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「,,,もう夏か」
今年は彼女が死んでから三度目の夏。
僕は、彼女と初めて会った時の事を
静かに思い出していた。
あの頃は、友達が居なかった。
僕は、街も人もバケモノだと思った。
親は夜な夜な遊び歩いていた。
「愛」
そんな、誰もが貰っている物を
僕は、与えられた事が無い。
とうとう、僕は嫌になって
家を飛び出した。
何時間経っただろうか。
辺りは、すっかり暗くなっていた。
僕は無我夢中で走っていたため、
帰り道も分からず、ずっとウロウロしていた。
こんな僕を見ても、助けてくれる人は誰も居ない。
「やっぱり、世界中化け物だらけなんだ、」
そう、呟いた時
彼女が手を差し伸べてくれた。
僕は、初めて誰かに助けられた。