでずっと、見守っていた。
朝の光が、カーテンの隙間からゆるやかに差し込み、鳥の声が微かに聞こえて、静かに時間が流れている。
リビングのソファには、毛布に包まれたふたりの姿。
ないこは仰向けで眠っていて、その胸のあたりに、初兎が突っ伏すように眠っていた。
初兎の片腕はないこの腰に回されていて、まるで“守る”みたいに。
寝息が規則的で、ないこの穏やかな呼吸と重なってる。
毛布の端がずり落ちて、初兎の髪がないこの胸にふわっと触れていた。
その様子を、キッチンへ向かおうと階段を降りてきた悠佑が見て、思わず立ち止まる。
黒「……おぉ……なんやこれ……」
後ろから続いてきたいふも、その光景を見て小さく息を漏らした。
青「……完全に寝落ちしてるな」
黒「初兎、がっつり寝落ちしてるやん。この体制息苦しないんかいな」
ふたりとも声をひそめながら笑い合う。
けど、その笑いには優しさが滲んでた。
昨夜のことを、2人ともちゃんと知っている。
悠佑がいふにだけは昨晩のうちに報告しておいたから。
ないこがどれだけ苦しかったか、初兎がどんな顔で寄り添ってたか。
その全部を見てきたからこそ、この静かな朝が少し愛おしかった。
黒「……起こすか?」
青「いや……この感じやと、起こすのかわいそうやな」
いふが小さくため息をつきながら、初兎の頭の上に毛布を整える。
青「このままやと風邪ひくし……にき、運ぼか」
黒「せやな。俺がないこ持つわ」
悠佑はそっとソファに膝をついて、ないこの身体を抱き上げる。
筋肉質な腕に軽々と抱えられたないこは、少し寝言みたいに「……しょぅ……」と呟いた。
黒「……初兎、か。はいはい、おるおる。大丈夫や」
悠佑が小さく笑いながら、声をかける。
いふは初兎の肩をそっと持ち上げて、慎重に支える。
紫「お前もよう頑張ったな……」って呟いて、
寝ぼけた初兎の顔を見て、ほんの少し目を細める。
ふたりをゆっくりベッドルームへ運んで、
ないこを布団に寝かせ、初兎をその横にそっと添わせる。
初兎は寝たまま、反射的にないこの手を探して握った。
それを見て、悠佑が小さく笑う。
黒「……あいつ、ほんまに守るみたいに寝とるな」
青「うん。あんだけ人のために動けるの、初兎ぐらいやな」
いふが軽く伸びをして、ベッドの横に毛布を整える。
青「しばらくこのままでええな。起きたら……また笑ってるやろ」
悠佑は小さく頷いて、
ないこの髪を一度だけ撫でたあと、静かに部屋を出た。
寝室には朝の光がやわらかく差し込み、ふたりの寝息だけが、穏やかに響いていた。
窓の外から、やわらかな昼の光が差し込んでいた。カーテン越しに白く揺れる光が、まるで春みたいに優しい。
俺は、ぼんやりとした頭で目を覚ました。
目の奥にまだ、夜の夢の影が少しだけ残ってる。胸の奥がざわつくような、あの感覚。
でも次の瞬間、すぐ隣で小さな寝息が聞こえてきた。
「……しょぅ……」
初兎が、穏やかな表情で眠ってた。
自分の方に少し体を傾けて、手はまだ俺の腕を軽く掴んでる。
まるで「逃がさへんぞ」って言ってるみたいに。
その姿を見た瞬間、胸の奥にあった恐怖が、ふっと和らいだ。
あの夢も、夜のざわめきも、もう遠くに感じた。
桃「……ありがとね」
小さく呟いて、そっと初兎の頭に手を伸ばす。
くしゃっと寝ぐせのある髪を指で撫でながら、
ゆっくり腕を回して、その身体を自分の胸の方へ抱き寄せた。
初兎の体温がじんわり伝わってきて、
心の中の空っぽだった場所が、少しずつ埋まっていく。
(このまま……もう少しだけ寝てもいいかな)
そう思いながら、ゆっくり目を閉じた。
もう一度眠りに落ちかけた、その時だった。
黒「……お、起きとったか」
扉の方から、低くて優しい声。
ゆっくり顔を上げると、アニキがトレーナー姿でお盆を持って立っていた。
桃「……にき?」
黒「下まで降りる気力、まだ無いやろ思てな。
ほら、朝兼昼ごはん、持ってきたで」
お盆の上には、
湯気の立つおかゆと、小さなカップにスープ。
それから、ほっとする香りのハーブティー。
アニキがベッドの端に腰かけて、
「食えるか?」って、やわらかく聞く。
ないこは少し照れたように笑って、
桃「……うん、ちょっとだけ」
って答えた。
黒「ほんなら、あーん」
悠佑がスプーンにおかゆをすくって、
何のためらいもなく、にやっと笑う。
桃「え、ちょ……にき、恥ずかしいって……」
黒「ええから。手震えてるやんないこ今。やから、ほれ、あーん」
観念して口を開けると、あたたかいおかゆが口の中に広がった。その優しい味に、思わず目を細める。
桃「……うまい……」
黒「やろ?出汁ちょっと変えたんや。体冷えてる思て、生姜も入れといた」
ないこが少し笑って、
「にき、やっぱ優しいなぁ」って言うと、
悠佑は照れくさそうに肩をすくめた。
黒「優しいやなくて、お前放っとけへんだけや」
桃「……ふふ、それが優しいって言うんだよ」
そう言って笑う俺の顔を見て、アニキもほっと息をついた。
その時、隣で寝てた初兎が、むにゃっと動いて、
俺の片手をしっかり握ったまま、寝ぼけた声で紫「……ないちゃん、どこ行くん……」
ないこはくすっと笑って、
桃「どこにも行かないよ、ここにいる」
って、小声で答えた。
悠佑はその様子を見て、にやっと笑う。
黒「……もう、こいつらほんま兄弟みたいやな」
俺は笑いながら、初兎の頭を撫でた。
光が二人の髪にあたって、やわらかく反射する。
怖かった夜も、今はただ穏やかに溶けていく。
アニキが持ってきてくれたスープの湯気が、部屋の空気を少しあったかくした。
需要あるかないかだけ教えてくれちゃむ
あったら明日から連載始めます☺️需要ないって言われたら連載じゃなくて普通に3万文字くらいで書いてやるからな☺️
コメント
8件
需要しかないです!! 今日も最高でした!! 毎日投稿感謝です!!
初コメ失礼します💞 需要ありまくりです!! 最高な話でした!
桃さんに1番近くで寄り添ってあげる白さんお兄さんすぎます🥹 それを優しく見守る青黒さんも好きすぎます❕🫶🏻 桃さんの立場が今の私の立場に似ていて親近感湧きました、、 もちろん需要ありまくりですよ!!長編も好きですけどね!毎日投稿ありがとうございます.ᐟ.ᐟ