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⚠腐らみちお兄さん 木裏木
不穏 共依存 メリバ気味
小説を書き慣れていないので文章力が皆無です
単行本ネタバレ有り
なんでも許せる方向け
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『 遥か遠い遠い昔、巻かれた首輪 』
昔から、俺には体操しか無かった。
どれだけ足掻いても、嘆いても、俺は体操を続けるしかなかった。
それが、とてつもなく苦しかった。
でも、いつかきっと救われる。
体操以外に何か見つけられる。
そんな希望を少しでも抱いてしまっていた。
そんな希望を抱いてしまったから、傷つく羽目になるんだ。
そして、
「体操以外もやりましょうよ」
後輩に、そんな言葉を投げかけられた。
『何があんの』
「え?」
『俺から体操とって、何が残んの』
俺から体操をとって何になる。
俺は体操以外に、何か出来ることがあったか?
体操以外なんの取り柄もない俺に、一体何が出来るんだ?
……何も出来る訳が無い。
そう、俺には体操しかないんだ。
体操を続けないと、俺には価値が無くなってしまう。
認められなくなってしまう。
それなのに、
俺は、怪我のせいで体操選手を引退する事になってしまった。
ああ、
これでまた、1人だ。