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「おれも頬をケガしたんで手当してくださいよ」
そう言って、ウォルトは女性を瞬時に虜にする甘い微笑を浮かべた。
理解ができずアンジェリカが困惑していると、ウォルトはさらにウィンクで追撃してくる始末だ。
「おい。不敬だぞ」
たまらずジークハルトが眉をしかめて諫めるが、ウォルトは気にも留めない様子で肩をすくめた。
「それは失礼いたしました。美しいかたを目にすると、右目が感動に打ち震え、瞬きを繰り返してしまうのです」
いけしゃあしゃあと真顔でそう返すが、ウォルトの目はジークハルトではなく、アンジェリカを甘く見つめていた。
──わたくしは皇室の一員として、そしてひとりの女性として恥じない皇女になりたいのです
ウォルトの脳裏には、騎士の誓いでのアンジェリカが浮かんでいた。
『帝国の最も美しい花』と謳われ、皇帝陛下の珠玉の愛娘、溺愛の限りだと噂されているアンジェリカ皇女。<************************
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